制度・イベント

健康診断をサボるとクビになる!?知ってほしい、実は身近な「健康経営」

著者近影
ERINA

みなさん、こんにちは!
なんだかんだで三度も登場させて頂いております、VOEのERINAです。
今回は、前回取材された目指せ健康経営優良法人!国の定めた基準を超えて、働く人を大切にするためにの内容が、実は皆さんにとって関係のある話題であることを知って頂きたく記事を書かせて頂きました。

さて、突然ですが、新型コロナウイルスの流行に伴い、時間差出勤やテレワークといった「働き方改革」が急激に推し進められていますが、そもそも働き方改革の目的はご存知でしょうか?・・・正解は「労働生産性の向上」です

労働生産性とは?

労働者1人当たり、または一時間当たりで生み出す成果のこと


感染症と働き方改革の関係とは?

「働き方改革と労働生産性の関係はわかるけど、感染症と労働生産性って関係あるの?新型コロナウイルスが特例なのでは?」と思った方もいるのではないでしょうか?

想像してみて下さい。
季節の変わり目に風邪を引き、熱も高くないし我慢出来るからと出社したとします。

-発熱していてぼんやりした状態での労働生産性は高いと言えるでしょうか?
-それが前の席の上司にうつってしまったらチームとしての生産性に影響はないでしょうか?
-隣の席の同僚を介してその子どもにうつったら看病は誰がするのでしょうか?

大袈裟かもしれませんが、仮にただの風邪であっても自分自身だけではなく、職場にまで影響を及ぼしてしまう可能性があるのです

しかし、本人は休みたくても「会社から来いと言われて休めない」という残念なケースも世の中にはあります。実際に以前私が勤めていた会社には「這ってでも出社しろ」という、感染症拡大防止の観点から言うと最悪な慣習がありました(笑)

働き方改革の目印「健康経営優良法人」

このように、労働生産性の向上には基礎となる企業の制度が非常に重要となります

一方で、「労働生産性の向上のために何をどうすればいいか」、「そもそも何をもって労働生産性が向上したのか」という定量的な目安がなく、制度の設計が難しいという問題が浮き彫りになりました。そこで2016年、経済産業省が健康経営を実践する企業を顕彰する「健康経営優良法人」という制度を定めました

ALHがこの健康経営優良法人の認定を受けるために動き始めていることは、以前の記事でも紹介されていますが、認定のためには「健康経営度調査」という調査に毎年回答する必要があります。内容はメンタルヘルス対策健康増進過重労働対策から感染症防止策など幅広いジャンルに渡り、調査項目も60以上あるため、「健康経営優良法人の認定を受けた企業=ブラック企業ではない」として転職者や就活生からの注目度が高まっています

求められる個人の意識

とはいえ、制度がきちんと運用されるためには一人ひとりの意識が大切です

例えば、ストレスチェックや健康診断。
受けなかったことで不調の発覚が遅れ、手術が必要になったり、完治するまでに時間を要する状況になったとします。すると、長期間仕事が出来なくなったり定期的に通院する必要が出たりと労働生産性に大きな影響を及ぼす可能性があります。実際にこれらの受診率は健康経営度調査でも尋ねられており、それだけ生産性向上に関係のある項目であることがわかります

ちなみに、あまり知られていませんが、健康診断はそもそも法律で労働者に対して受診義務が課されています
そのため「面倒くさいから」「自分は健康診断なんて受けなくても大丈夫」「数値を知られたくないから」などという理由で健康診断を拒否することは実は法律違反なのです。違反した場合の罰則は設けられていませんが、過去に裁判では受診拒否者に対して懲戒処分が認められています

労働安全衛生法 第66条の1

労働者は、前各項の規定により事業者が行なう健康診断を受けなければならない

会社と従業員一体となって進める健康経営


(出典:厚生労働省経済産業省)
当然ですが、社員が健康診断をまともに受けてくれない会社と社員の健康意識が高い会社では盛り込まれる制度も異なります。前者はまず制度の認知や意識改革を行うことから始め、健康経営度調査の認定要件を満たせるようにしなければなりません。一方後者の場合、会社がジム通いの費用を負担する制度を作ってもペイ出来るほど労働生産性が高く、制度が出来ることで益々、労働生産性の向上が増進されるでしょう。
健康経営優良法人の認定も、各社の取り組み実績の差を考慮し、特に優れた取り組みが行われている会社500社に対して「健康経営優良法人ホワイト500」という特別な認定証を用意しています

幸か不幸か、新型コロナウイルスの影響で健康経営の柱となる「働き方」と「健康管理」について注目を集めています。そして、ここまで読んでくださった方は「会社の制度」だけでなく「一人ひとりの意識」も大切だということがお分かり頂けたかと思います
今は新型コロナウイルスの影響でそもそも健康診断が受けられなかったり、各種部活動が自粛で出来なかったりと健康経営を推し進めていくのが難しい時期ではあります。しかし落ち着いた後には、「健康経営優良法人ホワイト500」はもちろん、全国で30ほどの企業しか取得出来ていない「安全衛生優良企業認定(通称ホワイトマーク)」の取得も目指して行きたいと思いますので、ご協力よろしくお願い致します!

ERINA
ALH株式会社 Voice Of Employee (通称:VOE)所属。
従業員のコンディション変化発見ツールの運用や、健康経営優良法人認定取得の取り組みなど、社内的な人事に従事する。
1歳の子どもを育てるママ。

この記事を書いた人

著者近影

ERINA

ALH株式会社 Voice Of Employee (通称:VOE)所属。
健康経営優良法人認定取得の取り組みの他、くるみん、えるぼし取得に向けた整備など社内的な人事に従事する。
2歳の子どもを育てるママ。 このライターの他の記事を見る

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