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今年も大盛況で幕を閉じた!!!TECH Concert~ハーモナイザーのための技術の祭典~

著者近影
HIROKO

皆さんこんにちは!

東京2020オリンピックの女子サッカー準決勝の観戦チケットを持っているのですが、コロナ禍のため非常に複雑な気持ちのTECH Concert運営委員のHIROKOです!

前期に引き続き、2021年上期TECH Concertが5月21日と28日にZOOMにて開催されました!
今回はなんと!2日間での開催という贅沢なイベント開催となりました。嬉しい!

「TECH Concertってそもそも何?」という方は、過去開催の記事をご覧頂けたらと思います!

今回も前回と同様に、Comment Screenという、視聴者側が入力したコメントを某動画サイトのように画面上に流せるツールを用いました!講義中にリアルタイムで視聴者の声が登壇者に届くので読むのが楽しく、非常に盛り上がりました!!

機械学習で仮面ライダーを判定してみる

私自身も今回初参加のTECH Concertでしたが、なんて面白そうな講義なんだ?!とワクワクしたKONOSUKEさんのお話になります。19年新卒ということで、憧れの先輩です!

そんなKONOSUKEさんの講義を紹介していきます!
前回に引き続き登壇してくださったKONOSUKEさんは、今回も「人工知能(AI)とは?」というお話からしてくださいました。
人工知能についてさらに詳しく知りたい!と思われた方は前回記事をぜひご覧ください!

ところで、皆さんは好きな仮面ライダーっていますか?
KONOSUKEさんは仮面ライダークウガがお好きだそうで、中でもクウガとアギトは似ていると言われており、人によっては見わけがつかないらしいです。私はゼロワンしか知らなかったです..最近..。

そんな見分けがつきにくいとされている、仮面ライダークウガとアギトを判定できるツールを機械学習の手法の一つである、画像分類を用いて今回作成されたそうです。

ツール作成の4つの流れ
「学習用の画像データをモデルに学習させる⇒画像を分類(判定)できる」
①環境設定
②画像収集
③モデル作成
④画像分類

①環境設定
Google Colaboratoryを使用することで、Googleのアカウントさえあれば誰でもPythonが使えるそうです。
セルにコードを書き、セル単位でコードを実行する⇒実行結果は、セルの下に表示されるそうです。

②画像収集
機械学習には千枚単位の大量の画像が必要ということで、手作業でちまちまと集めるのは到底無理な話ですよね..。心折れます。そこで、画像の収集は自動化「icrawler」を使用したそうです。icrawlerはインストールコマンドにてインストールしていくため、数行のコマンドで任意数の画像をスクレイピングしてくれます!
なんて便利なんでしょう本当に..。ストレスフリー過ぎますね!

③モデル作成
事前トレーニング済みのモデルを転移学習して、モデルを作成していきます。
先ほどまでの過程で大量の画像を学習しているため、ほかの画像を分類する際に用いることができるそうです。その為、1からモデルを作成するよりも精度の高いモデルを作ることが可能になるそうです!事前トレーニング済みって格好良いと感じるのは私だけでしょうか?

④画像分類
作成したモデルを使って仮面ライダーの画像を分類し、入力した画像が「クウガ」か「アギト」か判定できるようにしていくそうです!上記を用いて判定した結果はこちらになります!

講義中に何度か判別をしてくださったのですが、正解のライダーが判定された際には嬉しい気持ちになりましたね!視聴者の方も一緒になって判定の行方を見守る空間となりました。微笑ましい。
今回は仮面ライダークウガとアギトの判定でしたが、全種類で判定とかもいつか見てみたいですね!

KONOSUKEさん、ありがとうございました!

気付いたら2年間で累計30人プロジェクト増員していた話

続いてのスピーカーは、QSUのUnit DirectorであるYUSUKEさんです!

YUSUKEさんは(自称)ALHのプリセールスエンジニアとのことで、考え方や実践方法について教えてくださいました!
2年間で累計30人のプロジェクトメンバー増員ってめちゃめちゃ凄くないですか..?私もそんな働きかけが出来る人になりたいです。

プリセールスエンジニア
営業担当と共に、クライアントに対して技術的課題のヒアリングやコンサルティング、自社製品の提案を行う職種。営業職の仕事に対して、技術的な面のサポートを行う。

プリセールスエンジニアの主な仕事内容は大きく4つに分けられています。


①顧客企業の技術的課題をヒアリング
②ヒアリング内容を踏まえ、自社製品やサービスについて提案
③自社製品の導入支援
④顧客と営業の橋渡し

これらを踏まえたうえで、顧客の技術的課題に着目して提案を行います。
YUSUKEさんがプリセールスエンジニアとして働くにあたり、意識されていることは7つあるそうです!


①信頼獲得
やり切り、期待値を上回る成果を出し実績を積むことで、有識者になることが大切になります。
有識者としてのプロジェクト内の業務知識・スキルを習得し、更には「新人は自分が面倒見ます!」という責任感と決意を表すことが出来たら顧客側ともWin-Winの関係になれますよね。
頼もしい!こんな先輩方と働けたら心強いですよね。

②視座を高める
視座とは「物事を認識するときの立場」だそうです。
自分より上の役割の人たち(PM/PL/アカウントマネージャー)はどんな視座で物事を考え、仕事をしているかをしっかりと把握することが大切になります。
チーム目線に立って全体を見つめるのって本当に大事だなと私もプロジェクトで日々痛感します。タスク管理や進捗管理も当てはまりますよね。

③視野を広げる
改めて視野とは?と聞かれると答えに詰まってしまいますが、「思慮や知識の及ぶ範囲」のことだそうです。
プロジェクトやチームの中での自分の仕事や役割を認識することが大切になります。
自分のタスクで精いっぱいになりがちですが、振られた仕事以外の範囲にも広く興味を持ち、業務知識・スキルを吸収していくことで成長速度も上がっていくそうです。
他の人のフォローも行えたら尚良いですね!頑張ります!

④情報収集
スケジュール、雑談、進捗状況から案件情報を収集することが大切になります。
私も先日、プロジェクトにて認識齟齬があり色々と大変な思いをした為、身をもって大切だなと思いました!

⑤情報提供
ALHや自分のことを顧客によく知ってもらうことでチャンスに繋げることが大切になってきますが、その中でも情報提供には大切なことが2つあるそうです。

まずは、「お客さんはALHがどんな会社か知っていますか?」ということです。
主に事業内容や社員のスキルなどをここでは指しますが、ここで!お客さんの記憶にALHのことを刷り込ませることで思い出してもらえるチャンスに繋がります。もう一つが、以下になります!

お客さんはあなたのことを知ってくれていますか?
・将来こんなことをやっていきたい(Will)
・いままでこんなことをやってきた、こんなことができる(Can)
・自社、自部署における自分の仕事や役割(Must)
⇒これらを伝えておくことで、お客さんがチャンスをくれることもあるそうです!

⑥決裁者との接点
これは、所謂お客さんの偉い人と繋がることだそうです。
必ずどの会社にも決裁者がいるので、増員に繋がりそうな情報が得られたとして、これをより高い確度にしていくには重要ですね。
仮に自分が繋がらなくても、役職・名前が把握できたらAMUへ連携していこうと思います

⑦社内連携
本当に大事なことですね。プロジェクトはもちろん、担当GDや担当AMU、部署内・部署間の連携も凄く大切です。
One-Teamでやっていくことが大切ですね!

YUSUKEさん、ありがとうございました!

ゼロトラストって何?

当記事最後のスピーカーは、ALHの「ネットワークおじさん」ことYOSHIOさんです!
YOSHIOさんは今回、セキュリティ対策についてお話をしてくださいました!

いまゼロトラストが注目されているそうなのですが、何故今になって注目されているのでしょうか?
そもそも皆さん、ゼロトラストって何かご存じですか?

ゼロトラスト
今までの「社内ネットワークは安全である」という前提のもとで境界を防御するセキュリティ対策ではなく、「すべて信頼できない」ことを前提とする考え方。

ゼロトラストが今注目されている背景の1つに、急速に広がるワークスタイルの変化があるそうです。

ゼロトラストの語源についてYOSHIOさんがお話しされていたのですが、「信頼しない」が基本のコンセプトだそうです。

・ゼロ:0
・トラスト:信頼
⇒信頼0=信頼しない

先ほど挙がった背景についてですが、新型コロナウイルスの感染が拡大したことで、リモートワークの導入は一気に拡大しましたよね。私のプロジェクトも在宅勤務が増えました!
そこで、継続的なコロナ対策などに伴って「仕事=オフィス」という前提を今一度捉え直し、リモートワークを恒久的な業務手段として位置付けようとする動きが各企業でも広がっており、企業内の業務システムはDXの流れもあり、今後5年~10年で「クラウドシフト」が更に加速していく流れになるそうです。

今後の課題として、これからの企業のインフラは、オフィス内/オフィス外で区別なく、どうやって「効率的かつセキュアなインフラを提供できるか」が挙げられます。

いつでも・どこでも仕事が出来るようになると、オフィスの外で利用するデバイスの紛失や個人端末の利用によるウイルス感染などによる情報漏えいなどの対策も必要になりますよね。どこから漏れるか今の時代わかりません..。

このように、リモートワークの促進やクラウドシフトによって生産性やアクセシビリティを向上する手段が拡大していく一方で、情報システム部門の重要性は増していくそうです。
併せて今までのネットワーク・セキュリティの考え方を見直す必要も出てきます。確かに今のままでは限界がありますね。

これらの課題や問題を解決するために、ゼロトラストは有効なアプローチ方法であるため注目が集まっています!

リモートワーク時代に求められるゼロトラストとは?となると思いますが、「実現には様々な実装形態がある」と記述されており、実装手段そのものを定義しているわけではないそうです。
今までの説明を一通り聞いても「う~ん?」という方も多いのではと思いますので、実際はどういうことか?に移りたいと思います!

ゼロトラストのセキュリティのポイント
①ネットワークの内側と外側を基準で信頼しない
②全ての通信を等しくうたがって監視する
③ユーザー/デバイスに応じてアクセスできるリソースを最小化
④振る舞いやログを常時モニタリングし対策を自動化

業務で使うツールやデータなどにアクセスする際に、攻撃者と思われるアクセスでも、従業員のアクセスでも関係なく常に本人確認を求めるようにします。
そうすると、社内ネットワークという大きなくくりではなく、ツールやデータごとに認証プロセスを設定して、従業員でも簡単にはアクセスできない環境を構築すれば、攻撃者も自由な行動がとりにくくなる!ということになります。

また、認証プロセスに加えて認可のプロセスも導入するそうです。たしかに、二重認証を求められることが増えましたね。

認可とは、
本人確認を行ったユーザーに対し、その場所でとっていい行動を定義することで、ユーザーごとに行動範囲を設定し、必要以上の権限を与えないようにします。もし本人確認が取れても信用はせず、必要最低限の行動以外は取れないように制限することで二重にユーザーの行動を抑制します。

ちなみに、ゼロトラストセキュリティは「不正アクセス」「標的型攻撃」「APT攻撃」「情報漏えい」などの対策で効力を発揮するそうです。

攻撃者も従業員も等しく行動を制限し監視することで、侵入も流出も防ぐ仕組みが揃いますね。

ですが、行動を起こすたびに認証や認可を行っていると、当然ながら生産性が落ちる可能性がるため、ここで問題を回避するためにシングルサインオン(SSO)が有効となります。

シングルサインオン(SSO)
1組のID・パスワードによる認証を1度行うだけで、複数のWebサービス・クラウドサービス・アプリケーションにログイン出来るようにする仕組みのこと

SSOにアクセスを集約することで通信を監視しやすくするという“関所”の役割ができますね。

今後も新型コロナウイルスは継続していくと思いますので、私たちも企業側も新しい働き方に対応していく必要があると思いますが、様々なメリットをデメリットにしないためにも、ゼロトラストに対する理解が必要になっていきますね!

YOSHIOさん、ありがとうございました!

最後に

今回の記事で紹介した方以外にも、沢山の方に登壇していただきました!
本当にありがとうございました。皆さんのお話はとても面白く、非常に勉強になりました!
TECH Concertは登壇してくださる方々がいないと始まらないため、運営委員として本当に感謝しています。
また是非次回のご登壇もお待ちしております!

そして、当日視聴者として参加してくださった社員は2日間で100名以上!
今回もTECH Concertを一緒に盛り上げてくださり、本当にありがとうございました!
ALH社員としてTECH Concertの歴史がこれからも次に繋がっていくことを願っています!

最後まで読んで下さりありがとうございました!

HIROKO
ALH株式会社 Adaptive Infrastructure Unit (通称:AIU)所属。
2020年新卒入社。大学時代は常にアルバイトを2個以上掛け持ちしていたためバイト仲間は多め。現在は金融系の保守作業(ID管理や棚卸)の案件をメインで作業中。
最近vlogを見ることにハマり、公開予定のない勉強タイムラプスを撮り溜めている。

この記事を書いた人

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HIROKO

ALH株式会社 Adaptive Infrastructure Unit (通称:AIU)所属。
2020年新卒入社。大学時代は常にアルバイトを2個以上掛け持ちしていたためバイト仲間は多め。現在は金融系の保守作業(ID管理や棚卸)の案件をメインで作業中。
最近vlogを見ることにハマり、公開予定のない勉強タイムラプスを撮り溜めている。 このライターの他の記事を見る

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