【CANTABILE1周年】企業のオウンドメディアはどのように運営すべきか
2019年6月20日にオープンしたCANTABILE(カンタービレ)ですが、みなさんの温かいご声援とご愛読により1周年を迎えることができました。
本当にありがとうございます!!
あっという間の1年間でした。BtoB企業のオウンドメディアの50%が1年以内に運用を停止または先細りすると言われているなか、1年継続出来たことに感謝したいと思います。
今回はこの1年の結果を振り返りながらどのような運用を心がけてきたのかをお伝えしたいと思います。
毎週2本の記事を配信できた
1年間で106本の記事を公開しました。
サイトオープン前に運用設計するときに週2本ペースで配信できたらいいねと話していましたが、少なくもなく、多くもなく安定して配信できました。
全社員がライターとして100%内製化でここまで安定して続けてこれた秘訣はいくつかありますが、1つは疲れない運用を心がけたことです。
具体的に、疲れない運用とはこちら。
・基本的に執筆期限がない
・テーマは何でもOK
・編集部が代筆してくれたり、校閲・修正してくれる
・良い記事を早く出したいと思わずに落ち着いたペースで配信する
さらに、経営・マネージャー層がメディアへの理解があったのが大きいかもしれません。
定量的な成果をコミットさせるようなことは一切なかったため、コストをかけずに限られたリソースを再配分しながら実行できました。
そもそも、メディアに限らず現金化出来ないものを価値として大事にしようというALHのカルチャーが運用上の意思決定をスムーズにさせたとも言えます。
また、100名もの社員が出演・執筆にかかわってくれました。
こんなに大勢の社員が協力してくれたことはただただ感謝しかないです。
求人応募者が増えた
今や、採用活動の一環として企業がYoutubeなどの動画メディアやオウンドメディア等で情報発信することがあたりまえになっています。
もともとCANTABILEは等身大のALHの「はたらく」を知ってもらうために立ち上げましたが、そこに興味を持っていただいた方々からのエントリーが増えたことは歓迎すべきことです。
具体的な数字でいうと、オウンドメディアを立ち上げ前後の1年間で採用ランディングページ(LP)へのアクセスが35.8%増えました。オウンドメディアだけが要因ではないですが注目すべき数字であることは確かです。
加えて求人エントリー(CV)も35.2%増えました。さらに、CANTABILE自体のPVも当初の予想よりも300%超えでした。
同時に、問い合わせや取材依頼の数も増えたことも事実です。
定量評価より定性評価を、そしてその先へ
LPとかCVとか言いましたが、オウンドメディアの運用でありがちなのがPVやCVや広告を価値指標として追い続けるあまり、本来知ってもらいたいことが伝わらないコンテンツになってしまうリスクがあります。
というのも、企業としてのオウンドメディアであるため、PVや広告経由で収益化しているWEBメディアとは役割が違うので同じ指標で測ることは愚です。
ただし、数字を追うことはマーケティングにおいて重要であり、目的を達成するためのPDCAと捉え、ガンガン回すほうが近道かもしれませんが、ただ会社として数字を追うだけになってしまえばそれはエゴでしかないです。
私は、数字をただの数として捉えるのではなく、人の感情がどのように動いているのかという捉え方で見ています。
色んな人からのフィードバック受けた時や、Analyticsを見ながらこのとき筆者や読者にどういう感情があったのか、どんな人を応援したいのか、また応援してくれたのかを感じようとすることを心がけています。
感情リレーションの構築
ALHのミッションである「愛されるチーム」という数字では測れないものを、伝え手と受け手の感情指数という形に変換する。
どれだけ深く心に響き、行動するきっかけとなる記事を作れるか、数値的な成功を求めるのではなく、感情同士をつなぐために伸び伸びと発信できるカルチャーを創ることのほうが大切だと考えています。
ALHの何に惹かれ、なぜ一緒に仕事をするのか。
社員やお客様や取引先など、ALHに関わり愛してくださる、そんな方々に取材をして、その記事を読んでくれた方々との関係が生まれたら、その先にどんな未来が待っているのだろう?
そう考えるだけでワクワクしてしまいます。
そんなワクワクがつまった宝箱のようなメディアでありたい。
そう思い続けながら次の1年間も新しいALHの「はたらく」をお伝えできればと思います。
\1年間ありがとうございました!/
YUKI
ALH株式会社 Branding Optimize Unit (通称:BOU)所属
CANTABILE立ち上げ責任者。インハウスエディターとしてコーポレートブランディングの「編集」を担う。
これまでもコーポレート関連WEBサイトの戦略設計・開発ディレクションを担当し、単なるコンテンツ制作にとどまらず、企業価値を高めるためのプロモーション活動の実績を積む。
これからはさらに社内外のリレーションを構築しながら、ALHの「はたらく」を発信する。