社員インタビュー

品質から、プロジェクトを変える。36年の経験を武器に挑む、ALHの仕組みづくり。

著者近影
SAKI

巨大プロジェクトの“上流”で、運用調達という難易度の高い領域に挑むTさん。
開発エンジニアとして15年、PM/PMOとして12年の経験を積んだのち、9年前に品質保証(QA)へと軸足を移しました。

転職のきっかけは、前職で感じた「品質が正しく評価されていない」という違和感。
テストが十分に行われないまま進む開発に、QA側として向き合い続ける中で、「このままではいけない」と環境を変える決断をします。

そんなTさんが次の環境として選んだのが、品質保証の仕組みやナレッジが、まさにこれから整っていくフェーズにあるALHでした。

“発展途上”だからこそ、自分の経験を還元し、自らつくっていける点が、入社の決め手になったといいます。

入社後はプロジェクト参画と並行して、テストPMを目指す人のための研修雛形づくりにも着手。QAのキャリアを広げるための土台づくりに挑んでいます。

開発・PM/PMO・QA。36年のキャリアで見えてきた「品質」の本質

── まず、これまで歩んでこられたキャリアについて教えてください。

キャリアの前半は開発エンジニアとして、業務SE〜設計・実装までを15年ほど経験しました。

その後、PM/PMOとして12年くらいプロジェクトを回す側に寄って、進行管理やステークホルダーや関係会社、関係部署との調整、課題整理などを担ってきました。

そこから9年ほど前に、品質保証(QA)へ軸足を移しています。

開発とマネジメントを経験したうえでQAに入ったことで「品質を左右する要因はどこにあるのか」を改めて言語化できるようになった感覚がありますね。

── PM/PMOの経験を豊富に持つTさんが、あえてQAという領域を突き詰めようと決めたのはなぜでしょうか?

大きな転機となったのは、ある動画配信サービスのQAに携わったことです。

視聴デバイスや通信環境が多岐にわたる動画配信は、単に「動けばOK」ではなく、再生の安定性やエラーからの復帰挙動といった、非常に独特で高度なノウハウを求められます。

そこで「品質保証とは単なる最終工程のチェックではなく、配信を支える仕組みそのものである」と、技術的な側面から腹落ちしたのが最初のきっかけでした。

あとはその独特なノウハウに対して「面白いな」と思ったというのも要因です。

── そこからさらに、QAとしての理解が深まった経験などはありますか?

大手企業でインシデント対応に関わった時ですかね。

不具合が続く状況で、原因分析や再発防止を進めるだけでなく、対外的な説明の資料を整えたり、関係部署と連携して「何を約束できるか」を詰めたりしました。

事実を整理し、関係者が納得できる形で着地させ、再発しない運用に落とし込むという一連のプロセスを完遂したときに「品質とはシステムだけの話ではなく、信頼を構築するプロセスそのものなんだ」とさらに一段、理解が深まったと感じています。

── その経験は、今の仕事にもつながっているんでしょうか?
つながっていますね。

「根本原因がすぐ直せないなら、発生条件を先回りして潰す」みたいな発想も、当時の経験がベースにあります。

開発だけ、運用だけ、QAだけ、って切り分けるんじゃなくて、起きるべくして起きるものを“仕組み”で減らしていく

みたいな視点を持てるようになったのは、開発・PM/PMO・QAを一通りやってきたからこそだと思います。

「このままじゃ品質が守れない」違和感から、ALH入社まで

── 前職から転職を考え始めたきっかけは何だったのでしょうか?

一番大きかったのは前職で「品質が正しく評価されていない」と感じる場面が多かったことですね。

開発側で最低限のテストしかしないまま進み、起きた手戻りをQA側で全部受け止める、というようなことが常態化していました。

── 具体的には、どういう状況だったんですか?

極端に言うと、コードを書いたらそれで終わり、みたいな感じです。

実際に動かして確認しないままQAに渡されることもあって、不具合が出るのは当然なんですよね。

もちろん納期のプレッシャーとか体制の問題もあると思うんですけど、それが“当たり前”になってしまうと、品質保証の意味がなくなってしまいます。

このまま続けるのは自分にとっても良くないな」と思ったのが、転職を考えたきっかけでした。

── 転職活動では、どんな軸で次の環境を探していましたか?

せっかくQAに軸足を移してきたので、品質保証という領域でちゃんとキャリアを積める環境がいいな、というのはありました。

あとは、経験やナレッジを活かせる場所ですね。
決まった型に乗るだけじゃなくて、改善や仕組みづくりにも関われるほうが自分には合っていると思っていました。

── その中で、ALHとはどんなきっかけで出会ったのでしょうか?

転職サイトに登録していて、しばらくしてからALHの方に声をかけてもらったのがきっかけです。

最初は「急成長している会社なんだな」という印象でしたね。

── 最終的に、ALHに惹かれたポイントはどこだったのでしょうか?

品質保証の領域が、まさにこれから整っていくフェーズだったところです。

品質保証が進んでいる会社だと、ルールも制度もナレッジもすでに揃っていて、良くも悪くも“それに沿って回す”仕事になりやすいと思います。

一方ALHは、まだ発展途上です。
そういった環境だから、自分の経験を還元して、仕組みづくりから関われるなと思いましたし、そっちの方が楽しそうだなと思いました。

── 選考を受ける中で印象に残った出来事はありましたか?

面接で話がすごく盛り上がったのは覚えていますね。

面接官の方が同郷で、地元の話で一気に距離が縮まったり、趣味の話でも偶然共通点が多くて。

この人たちとなら、やっていけそうだな」って思えたのは大きかったです。
入社後も、定期的に話す機会を作ってもらっています。

巨大プロジェクトの“上流”で、運用調達を前に進める

── 現在担当されているプロジェクトについて教えてください。

公営競技を運営する団体向けの次期システム更改という非常に大規模なプロジェクトに参画しています。
私は現在、運用調達チームのPMOを務めています。

工程でいうと要件定義という最上流からの参画になります。

これまで業務SEやPMとして上流工程の経験は色々ありますが「調達」や「コンサルティング」に近い動きを求められる領域は、実は私にとっても初めての経験です。

36年のキャリアがあっても、こうした未知の場面に出会えることは大きな挑戦であり、やりがいを感じる部分ですね。

── 具体的には、どのようなミッションを担っているのでしょうか?

PMOとしてのミッションは、担当チームが顧客の期待に応えられるよう支援し、チーム全体が円滑に作業を進められるように取り計らうことです。

現場メンバーが抱えている個々の課題を一つひとつ丁寧にすくい上げ、解消に向けて動くことを大切にしています。

顧客の期待値に対して、メンバーの成果を最大限に引き出しながら応えることで、顧客からの信頼に繋がり、メンバーのモチベーションアップにも繋がると信じています。

── “見えない期待値”を汲み取るような場面もありますよね。

はい。
契約や成果物として決まっているもの以外に「こうしてくれると助かる」という要望が現場には必ず潜んでいます

そういったものに関しては、例えば、

・文章だけだと伝わりづらいところは、背景や狙いを補足した資料をつけて渡す。
・レビューをお願いするときも「このページはこういう意図で書いています」と先に添える。

みたいな小さな工夫だけでも、やり取りのコストは結構下げられると思っています。

── いまのフェーズ(要件定義)で、特に気をつけている点はありますか?

一番は「要件の漏れ」を出さないことです。ここで漏れると後工程に全部響くので。

上位の資料(RFPなど)を読み込んで前提を掴んだり、有識者に確認して穴を埋めたりしながら、抜けがない形に落とし込むことを意識しています。

「品質コンサル」への挑戦と、強固なQA組織の構築

── 入社前に「品質保証が整っていくフェーズ」に惹かれたと話していました。入社して実際どうでしたか?

実際、人材育成の仕組みはまだまだ伸び代があると感じています。

テスト設計書など“実務者向け”のものはある一方で、たとえば「テストPMを目指したい人向け」に、上流の動き方まで含めて学べるようなものは少なかったです。

── その状況を踏まえて、今どんな手を打っていますか?

前のプロジェクトを抜けて、次の案件に入るまでに空きがあったので、その期間で、研修メニューを考えたり、資料を作ったりしていました。

たとえば、テスト計画書を作る練習をするとか、業務フローから運用テストの観点を起こすとか。
運用要件やUATのような、もう一段上の工程を意識できる内容にしたいと思っています。

1週間でできる範囲ではあるんですけど、まず形にすることを優先して、雛形まで作成しました。

QAの案件を増やす以前に「担える人を増やさないと回らない」という前提があります。テスト結果の分析や報告の型も含めて、少しずつ整えていきたいです。

── これからの展望はありますか?

QA組織という観点だと、テストPMと呼べるレイヤーの人が10人くらいいて、案件をいくつか回せる体制を将来的に作りたいです。

そのためには、育成と採用の2軸で進める必要があると思っています。
自分もそこには主体的に関わっていきたいですね。

自分自身のキャリアで考えると、最終的には「品質コンサル」として、プロジェクトに対して改善を提案できる立場を目指しています。

そのためにもまずはQAマネージャーとして、複数の品質保証案件を回しながら経験を積んでいきたいと思っています。

36年の経験は、組織を創るための「最強の武器」になる

── 最後に、キャリアの節目を迎え、これからの歩みを考えている同世代のエンジニアへメッセージをお願いします。

自分自身、前職を経て「このままだと良くないな」と思って環境を変えました。

もし今の仕事にどこか引っかかりや物足りなさがあるなら、選択肢として一度外に目を向けてみるのもアリだと思います。整っている環境で決まったやり方を回すのも一つですが、まだ形になっていない部分を整えていくほうが自分には魅力的でした。

ALHには、自分のやりたいことに対して声を上げれば、それを後押ししてくれる環境があります。
案件についても、いくつか候補を出してもらった上で相談しながら決めていけるので、その点も助かっています。

30年以上やってきた経験って、意外といろんな場面で使えるんですよね。
若い人が多い組織だからこそ、そういう知見を活かせる場面も多いと思います。

もし同じような思いを持つ方がいれば、ここでの挑戦はきっと面白いものになると思います。

ーーTさん、本日はありがとうございました!

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ALHはその“時代の変化”に正面から向き合うため、事業・組織ともにあらゆる変革を進めています。

“人を軸にした技術パートナー”として社会により大きな価値を届けるために。

ALHでは、エンジニア経験者の採用を積極的に進めています。

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この記事を書いた人

著者近影

SAKI

ALH株式会社 ブランド戦略室 グループ長。
21年新卒入社。コーポレートブランディングに関わることを上から下まで色々担当。
よく食べ、よく歌い、よく太ります。
最近ついた二つ名は食べ盛りBLUES。 このライターの他の記事を見る

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