【エンジニア1年目の歩きかた #04】エンジニアは世の中を動かす仕事
エンジニア未経験で入社した社員の軌跡を追う「エンジニア1年目の歩き方」
Vol.4は開発統括部顧客戦略開発部のKAZUMICHIさんです!
2020年に新卒でALHに入社し、開発エンジニアを3年経験。
その後ALH独自の制度「おかえり人事制度」を利用して人材開発部にて研修コーチを経験。現在は開発統括部顧客戦略開発部のグループ長として、自身もプロジェクトに参画しながらマネジメント業務もこなしている。
そんなKAZUMICHIさんの入社から現在までの軌跡を振り返っていきます。
※おかえり人事制度とは?
おかえり人事制度とは、1つの部署だけの経験ではなく、様々な部署の仕事を経験することで広い視野をもったマルチな能力を育成する制度です。他部署に異動してもまた戻ってくることができるため、「おかえり」という名称になっています。
KAZUMICHI
ALH株式会社 開発統括部顧客戦略開発部所属。
東北大学教育学部卒業後、2020年新卒入社。
宮城県仙台市出身福島育ち。今年のJ2にはベガルタ仙台、いわきFCがいるのでどちらを応援するか悩み中。
ALHに入社する前
ー本日はよろしくお願いします!早速ですが、入社前のALHはどんな印象でした?
エネルギッシュな会社だなという印象を受けていました。
若くして活躍している方が多く、自分もこの人たちのようになりたいという「憧れ」も少なからずありました。
面接から入社まで様々な人と関わることがありましたが、IT業界をはじめ、ALHの今や未来の話をたくさんしていただきました。自分がこれから身を置くことになる業界と会社に対して、十分過ぎるほど期待を膨らませてもらえました。
ー入社前から不安よりワクワクが勝っていたんですね! 入社後にギャップを感じることはありませんでしたか?
期待通りでした!
先輩社員と1on1で話す機会もありましたし、ギャップのない情報をもらえていたと思います。
余談ではありますが、自分の同期に関西出身の方が多かったのには驚きました。今までずっと東北にいたので。
ーうつりませんか?関西弁って
めっちゃうつりました笑 イントネーションを引っ張られるんですよね。
研修期間の歩き方
ー続いて、入社後の研修についてお聞かせください。
エンジニアになるための技術研修だけでなく、ALHならではの考え方や社会人としてのあり方の研修がありました。手前みそながらALHの研修は本当に充実していると思います!
ビジネスマナーや行動特性の研修内容は、プロジェクトに出てから「お、研修で言っていたのはこのことか」と思い出して役に立つことが多いです。
ー皆さん気になるであろう技術研修についても詳しくお願いします!
javaの基礎構文から始まり、研修生のみでFWを使用してセキュリティ関連のeラーニングのシステムを作りあげるところまで、様々なことに取り組ませていただきました。
私は入社前に少し自主学習を進めていたのですが、未経験に変わりはなく、研修ではトライ&エラーの繰り返しでしたね。
失敗することも多かったのですが、プロジェクトに参画後も失敗はするものなので、良い予行演習になったと思います。
ー研修生たちだけでシステム開発まで経験されたんですね! 同期との協働作業はいかがでしたか?
これは協働作業前から言えることなのですが、私は周りの同期たちに負けたくないと思い、競争心を持ちながら研修に取り組んでいました。
しかし、日々コーチから言われてきた様に研修は「1番になる事」が目的ではありません。
案件先に出てからも扱う技術は人それぞれだし、研修は優劣をつけるものではないです。
なので、途中からマインドを切り替えて、目の前の課題・技術をどれだけ自分のものにできるか、目的達成のために自分がすべきことは何かを考えるようにしました。
ーたしかに、向上心があるからこそ競いたくなってしまう気持ち、わかります。一方でエンジニアの作業は優劣を競うものではないないですよね。
そうです。最近まで人材開発部の研修コーチとして指導する側にいたので、入社したばかりの研修生たちには、自分の経験も踏まえて伝えるようにしていました。
ー研修生時代の一番の失敗談を教えてください。
沼にはまった話なのですが、エラーの原因である半角スペースを見つけられなかったことですね。
コードを書く際には半角スペースひとつでエラーになることがあるのですが、当時の私は一人で考え込んでしまいかなりの時間を費やしてしまいました。
ただ半角スペースを消せば良いだけなのに。
結局あきらめてコーチに聞いたら、1分もかからずに解決しました。
実際に業務をしていると、集中するあまり視野が狭くなってしまうことが多々あります。
この一件を通じて視野が狭くなった時こそ、他者の目線が重要であることを学びました。
初プロジェクト参画時の歩き方
ー研修時点で大事なことをたくさん学んだKAZUMICHIさん。初めての案件先ではどのような業務を担当されたのですか?
勤怠管理システムの開発案件に配属されました。コロナ渦でしたのでフルリモート勤務でした。
最初に任されたのは画面の作成で、HTMLを用いて一から作成しました。
その後もしばらくは初歩的な開発業務を任され、実装から試験まで行っていました。
月一でリリースがあり計20回ほど経験出来ました。
ー当時はどのようなマインドで仕事と向き合っていましたか?
楽しさ半分不安半分でしたが、責任を持って業務をやりぬくというマインドでした。実際に自分が作ったシステムが世の中で動くとなると、やはり不安もあります。
自分の担当箇所で問題があったらどうしよう...と初めてのリリースの際はドキドキしていました。
「重要じゃない作業はない」そう考えながら細かい業務でも集中して取り組んでいました。
ー些細な見落としがシステム全体に影響しますもんね。プレッシャーかかりますよね。
そうです、でも徐々に慣れてきて油断が生まれるんですよ。私も確認不足でエラーを起こしてしまったことがあって。
業務フローに成果物レビューという工程を入れておらず、流れに併せて業務を行っていたのですが、自分の担当箇所でエラーが発生しました。
準本環境だったのでギリギリセーフでしたが。その際に自分の技術不足を痛感して、細かく確認を挟んでいくという運用にしました。
起きてしまったことについては反省し、落ち込むだけ落ち込んだら前を向いて頑張ろうという気持ちに切り替えました。
その後は大きなミスもなく半年が経つ頃には、少しずつですが設計書を書く段階から担当させてもらえるようになっていました。
配属半年~1年の歩き方
ーどんな案件に配属されて、どんな仕事をしましたか?
引き続き最初のプロジェクトで設計〜試験まで行っていました。機能を含め新規画面作成や外部インターフェイスとの連携バッチの作成など、幅広く取り組んでいました。
表面的なコードだけでなく設定関連を見る機会も多かったので、技術的理解やシステム理解が深まりました。少しなら人に教えることもできるようになっていたかと思います。
人に教えることで自分視点だけではなくもう少し広い視野で業務に取り組めるようになっていきました。
配属先にも寄りますが、ALHは比較的次々と後輩が入ってくるので、早い段階で教える機会を持つことができます。これが成長速度を早める一因になっているかも知れませんね。
ー人に教えることで自分の成長が早まる!好い循環ですね~。
そうですね。
あとは、教えると同時に巻き取ることも意識していました。
自分の進捗に多少余裕があるときは積極的に他の方の業務を巻き取るようにしていたんです。巻き取ることで様々な画面・機能に触れることが出来ました。
そのためシステムに対する理解スピードが早まりましたし、設定関連やシステム全体の構造、つながりも理解できました。
ただ、教えたり巻き取ったりする機会はあっても自分から誰かを頼る機会はあまりなくて。。。
ーなくて?
調べたら大体のことはわかったので、最初の案件先ではあまり人に頼るという経験をしなかったんですよ。それでいつの間にか「自分のことは自分でやりきらなければ」という過剰な責任意識が生まれてしまって。
極端な例えですが、「業務過多で回らなくなってしまう社員」と「周囲にうまく頼り業務を円滑に進める社員」この2つの社員像があった場合、理想はもちろん後者です。
頼りすぎは駄目だけど、必要な時は頼る。この判断を上手く出来るようになる必要があるんですよね。
いずれはマネジメント側に回りたいなと思い始めた時期でもあったので、頼るとか、周囲の力を借りる、ということについて色々と考えるようになっていました。
ー8月からエンジニアとして再びプロジェクトに参画されているとのことですが、以前と比べて変化はありましたか?
そうですね。上長を頼るようになったと思います。例えば、自分の認識は間違っていないか、技術的・実務的に可能であるかなどを一人で考え込まずに尋ねるようにしています。
ーグループ長としてメンバーのマネジメントにも挑戦されています。部下を持ってみていかがですか?
考え方、目標、キャリア・・・様々な視点を持った人とどのように接していくのか。
正解は無いと思いますし、悩みながら行動していくのが面白いですね。それぞれが個を発揮して自然な状態でいられる、そんな組織・チームを作っていきたいですね。
ー続いて研修コーチ時代のご経験についてもお聞きします。なぜ研修コーチに挑戦しようと思ったのですか?
学生時代に塾講師の経験があったので、ALHでも教えるという仕事を経験してみたくて挑戦させていただきました。
ー塾講師の指導とはどのような点が違いましたか?
ALHの研修は目の前の課題をクリアすることだけが目的ではありません。技術研修で言えば「1つのエラーを解決したから終わり」「システムを構築できたから終わり」ではないのです。
完成したシステムを構築するにあたって、どのような過程を踏んだか、どのような行動をとってきたか、そこが重要です。
コーチ側も「ただ問題の答えを教える」のではなく、どうすれば汎用的な力を身に着けてもらえるか、つまり「プロジェクト先でも良いパフォーマンスを披露できるようになるのか」を意識しなければなりません。
そこが塾の授業との決定的な違いであり、難しいところでしたね。
最後に
ー色々とお話を伺うことができて良かったです。ちなみに、ファーストキャリアとしてエンジニアを選んでみてどうでしたか?
これはひとえに良かったと思います。
まずエンジニアとしてのキャリアは一つではないので、この先のキャリアはかなり幅広いです。プロジェクト先ではPL、PM、エンジニア出身の営業の方など様々な人がいます。
ALHではエンジニアの組織を束ねていくマネジメントサイドとしての道もあります。
研修コーチという業務まであります。
多種多様な選択肢がある「エンジニア」という仕事をファーストキャリアに選んで本当に良かったなと感じています。
ー最後に、これからエンジニアを志す方に向けてアドバイスをお願いします。
世の中、様々なもののIT化が進んで便利だと思う反面、「なんで動いているんだろう? どうなっているんだろう?」と気になることはありませんか?
私もエンジニアになる前は使うだけの人間でしたが、エンジニアになったことで世の中で動くシステムを作る側になりました。
IT化が進む世の中で、私も少しは世の中を作る事ができているのではないかと考えています。(まだまだ大それたことはできていませんが)
これからの未来、新しい技術が多く出てくるでしょう。エンジニアは世の中が作られていく様を身近に感じられる職種だと思います。
興味がある方は是非、この素晴らしき世界に足を踏み入れてみては如何でしょうか。
Vol.4は開発統括部顧客戦略開発部のKAZUMICHIさんでした。
自分でなんとかできる日々が続き、いつしか人に頼ることが不器用になってしまった彼が、エンジニアチームのマネージャーとして、そして研修コーチとして一人前になるまでの軌跡をお届けしました。
エンジニア1年目の歩き方ではこのように、IT未経験からエンジニアとして活躍している社員の等身大の経験談をお届けしていきます。
エンジニアに挑戦することへの不安が少しでも解消されたら嬉しいです。