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今さら聞けない?!超初心者でもわかるNFT

著者近影
SAKI

今世間を何かと騒がせている「NFT」。「デジタルアートが75億円で落札」された、「ツイートが3億円?!」など、驚きのニュースがありましたよね。今回は話題のNFTがどんなものなのか、どんな技術が使われているのかを初心者向けに解説します!

この記事を読んで少しでもNFTについて知っていただけると幸いです!
それではレッツゴー!

NFTを可能にする技術、ブロックチェーンとは?

さて、早速NFTに、、、と行きたいところですが、NFTを説明するために必要不可欠な技術があるのです。
それが「ブロックチェーン」!!!
最初にこのブロックチェーンについて簡単に見ていきましょう!

ブロックチェーンとは、情報を記録するデータベース管理技術です。
ブロックチェーンの図
ブロックと呼ばれるデータを鎖、チェーンのように連結して世界中で分散保管する仕組みです。
ブロックとは箱のようなもので、その中に取り引き履歴データに加えて、1つ前に生成されたブロックの取引情報情報(ハッシュ値と言います)も格納します。

それによって、過去に遡って1つのブロックだけ改ざんしても…

すぐ他のブロックのハッシュ値との違いが判明します。
それによって、改ざんするには、そのブロック以降のハッシュ値をすべて変更する必要があり、事実上改ざんが難しくなります。

さらに、ブロックチェーンではPeer to Peer(ピアツーピア)というネットワークが使われています。
これは、特定のサーバーやデータベースでデータを管理するわけではなく、ネットワークを利用するユーザー同士で同じデータを一括管理するので、どこかのデータベースに障害が起きても、それは世界中に分散したデータの一部なのでユーザー全体への影響は少なく、ハッキングや不正アクセスのリスクが軽減できるというとてもセキュリティが高い仕組みとなっています。


このセキュリティの高さから、今までは銀行を通して行っていたお金のやり取りを、個人間で自由に行える様になりました。
そこで出てきたのが、ビットコインやイーサリアムといった暗号資産、仮想通貨です!

このブロックチェーンの知識を念頭に置いて、いよいよNFTについて入っていきましょう!!

NFTとは?その特徴に迫る!

NFTとは「Non-Fungible-Token」の略で、日本語では「非代替性トークン」という意味です。
先程出てきたビットコインやイーサリアムと言った仮想通貨は、代替性トークンと呼ばれています。

この非代替性って何なの?というところから、NFTについて詳しく見ていきましょう!

NFTの非代替性とは?

非代替性を、簡単な言葉にすると「替えが効かない、唯一無二の」ということです。
代替性はその逆、替えが効くものということですね!

例えば、モナ・リザの原画、プロ野球選手のサインボール

これらはこの世に1つしか無いもの、非代替性のものと言えます。

逆に、お金、新品の野球ボール、新品の服

これらは、替えが効きますよね。

モナ・リザのレプリカは沢山流通していますが、原画と値段がぜんぜん違います。
これはモナ・リザのレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた原画ただひとつがオリジナルの「替えが効かない・唯一無二のもの」だからですよね!

これが非代替性ということです!

NFTにおけるトークンとは?

それではお次にトークンについて解説して行きます!
トークンとは簡単に言えば、既存のブロックチェーン技術を使用して発行した「暗号資産」のことを言います!

ビットコインなどの仮想通貨もNFTもブロックチェーンを利用して発行されているため、仮想通貨の世界ではどちらとも「トークン」と呼ばれます。

デジタルコンテンツに非代替性をもたせたNFT

現実世界での非代替性はイメージが付きやすいと思います。
しかし、インターネットの世界ではコピーや改ざんが可能なため、その価値を証明することが難しかったんです。

例えば有名な人が描いたデジタルイラストがあったとしても、それは簡単に元のクオリティのまま無限にコピーができますよね。
しかもオリジナルとコピーのデータの区別もつきにくい。。。

そのデジタルデータに、製作者や著作者、所有権の情報を付与し、このデータがオリジナル!ということを改ざんが難しいブロックチェーン技術によって証明できるようにした技術がNFTです!
デジタルデータに直接、本物であるという判子を押せるようになったイメージです!

NFTで出来ること・注目されている理由

さて、これでざっくりNFTについて理解できたでしょうか?
次にNFTでできることについて見ていきましょう。

NFTによってデジタル資産の所有者を明確にできる

NFTができる前は、デジタルアートや音楽、ゲーム内のアイテムなどに著作権はあったものの、「自分が唯一の所有者である」という証明はできなかったのです。

それがNFTでは、デジタルデータそのものに著作者や製作者、所有者の情報が入った証明書を紐づけることができるので、所有者を明確にし、コピーとの違いを証明できるようになりました。

私だけの唯一無二のデジタルデータ!が可能になるのです。

NFTによってデジタル資産の価値が高まる

モナ・リザの原画の価値が高いのは、それが唯一無二の、”本物”だからですよね。

本物と区別がつかないコピーによって所有者が増えてしまうとそのものの希少性は失われ、価値は下がってしまいます。
デジタルデータはこのコピーが無限にできてしまい、価値がなかったんです。

それがNFTによって“本物”という価値が付与できるようになることで希少性が担保され、デジタルデータの価値が高まります。
現実世界で取引されている本物だから高い金額で取引されているアートやトレーディングカード、芸能人のサインやグッズと同じように、デジタルデータが資産になります!

それに従ってデジタルデータも投資の対象になってきているんです。

NFTのネット上で安全に取引できる

今まではオンラインオークションでデジタルデータが出品されても、本物かコピーかの区別は付きませんでした。
しかしNFTの証明書によって本物とコピーの区別がつく用になっため、コピー品を買ってしまうことがなくなり、安心してネット上の取引が可能になります。

NFTによって取引履歴が明確になる

実物の絵画などの芸術作品は、今まで誰がその作品を買ったかということもその作品の価値になっています。
有名人が持っていた作品ということで価値が上がったりしますよね。

NFTでは、今までの所有者情報や取引履歴がすべて記録されるので「憧れのあの有名人が所有していたデジタルデータ」ということも起こるようになりました。
また、取引履歴が記録されることで、取引履歴を追従することが可能になり、転売されるたびに作者に報酬が支払われるように設定することも可能になりました。

このように、NFTによってデジタルデータの希少性が担保され、ネット上で安心して取引することが可能になります。

NFTによってネット上のありとあらゆるデジタルデータの売買が活性化されました。
今までアーティストやクリエイター達が生み出してきた様々なデジタル作品が、ちゃんとした価値で取引できるようになったんですね!(現在は少し高すぎることもありますが、、、。)

例えば音楽に関して、私が小さい頃は好きなアーティストの曲はCDを買って聞いていました。
それが今ではダウンロードやサブスクリプションによって曲を聞くことが殆どで、CDに比べてアーティストへの還元率が低くなっていました。
NFTで唯一無二の音楽データにすることで価値が上がり、アーティストへちゃんと利益が還元されます。
さらに、転売されるとロイヤリティが入るようにも出来るので、より還元率が高まりますね。
現実世界では、CDを買って転売してもその利益はアーティストに還元されていなかったので、アーティストにとっては現実世界のCDより良いのかも?!

そう考えるとNFTはデジタル世界に革新をもたらした存在ですね!
これは市場がどんどん拡大していくのも納得です!

実際のNFT事例

NFT化できるものはずばり「すべてのデジタルデータ!」

ここから少し、実際のNFTの事例を見てみましょう。

デジタルトレーディングカードをNFTに

2020年10月より「NBA Top Shot」という、NFT化されたデジタルカードの取引プラットフォームサービスが開始されました。
NBAの選手のプレイ動画をカードに格納したもので、そのカードの中には約2270万円、約1090万円と高値で落札されました。

NFTデジタルアートの高額落札

2021年3月11日、Beepleのデジタルアートのコラージュ作品がオークションによって約75億円で落札されました。

ツイートをNFTに

2021年の3月22日、Twitterの創業者であるジャック・ドーシーのTwitter初ツイートがオークションにかけられ、約3億6000万円で落札されました!

アニメ・漫画作品をNFTに

2021年3月、集英社が「SHUEISHA MANGA-ART HERITAGE」というプロジェクトを立ち上げました!
第一弾としては、日本が誇るアニメ&漫画であり、SAKIも大好きな「ONE PIECE」のNFTアート作品が出品されたんです!
値段は1枚20~30万!SAKIは手が出ませんが、興味のあるONE PIECEファンの皆様は覗いてみてください。

いかがでしょうか、そんなものもNFTになるの?!って感じです。
他にも、ゲームでゲットした武器とか装備も、YouTubeに上がっている動画なんかもNFT化できちゃいます。すごい!

拡大するNFT市場

世界的な市場調査会社MarketsandMarkets(マーケッツアンドマーケッツ)社の市場調査レポートによると、NFT市場は日本円にして2022年の約4.196億から2027年には4.4倍強である約1兆8,782億円規模にまで成長すると予測されています。

このNFT事業には、日本でも続々と大手企業が参入しています。
私達の身近なNFT参入企業を見てみましょう!

GMOインターネット

GMOフィナンシャルホールディングス株式会社の連結会社であるGMOアダム株式会社は、2021年8月にNFTのマーケットプレイスである「Adam byGMO」をリリースしました!
円に対応していないマーケットプレイスが多かった中、「Adam byGMO」によって日本円を使ってNFTを購入できるようになり、初心者でもNFTに参入しやすくなりました。

メルカリ×パ・リーグ

株式会社メルカリとプロ野球パ・リーグ6球団の共同出資会社であるパシフィックリーグマーケティングが2021年の12月からNFTに参入!「パ・リーグ Exciting Moments β」という、パ・リーグ6球団の名場面やメモリアルシーンを捉えた自分だけのコレクションに出来る動画コンテンツの提供を開始しました!

楽天

楽天グループ株式会社は、2022年の2月にNFTのマーケットプレイスおよび販売プラットフォームである「Rakuten NFT」をオープンしました!こちらは楽天IDに紐づいているクレジットカードで決済ができちゃいます!

その他にもCyberAgentやUUUM、mixiなど様々な企業が参入しています。
最初は日本語表記のない外国のマーケットプレイスで、普段あまり馴染みのない外国のお金や仮想通貨でしかやりとりができませんでした。
しかし日本企業がどんどんNFTに参入していったことで日本円やカードでNFTを買えたりと、NFTが私達にとって身近なものになっているのを感じますね。

NFTのまとめ

最後に改めて「NFTとは、ブロックチェーン技術を使ってデジタルデータに証明書を埋め込み、唯一無二の証明をできるようにした技術」です!
ここまでNFTについて話してきましたが、偽物やコピーが無限に作られるデジタル世界上に本物という価値を生んだNFTはとても革新的な技術ですよね。

今はまだ新しい仕組みということで法整備や詐欺、手数料など課題点はたくさんありますが、日本企業の参入で私達の参入ハードルもどんどん下がっていっていると思います。

このままNFTの民主化が続けば、いずれはNFTが当たり前になる時代が来る予感がしています。

この流れに取り残されないように、NFTの話題は今後もチェックしていきたいですね!

この記事を書いた人

著者近影

SAKI

ALH株式会社 採用戦略部 ブランディングチーム所属。
21年新卒入社。メディアとデザインを担当しています。
好きなものはゲームと焼肉。
最近ついたあだ名は食べ盛りBLUES。 このライターの他の記事を見る

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