ぷよぷよから始まるプログラミング教育~No Like, No Life~

2020.7.16 ALHブログ

皆さんこんにちは、DSUのジョナサンこと長谷川です。
現在は趣味でAIを勉強しています。エンジニアとして日々努力していますが、私は学生時代、教師を目指していました。
実は、中高の数学の免許を持っています。
なぜ教師を目指していた私がエンジニアとなったかは今回は置いておいて、元教師志望者と現役エンジニアの立場から「プログラミング教育」にフォーカスしてお話していきます。

2020年4月から新学習指導要領が全面実施となる小学校においてプログラミング教育が始まりましたね。
現在は小学校のみでの試みですが、今後は中学校、高校とプログラミング教育の幅は広がっていきます。
エンジニアの立場としては今後IT人口が増え、日本の技術力が上昇することは好ましいことだなと思いました。
では皆さん、「プログラミング教育」と聞いたら、何を思い浮かべますか?
人によっては、難しい文字が羅列されている画面を思い浮かべたり、中には何をしているものか分からないといった方も多いと思います。

ソースコード

皆さんがこの記事を読み終えた頃には、正しいプログラミング教育について理解してもらえることでしょう。
そして、何よりプログラミングを知らない人にも興味を持ってもらえたり、好きになってもらえる。
そんな魅力的な学習コンテンツを後半は紹介していきます。

プログラミング教育って何を勉強するの?

なぜ「プログラミング教育」が義務教育課程から必修になったのか、皆さんはご存じでしょうか。
まず始めに、「プログラミング教育」が導入された経緯についてお話します。

“情報化とグローバル化に適応する人材を育てる”

現代社会において、人工知能の技術が進み仕事の機械化が進行しています。数十年後には今は無い新たな職業が存在していると言われるほどです。また、日常には自動車や情報家電、スマートフォンといったコンピューターを内蔵したモノで溢れています。そんな中、日本は外国に比べ、IT技術を身につけている人材が大きく不足しています。
今後、VUCA時代に適応できる人材として、コンピューターを理解し、活用する力を育むことが極めて必要になってくると考えられ、「プログラミング教育」が導入されました。

次に、「プログラミング教育」のねらいについて、3つに分けてお伝えします。

  1. コードを書くのではなく、プログラミング的思考を育むこと
    学校で教えるのは「プログラミング的思考」であり、難しいコードが書けるようになることではありません。プログラミング的思考とは、課題解決のために試行錯誤を繰り返しながら修正や改善をすることができる論理的な思考力です。このような思考を小学生の段階でしっかり育むことがポイントになってきます。 
  2. プログラムの働きやよさ、情報社会の仕組みに気づき、活用すること
    情報社会がコンピューター等の情報技術によって支えられていることに気づき、コンピューター等を上手に活用して身近な問題を解決したり、より良い社会を築いたりする態度を育むこと。 
  3. 各教科等での学びをより確実なものとすること。
    国語や算数(数学)、体育などの教科にプログラミングを用いることで、より学びを確実にすることを目的とします。例えば、算数科において正三角形を学習するとします。
    プログラミングによって正三角形を作図する学習活動に取り組むことにより、正三角形の性質をより確実に理解することなどを指しています。


プログラミング教育について、導入背景とねらいについて述べてきましたが、プログラミングを取り組むことで児童が自ずとプログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を取得したりするといったことは考えられますが、それ自体を狙いとしているのではありません。
あくまで、将来どんな職に就いても幸せに生活できるための力をつけることを目的としています。

参考資料
新小学校学習指導要領におけるプログラミング教育(文部科学省)より

  • 小学校プログラミング教育の手引き(第三版)
  • 小学校プログラミング教育に関する概要資料

大事なのは第一印象

私たちのような技術職を生業にする立場からすれば、コードを書くことや読むこと、理解するために学習することを酷に思う人は少ないでしょう。
しかし、授業でプログラミングへの興味を持ち、実践的な学習をしようと思った児童が最初に実際のソースコードを見たらどう思うでしょう。
もちろん、未知なる文字の羅列に興味をもち、もっと学習をしたいと思う人もいる一方、中には「ちょっと難しそうだから」と一目見て興味を失ったり、実際にソースコードを書いてプログラミング言語の学習をしてみても、学習した知識で何かを作り上げたりと、成功体験が無ければもっと勉強してみようと思う気持ちを失う場合だってあります。
例えば、ピアノを弾きたいけど楽譜が読めなければ弾きたい曲も弾けないし、もっと色々な曲を弾けるように練習してみようと思いませんよね。
プログラミングも一緒です!
ソースコードが読めなければ、何を作っているのか分からない。
やる気はあるけど、学習しようにも何から手を付けて良いか分かりません。
そんなプログラミング初心者でも気軽に楽しく学習できるコンテンツとして登場したのが『ぷよぷよプログラミング』です。

ぷよぷよプログラミングって何?

タイトル

ゲームソフト「ソニック」「龍が如く」でお馴染みの株式会社セガとWEBシステムの開発を手掛けるアシアル株式会社がタッグを組み、アシアルが提供するプログラミング学習環境『Monaca Education』において『ぷよぷよ』のソースコードを使ってプログラミングを学習できる教材コンテンツの提供が2020年6月26日(金)からスタートしました。
コンテンツでは、HTML5やJavaScriptと呼ばれるプログラミング言語で記述されたソースコードを書き写す作業(写経)を通じ、実際に「ぷよぷよ」の操作画面を確認しながらコーディングを行います。
プログラミング初心者にとって、一からコードを考えながら書いていくよりも、書き写し(写経)を行うことで「コーディングに慣れる」、「間違いを自分で発見し修正する能力を身に着けられる」、「1つの作品を完成させることで自信がつく」ことに繋がります。

また、書き写し(写経)をして終わりではなく、完成後は「ぷよ」を置ける数を増やしたり背景の「ぷよ」の色を変えられたりと改編が可能です。
提供されているソースコードは初級/中級/上級とレベル分けされているため、自身で難易度を選択できます。
最初は初級で挑戦してみて、慣れてきたら中級/上級と難易度を上げていくことで、ぷよぷよが動いたときの達成感も大きくなりますね。
何よりクラウド環境でOSに依存しないため、インターネット環境があれば自宅でも学校でもカフェでも、どこれも学習が可能なため、より多くの人が『ぷよぷよプログラミング』を楽しむことができます。

実際にぷよぷよを作ってみた

コンテンツがリリースされてすぐに、自宅でぷよぷよを作成してみました。
現役エンジニアということもあり、レベルは上級で挑戦!
最初に公式サイトからアカウントを作成するだけで学習環境は整いました。
写経作業も、公式サイトからダウンロードしたソースコードを見るだけだったため、さほど苦戦せずにぷよぷよゲームを完成することができました。
写経なんて楽勝じゃん!と思うかもしれませんが、上級ともなると入力量は1,015行(全部)となります。

実際に写経したコードの一部をご覧ください↓

コード例

一見、写経するだけでもとても根気が必要にみえますが、初級は入力量が28行と少なくなっているため、初心者にはとても優しい内容になっています。
動画で写経したコードによって動くぷよぷよと実際にSEGAが発売している「ぷよぷよeスポーツ」のプレイ動画を比較してみました。本当に動くの?など気になった方は是非ご覧ください!!

🄫SEGA 🄫Asial Corporation

実際に作ってみたい!と思ったら、下記のボタンをクリックしてみてください。
ぷよぷよプログラミングの公式サイトに飛ぶことができます。


作ってみたらぜひ、この記事と一緒にご家族や友人にシェアしてください!シェアボタンは記事の最後にあります。

好きなことから始めるプログラミング

最後までお付き合いいただいた皆さん、プログラミング教育について理解は深まったでしょうか。
少しでも多くの方にプログラミング教育の目的や取り組み方について理解していただけたなら幸いです。
この記事を読んでもらった皆さんに伝えたいことがあります。

「興味ある事、好きな題材から学習を始めれば、一見難しそうな題材でも楽しく学習ができる」ということです。

今回紹介した『ぷよぷよプログラミング』は、「ゲーム」というジャンルを駆使することでエンターテイメント型アクティブラーニング性の高い学習コンテンツとなっています。
ぷよぷよプログラミングや実際に授業で使われている教材がきっかけで、これから情報化社会が拡大していく上で少しでも多くの方にプログラミングはもちろん、コンピューターやスマートフォンなど日常に溢れているものに興味を持ち、新しい発見や革新的な発明につなげるきっかけとなってくれたら良いなと思います。もちろん一番嬉しいのは私が執筆した今回の記事を読んだことがきっけになることです!
ぜひ、今週末にご家族や友人と一からぷよぷよを作ってみてはいかがでしょうか。

謝辞
今回、ぷよぷよプログラミングのコンテンツの企画・利用について、ご賛同・快諾頂きました株式会社セガのeスポーツ推進室の方々に感謝ならびに御礼申し上げます。
私達もIT事業者としてプログラミング教育やEdTechの世界がさらに発展するように普及に努め、ともに仕事できる仲間が増えることを願ってやみません。


長谷川 幸之介(はせがわ こうのすけ)
ALH株式会社 Development Scale Unit (通称:DSU)所属。
2019年新卒入社。あだなは「ジョナサン」。
好きな教科は数学、苦手な教科は数学。毎週放送の仮面ライダーを見ることを生きがいにしています。