社員インタビュー

人を育てて、自分が育つ。エンジニアのキャリアディベロップメントとは?

著者近影
MIYUKI

こんにちは!ALHの研修責任者をしている人材開発部のMIYUKIです。
人材開発部は業務の特性上「おかえり人事制度」という社内制度を1番活用している組織です。
これまでもこの制度を利用して、多くのエンジニアが人材開発部で人材育成やマネジメントを行っています!

人材開発部とおかえり人事制度

ALHでは、研修担当を「コーチ」と呼称しています。コーチには「その人が望む場所へ送り届ける」という意味があり、人材開発部では「ALHの一員として、エンジニアになるための指導(=その人が望む場所へ送り届ける)」を行っています。

おかえり人事制度とは、1つの部署だけの経験ではなく、様々な部署の仕事を経験することで広い視野をもったマルチな能力を育成する制度です。他部署に異動してもまた戻ってくることができるため、「おかえり」という名称になっています。

今回はその中でも新人育成のスペシャリスト(!?)であり、良き兄貴でもある、この方に研修責任者のMIYUKIがインタビューしてみました!

HIROYA
人材開発部に所属しており、開発統括部に「おかえり」予定。中途入社。
2019年、2020年に新卒社員と一緒にプロジェクト参画。先輩社員として新卒社員とともに成長し、プロジェクト業務を遂行。
2021年12月からは研修コーチとしてエンジニアを育成。2022年、2023年と2年連続で新卒社員の育成を担当。
趣味は筋トレ。腹筋の鍛え方が半端ないらしい。

ー HIROYAさん、よろしくお願いします!

新人育成のスペシャリストってハードル上げ過ぎじゃないですか!?笑
よろしくお願いします!

プロジェクトと研修での育成の違い

ー HIROYAさんはプロジェクトで新卒社員の育成をしてから、その後研修コーチをやってますが、プロジェクトと研修での育成の違いってどういうところですか?

一番大きいのは、0から教えるかどうかですね。
それとプロジェクトでは、仕事を進めていく上で必要なことを教えていきますが、コーチは「そもそもの考え方」を伝えていくので、そこが違いだと思います。

ー「0」から教えるという部分を、もう少し詳しくお聞きしたいです!

プロジェクトへの参画前に研修を終えているので、新卒とはいえ「基本のき」みたいなものは、ある程度学んで来ていると思っています。
実際に僕が一緒に業務をしてきた新卒の子たちは、そこはしっかりしていたので。
プロジェクトではエンジニア目線でのコミュニケーションが中心になって来るため、技術面の会話が圧倒的に多かったですね。

研修だと「社会人とは?」「ALHのエンジニアとして求められている部分は?」「新卒の強みとは?」みたいなことから伝えていきますし、技術以前に「一人の社会人として出来るようになって欲しい」というところから伝えていくので、「0」から教えるというイメージになります。

ー なるほど!プロジェクトで新卒社員の育成をしてた際に、意識していたことを教えてください!

まずは「いい関係性を築くこと」ですかね。
こちらから定期的に声をかけることでとにかく接触回数を増やして、新卒から話しかけやすい雰囲気作りを意識してました。
「何でも聞いていいよ」と言っていても、なかなかその通りに何でも聞いてくれる子の方が少ないですし、どうしても気は遣われるだろうと思っていたので。

とはいえあくまで業務なのでフランクすぎず、社会人としての節度は持ってもらえるよう考えてました。
やっぱりお客さんに対して失礼な対応をしてしまうのは、本人にとってもよろしくないので。
あとは指摘やフィードバックの際にはちゃんとその理由も伝えるとか、たまにはご飯だったり、飲みだったりに行く…とかですかね。

ー その時の経験って、研修コーチでも活きてると感じますか?

…(しばらく考えて)…振り返ってみれば、そう感じますかね。
当時はそこまで深く考えて行動していたわけではないんですけど、どう接したら頼ってもらえそうか?(心理的安全性が高まりそうか?)とか、どう伝えたら本人の納得やスキルアップに繋がりそうか?を考えるクセがついていったと思います。
あとは自分がどういったキャラ(…っていうんですかね?)で立ち回るのか?みたいなところですかね。

ー HIROYAさんの場合は、兄貴キャラだね 笑

そうですか~?今まであんまり言われたことなかったんですけど…?
んー、でもまぁ…弟よりは兄貴ですかね。

やっぱり、最終的にはその人自身が「主体的に考え、行動する」習慣を身に付けて欲しいと思ってます。
人材開発部に来てからは、これを伝えていくための前提として「関係性構築」が重要だなと感じる機会が多かったです。
そのためにも「これくらい知っているだろ」的なバイアスを持たないことが大事でしたね。

ー 新卒社員と一緒に仕事してて嬉しかったことを教えて欲しいです!

基本ずっと楽しかったし、充実感がありました。
日々、目に見えた成長を一緒に感じられたのが特に良かったですね。
最初の頃はわかりやすく表情に「???」が出てたんですけど、段々と出来るようになるにつれて「?」がなくなっていくんです。一緒にその成長を喜べたのは何よりも嬉しかったです。

その結果お客さんや周囲から、新卒の子が褒められたこともありましたね。
あとは「HIROYAさんが先輩社員で良かったです!」と言ってもらえたことかな。

エンジニアの"キャリア"において人材育成とは?

ー 研修コーチやってみて、どうでした?

率直な所感としては「難しかったな…」なんですけど、真面目に考えるとキリが無いっす。笑
自信持って言えるのは「やって良かった」です。

自分の視野の広さや視座の高さとか、物事を見るときの目線というか…見え方に変化があったと感じます。ALHという会社やこの会社にいる方々、自分に対しての見え方。
一緒に働いているコーチ陣も素晴らしかったですし、人との関わりが爆発的に増えて、刺激が多かったです。

あと人材育成のノウハウは、相当吸収できたかな?と思ってます。
それでもなかなか難しい部分もあったので、自分の力の無さみたいなものは感じたりもしました。

ー さすが自責視点が強いですね…!

そうなんですかねぇ…
ただ、やりたいことが出来る環境だったので、いい意味で好き勝手やらせてもらえたと思ってます。
何よりも日々、研修生の成長を感じることができたのは、シンプルに嬉しいし、楽しかったです。

ー それはほんとにそう!やっぱり成長を感じるのは1番の喜びだよね。実際に工夫したことや意識していたことって何ですか?

とにかく「アウトプットしてみる」は大事にしました。
1つの正解があるような仕事じゃないと考えていたので、お互いにまずは「言ってみる」雰囲気を作りたかったからです。
そのためにも「仮説を立てて、あらゆる可能性に備える」「大事なことは何度でも言う」「相手の考えや価値観に目を向ける」「納得を大事にする(納得できないなら、納得するために必要な行動を取る)」という点は意識していました。

他には…真面目になりすぎないですかね。
そういう立ち回りは他の人の方が強いと思ったので。

ー そういうキャラが得意な方は他にいるってことですね 笑

ですね。笑
そういう部分は、口数は決して多くないけど、誠実に理路整然と必要な情報を伝えてくれるコーチに任せてました。他にも、相手を包み込んでから一緒に頭の中を整理してくれるお姉さんだったり、ズバズバ言うけど相手を前向きにするのが上手いコーチもいるので、そこは自然と役割分担していたんだと思います。

ー やる前と今とで、大きく変わったことってありますか?

会社に対する意識ですかね。
ALHという会社における自分の在り方…というと大袈裟な感じもしますが、そういうイメージです。
あとは「この人と一緒に働きたいな」という方に沢山出会えたと思います。

ー 一緒に働きたいと思える人に出会えたって、めっちゃいいですね!

やっぱり、トライ&エラーをちゃんとやりきって頑張り続けている人は、これから伸びていくと思いましたし、伸びていく姿をもっと見ていたいとも感じましたね。

ー ぶっちゃけエンジニアが人材育成やる意味って何だと思います?

マネジメントを通じて、自分や人・組織を育てることで、何かしらを得られることなんじゃないかと。
それが「変化」なのか、「気づき」なのかも人それぞれだし、「これだ!」とピッタリ歯車が噛み合うことはないかもしれないです。でもスキルアップやキャリアチェンジをしていくためには、視野の拡大や自分はどう成長したいのか?を考える必要があるので、そこに繋がっていくと思います。
なんて言うんですかね…人を育てて、自分が育つ的な…?

ー そうですね!それは私も実感することが多いです。こちらが学びになることも多いので、本当に自分の方が成長させてもらっているな、と感じますね。

必ずしも大人数の育成を経験する必要はないと思いますが、1人でもいいから「誰かを育成した」っていう経験があるかないかというのは大事になってきますね。
特にプロジェクトマネジメントをしたいのなら、この「0か?1か?」の差は大きいと思います。

エンジニアとしてのキャリアディベロップメント

ー これから再びエンジニアとして、新人と一緒にプロジェクト参画しますが、率直に今の心境を教えてください!

吐きそう。楽しみ。ちょっと名残惜しい。

ー なんですかその三段活用 笑

まぁなんだかんだ言っても、しばらくぶりのプロジェクト参画なので、緊張はしてます。
でも自分でやりたいと言ってチャレンジしていくので、そこは知的好奇心というか楽しみな部分も大きいです。
その一方で、人材育成という価値の大きさも感じているので、やっぱり名残惜しい…というか育成には関わり続けていきたいですね。

ー 私も寂しさと笑顔で送り出したいの狭間で葛藤してます…!HIROYAさんが目指すエンジニア像や今後のキャリアについて聞かせてください!

まずは自分の技術面をもう少し育てたいですね。
もっと自信を持って人を育てられるエンジニアになりたいのかも。
そうすることで、自分が結節点として他者やチームを売り込んでいけるような存在になれるとベターだと思ってます。

ー ベターって言い回しは口癖だよね?

ベストって言っちゃうと限界決めちゃう感じがするので、ベターって表現は大事にしてます。笑

ー 新人エンジニアたちの兄貴として、若手にアドバイスするとしたら?

「0」からスタートしましょう!ですかね。
仕事で自分の個性だったり、強みが活きるのは「当たり前のことが当たり前に出来る」と他者に評価してもらえるようになってからだと思ってます。
なのでまずは変な拘りを持たず、求められているものを目指して欲しいです。

それと、印象&コミュニケーションを第一に!
社会人とかエンジニア以前に、相手も「人」であることを忘れないでもらえればと思います。
よくわからんやつと一緒に仕事をしていくのは、お互いにしんどいので。

あとは…「なんでだろう?」を考え続けて欲しいと思ってます。
やっぱりその人自身が「主体的に考え、行動する」ことが大事なので。
そのためにも「わかりました」だけで終わらせない意識を持ってもらいたいです。「わかりました。○○ってことですよね?」っていう、この再確認まで1セットにして欲しいです。
これをやってくれることで、きちんと伝わったことや理解していることをお互いに確認できるし、認識の相違があれば埋めることもしやすいので。

ー HIROYAさんらしいですね!笑 私も一緒に仕事できて楽しかったですし、本当に色々と助けてもらいました。また一緒に仕事したいので、今後ともよろしくお願いします!

▲ 研修で関わった22卒と23卒からのメッセージを嬉しそうに見るHIROYAさん

この記事を書いた人

著者近影

MIYUKI

人材開発部所属。中途入社。
前職では開発エンジニアとして、C言語、VB.NET、C#等の複数のプログラミング言語を経験。
現在は、研修責任者として、研修コンテンツの作成やブラッシュアップに勤しんでいる。
趣味はサッカー観戦。(横浜F・マリノスサポーター) 此横浜に優るあらめや。我がマリノスに優るあらめや。 このライターの他の記事を見る

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