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【保存版】今すぐできる! オウンドメディア初投稿でプロっぽい記事を書くコツ10選

著者近影
KOHEI

近年盛り上がりを見せる「オウンドメディア」

広報部以外の方が記事を書くケースも増えてきました。
営業やエンジニアなのに、いきなり上司から「記事書いて」と言われて、困り果てている方も多いのではないでしょうか。

困る理由は主に……
「書くネタがない」「書き方がわからない」
この2つだと思います。

1つ目については「オウンドメディア 成功事例」などで検索して、出てきたメディアの記事タイトルをいくつか拾い読みしてみてください。

ヒントが得られると思います。

今回は2つ目の「書き方がわからない」にフォーカスして、意識するだけでプロっぽい記事に仕上げるコツをご紹介します。

筆者紹介
新卒で大手予備校に就職。受験生向けブログを始めたところ月間6~7万PVを獲得する人気ブログに。
その後リクルートの進路情報誌編集部に転職し、編集者デビュー。教育・医療など複数のメディア運営を8年経験し、昨年ALHにジョイン。

はじめに:コンセプトは「心地よく読んでいただくために」

「タイパ」なんて言葉も生まれる今、コンテンツを読み飛ばされずにしっかりと読んでもらうには、読む側の負担を最小限にする工夫が必要です。

ほんの少しの配慮で、格段に負担を減らすことができるので、ぜひ実践してみてください。

①全画面テキスト状態は避ける(主にスマホ)

突然ですが、開いた記事がこういう状態だとどう思いますか?

ちょっと読むのしんどくないですか?

活字離れ、読書離れが進む今、このような文字まみれの画面が続くのは好ましくありません。

※新聞や文庫本に馴染みがあって「別に文字文字しくても苦じゃないけど?」と思ったそこのミドルエイジさん!(私もです)読んでほしいなら読者に合わせましょう。

そこで、Webメディアではいくつかの装飾を施します。

以前制作を担当した記事です。

画像を挿入したり、見出しをいれたり、太字にしたり、下線を引いたり…、メリハリをつけて誌面を程よくにぎやかにしていきます。
目安としては、「全画面文字だけになったら、何か一つ装飾する」で良いと思います。
(ただし、真面目な記事の場合は装飾は少なめに。)

②改行を活用して、余白を十分にとる

さきほどの画面がもしこうだったら、どうですか?

さらに読む気がなくなってしまいますよね。

ここで重要なのが「余白」

「余白」を生み出すために活用したいテクニックが「改行」です。
「。」ごとに一行あけても良いくらいです。

サクサクとスクロールが進むようになり、気分良く読み進めていただけます。

なお、Webメディアの場合は二種類の改行機能があることが多いです。

enterだけの改行と、shift+enterの改行です。前者のほうが行間の幅が広くなります。

筆者は内容が変わる場合はenter、内容は続いているけど長くなるので改行したい場合はshift+enterと使い分けています。

③見出しは中身を判断できるように

皆さんはyoutubeで動画を見るときに、視聴するかどうかをどこで判断しますか?
まずサムネ、次にタイトルに目が行き、この二つで総合的に判断していると思います。

スマートニュースなどのニュースサイトでは記事を読むかどうかを何で判断しますか?
サムネ画像はサイズが小さいので参考程度になり、代わりに記事タイトルの重要性が増しますよね。

では、記事を開いた後に、これから表示されるブロックの文章を読むかどうかは、何で判断されると思いますか?

答えは「見出し」です。

進路情報誌を作っていた頃に上司から「本文は読んでもらえないのが当たり前だと思って、少しでも読んでもらえる可能性を上げるために、見出しにこだわれ」と言われたことがありました。

皆さんも、雑誌やフリーペーパーをひらいたときにパラパラとページをめくりながら、写真とタイトル、見出しを見て読むかどうかを判断していますよね。

これはWebメディアでも同じです。

見出しはこのあと記述される内容を端的に示すようにして、読むかどうかを判断しやすいようにしましょう。

今回の記事も、一目で中身の見当がつくような見出しを意識してつけています。

なお、良くない例は、営業部時代、1年目、感じたこと、はじめに、などといった中身が予想できない工夫ゼロの見出しです。

ただし、例外として投稿先がシリーズ物で各見出しの内容が決まっている場合は、FMTに従う必要があります。
もし可能であれば、定型の見出しより一階層下※の見出しを追加で書くと良いでしょう。

※HTML記述なら見出しがH2の場合はH3で書く。Googleドキュメントでは「表示テキスト」という選択タブで見出し1から見出し3まで選択が可能です。

④一文は短く! 目安は60文字以内

例えばこんな文章をどう思いますか?

私は新卒で予備校職員になったのですが、そのときにはじめた受験ブログがアメブロランキングで上位に入るようになり、情報を届けることの面白さを知って、情報を届ける仕事がしたくなり、進学情報誌の編集者にキャリアチェンジしました。

長い(ちなみに110文字)。あらゆる執筆ノウハウ本に一文は短くしようという項目があるように、長い文章は悪です。

切れるところを探す癖をつけて、60字ほどで収まるようにしましょう(多くのノウハウ本が60文字を推奨しています)。

改善例

私は新卒で予備校に就職しました。(16文字)
当時始めた受験ブログがアメブロで上位に入るようになり、情報を届けることの面白さを知ったんです。(47文字)
そこで、進学情報誌の編集者にキャリアチェンジしました。(27文字)

⑤「その」はなるべく割ける

「そのため」「そのとき」「そんなとき」「そんなおり」「その場合」などなど、接続詞として使い勝手の良い「そのシリーズ」

使わざるを得ない場合は使ってよいのですが、安易に使用することは避けてください。
理由は、

・なくても話がつながることが多い(無駄)

・そのってどの?と読者に思われるケースがある

からです。

削れないか、違う言い回しができないか、をちょっと考えていただけれOKです。禁止ではないのですが、多用は避けてなるべく回避するのが望ましいです。

⑥同じ表現が続く場合は言い換えを考える

同じ表現、似た表現が続く場合は言い換えられないかを考えましょう。
いくつか例を挙げます。

「思います」→「考えています」

「やめた」→「中止した」「控えた」「見送った」

文脈次第ですがこんな言い換えもあります。


「わかった」→「認識した」「気付いた」「思い知った」

安易に言い換えると文脈にそぐわなくなってしまうこともあるので注意が必要ですが、うまくできると上手な文章になります。

⑦第三者の視点を獲得するために、時間を置く

書いた直後に見直しても第三者視点でチェックすることはできません。

自分では面白い、正しいと思って書いているので、
くどい、すべっている、過激、攻撃的、論理的でない、話が飛んでいる……といったことになかなかセルフでは気付けないものです。

それでもセルフチェックでこれらに気付くためには、数時間~ひと晩ほど時間を置く必要があります。

最低でも1~2時間は時間を置いてから見直しましょう。

⑧最後の仕上げ! 声に出して読む

リズムの悪さや文の長さなどは、目で追っているだけでは気付きにくいものです。

小声の早口で構いませんので、提出前に一度自分で読むようにしましょう。先ほど紹介した「同じ言い回しを繰り返している」箇所も、この方法で発見することができます。

筆者は声に出して読んだ結果として、追加の修正が一つも発生しなかったことはありません。

⑨番外編 取材で得た情報は取捨選択する

最後に二つ、広報部や人事部など、取材を行う方向けの内容になってしまいますが、インタビュー記事を書く上でのコツを一つ紹介します。

インタビュー取材では、非常に多くの情報を得ることができます。

製品の開発秘話では、開発過程の細かな苦労やこだわり、部下や仲間たちがいかに頑張ってくれたかを、思いつく限り語ってくれます。
オフィス取材では全部の部屋・施設を見せてくれようとしますし、社長に創業時から現在までのヒストリーを伺うと思い出話に花が咲きます。

取れ高たっぷりの取材を終えて、いざ執筆。

ここで、Webメディアは文字数が無制限ということもあり、提供してくれた情報はすべて載せなければと思ってしまう方も多いのですが、それは間違いです

取材を受けた方は、自分が話した内容は適宜取捨選択していい感じに編集してくれるだろうと思っています。

本筋とは関連がない情報は、思い切って削りましょう。

勝手に割愛したら失礼かも? などと思う必要はありません。
わかりにくい記事にしてしまうことの方がよほど失礼ですし、このような取捨選択こそ編集です。もちろん、話の順番もわかりやすいように並べ替えます。

オウンドメディアの良いところは、取材相手の多くが身内ということ。取引先の担当者や著名人・有名人の記事でもない限り、バンバン編集しちゃって大丈夫(なはず)です!
(責任はとれません。お偉いさんから怒られてしまったらごめんなさい。)

⑩番外編 矛盾には取材中に気付く!

もう一つ、実践すると取材した方から喜ばれるポイントをご紹介します。

仕事観や人生観などに関するインタビューをしていると、時々矛盾?に気づくことがあります。

例えば、とある社員のインタビューにて、
冒頭では「若いときにたくさん数をこなしたことが今につながっているので、とにかく場数を踏むべき」といった話が出たとします。

しかし、インタビューの後半、最近の悩みを聞いたところ、「部下がやみくもに数ばかりこなそうとして、質が高まっていないのが最近の悩みです」という発言が出てきました。

あれ、大事なのは量なの? 質なの?

ここでモヤっとしたなら、少し失礼かなと思っても、
「最初に数をこなすことが重要という話がありましたが、部下の方の場合は事情が異なるのでしょうか?」と、勇気を出して聞きましょう。

すると大抵、「自分が若いときは新規開拓がメインだったのですが、今のチームは既存の大手顧客のアップセルが中心なので、状況が違うんですよね。言葉足らずですみません汗」といった補足が出てきます。

インタビューされ慣れている方でもない限り、矛盾は潜んでいると思っていたほうが無難です。
これまでの社会人生活のすべてに一貫性がある人なんてなかなかいませんから。

でも、記事には一貫性が必要だし、持たせるのはライターの責任です。

筆者は取材中に聞きそびれた場合は、矛盾を解消する記述内容を「予想して」補ったうえで、この解釈であってましたか?と聞くようにしています。

解釈が誤っていたときは、気持ちよく謝りましょう!

さいごに

今回ご紹介した内容を点検しながら書いていただくことで、即席でプロっぽい仕上がりの記事にすることができます。

なお、タイトルのつけ方に関しては記事が並ぶ場所や、目的によって変わるのであえて取り上げませんでした。
(SEOを狙うなら疑問形よりアンサー提示がよい、スマートニュースなどの群雄割拠な記事一覧に並ぶならインパクト重視、お役立ち記事ならベネフィットを簡潔に…など色々あります)

この記事を書いた人

著者近影

KOHEI

ALH株式会社 採用戦略部 ブランディングチーム所属。
進学情報誌の編集者→検索サイトの編集者・ライター・ちょっとWebディレクター

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