目指すは「売上300億請負人」。現場と経営を知るPMが見据える「直請け」への道


官公庁向けのシステム開発・運用保守に、PGからPMまで累計25年。さらに人事評価システム開発のPM、総合建設コンサル会社のIT系子会社 の東日本支店長として10億円規模の事業運営まで経験されたMさん。
現場だけでなく「事業を動かす」側も経験されてきたMさんが、次に選んだのはALHでした。
転職の背景にあったのは、「このまま衰退していきそうだ」という前職への不安と、定年まで働ける未来が描けなくなったこと。一方でALHでは、公共・社会インフラ領域の体制づくりが動き始めたタイミングで、公共・社会インフラカンパニー長のSさんから強い期待を受けたといいます。
現在は、教育業界の基幹システム刷新プロジェクトで、UAT完了(6月末予定)に向けたPMOとして現場を推進。そして6月末以降は、入札や受託といった「事業をつくる」側へフルコミットする構想も進んでいます。
システム開発から事業運営まで。
“現場”と“経営”をまたいでキャリアを広げてきたMさんの軌跡を追います。

官公庁から事業運営へ。“現場”と“経営”をまたいだキャリア
── まずは、これまで歩んでこられたキャリアについて聞かせていただけますか。
キャリアのスタートは、総合建設コンサル会社のIT系子会社 で携わった、官公庁向けのシステム開発や運用保守の業務でした。プログラマー(PG)から始まり、SE、PL、PMとALHへ入社するまでに累計で25年ほどその領域に携わりましたね。
── 前職で特に印象に残っているプロジェクトや出来事はありますか?
印象に残っているのは、並行して15年ほど担当していた人事評価システムの開発・導入プロジェクトです。
パッケージ化する前の、某政令指定都市のシステム開発では、毎日3時間程度の睡眠で、協力会社ともやり取りしながら進めていた時期がありました。本当に濃密な経験でしたね。
また、50万人規模のオンライン調査システムの開発・運用も印象深いです。一度失敗してしまったんですが、それを立て直した経験は今に活きていると思います。
── プロジェクトマネジメントの他に、事業運営にも携わられていたそうですね。
はい そうなんです。
キャリアの後半では、東日本の支店長として、IT部門と人材部門を合わせた事業運営(GM)を7年ほど担当していました。
担当エリアは北海道から山梨までと広範囲にわたり、IT部門が5億~6億、人材部門が6億で、合計11億から12億程度の事業責任を持っていました。
事業内容は、人材部門の労働者派遣契約と業務請負契約がメインで、IT部門もALHのようなSES事業はほぼありませんでした。
組織規模は、東日本事業部内の社員(協力会社含む)約40名と、人材部門の派遣社員等非正規職員300人弱でした。
この時期は、組織づくりや事業計画にも7年くらい参画し、事業計画とPMを同時進行で進めていたので、現場だけでなく「事業を動かす」経験も積めたのは大きかったですね。

「このままここで、10年後も働いていいのか」――転職を考えた理由
── そこまで長く、組織運営という重要なポジションでご活躍されていた中で、転職を考え始めたのはなぜだったのでしょうか?
前職が好きだったのは間違いないんですが、50代に入ってから「60歳、70歳まで働くとして、本当にこの会社でいいのかな」と考えるようになったんです。
── 将来への不安があったということですか?
そうですね。業績が落ち込む時期があったり、人がどんどん辞めていく状況が続いたりして、正直「このまま衰退していきそうだな」という感覚が拭えなかったんです。
他にもいろいろな要素があったんですが、特に経営陣のビジョンが見えづらく、自分も企業も成長できていないと感じていました。
それに、事業発展や成長に貢献したく声を上げたり、施策を提案してもなかなか組織は動かない。
「5年かかって変わるか変わらないか」という状態で、このままだと定年まで働けるビジョンが見いだせないなと感じました。
とくに過酷な労働環境だったこともあり、家庭のことも鑑みて見直したかったというのもあります。
── 転職の軸はどのように考えていたのですか?
直近10〜15年はプロジェクトマネジメントをずっとやってきたので、次のキャリアは「上流×PM」を軸に探していました。
もちろんアイデアやスピードでは若いエンジニアの方々には敵わないかもしれませんが、だからこそ、20数年間ずっとやってきた知識と、10年から15年のPM経験が活きる領域で勝負したいと思いました。

“熱量と評価”が背中を押した。ALH入社の決め手
── ALHとは、どのようなきっかけで出会われたのでしょうか?
ミドル向けの転職サイトを見ていて、エージェントさん経由でALHのPMポジションの募集を見たのがきっかけです。
── その中で、最終的にALHへの入社を決めた決め手はどこにあったのでしょうか。
一番の決め手は、カンパニー長のSさんとの面談で、その人間性に強く惹かれたことですね。
別会社も候補として挙げていたのですが、Sさんが私のこれまでの官公庁キャリアの実績を前提に「キーマンになってほしい」と、すごく強い期待と良い評価をしてくれたんです。
形式的に選ぶのではなく、本当に必要としてくれているという熱量を素直に嬉しく感じました。
── 強く惹かれたのは、やはりご自身の経験が活かせそうだという期待感だったのでしょうか?
まさにそうです。私が転職活動を始めた時期に、ちょうどALHでは組織改変があって、公共・社会インフラカンパニーが発足したところでした。
Sさんとお話させていただく中で、公共系事業分野への積極的な参画を目指すというビジョンを聞き「自分の官公庁の実績が活かせるんじゃないか」と強く感じました。
また、ALHの今後のビジョンや目標、特に入札への参加や受託開発にもチャレンジしていくという中期的な事業戦略をSさんと1on1(面談)で話す中で「自分の経験がALHの目標に貢献できる」と確信できたのが大きかったです。
前職では組織全体として新しいことにチャレンジするのもコストを気にしてなかなか決断されない状態でした。
ですが、ALHは挑戦をコストではなく『投資』と考えてくれる環境なので、いろんなことに前向きに挑戦できそうな期待感があります。
── 若い会社という点に不安はありませんでしたか?
正直、全く気にしてなかったです!僕自身、精神年齢が若いと思っていますから(笑)。
年齢が理由でやりにくさを感じることはありませんでした。むしろ、入社してから営業部の皆さんがすごくフレンドリーで、フランクに接してくれて。
入社してまだ3ヶ月というのを忘れてしまうほどすぐに組織に馴染むことができたと感じています。

まずは6月末のUAT完了へ。“炎上状態”の現場をPMOとして前に進める
── 今のプロジェクトではどんなことをしているのでしょうか?
現在は教育系企業の基幹システム刷新プロジェクトにPMOとして参画しています。
発注者と各ベンダー間の橋渡し役を担うのが主な任務で、UATの完了に向けたプロジェクト全体推進が大きな役目です。
具体的には、現状の問題点の洗い出しや課題整理、UATに向けたプロジェクトの方針策定やルールの提案、設計支援 など幅広く対応しています。
── お話を聞いていると、非常に多岐にわたる重要な役割ですね。業務の中で「やりがい」や「挑戦」を感じる瞬間はどのような時でしょうか?
やりがいを感じるのは、これまでのPM経験を活かしてプロジェクト推進の提案ができるときですね。
一方で、挑戦だと感じているのは、以前は「一から」の業務がメインだったことに対し、現在は多くの課題を抱えている環境を立て直して軌道修正していく作業が増えたことでしょうか。
一般的・正攻法的なやり方だけではスケジュール的に間に合わないので、ミッションを達成するために「何を守り、何を切るか」という切り分け思考が必要だと思っています。
私にとって非常に新鮮なポジションで、慣れない部分もありますが、カンパニー長や現場の皆さんへの期待に応えたいという想いもあり、新たなやりがいを感じています。
── ALHでのMさんの働き方を、一言で表すとしたら何になりますか?
少しオーバーかもしれませんが…「売上300億請負人」でしょうか。
── 「売上300億請負人」として目指すのはどのような姿でしょうか?
現状はまだ単独での現場参画なんですが、将来的にはPMとしてチームを率いて、受託プロジェクトなどを推進していきたいというイメージを持っています。
ALHではPM人材がまだ少ないですが、会社が目標とする300億の売上を目指すためにはPMを中心としたチーム単位で参画しているプロジェクトを複数持つことは必要不可欠になってきます。
そこには若手PMの育成は欠かせない要素です。
現場も経営も経験してきた自分だからこそ知識を活かせる部分もあると思っているので、一つのプロジェクトのPMという立場だけで利益を考えるのは難しいですが、複数のプロジェクトのPMやさらに上の統括を担っていく中で、育成や組織運営という形で利益を出せるようにチームを牽引していけたらと考えています。
まずはチーム単位でのプロジェクト参画の「前例」を作りたいですね。

次なる一手は「事業を創る」。入札・受託へフルコミットする未来
── 6月末のプロジェクト完了後、Mさんには「事業をつくる」側へのフルコミットが期待されていると伺っています。今後ALHでどのような挑戦をしていきたいとお考えですか?
はい、大きな目標は、公共・社会インフラ領域での事業拡大、特に直請け(入札への参加)や受託にチャレンジしていく動きに関わっていきたいです。
── なぜ、直請けや受託にこだわりたいのでしょうか。
AIが進化していく中でプログラマーの存在や立ち位置が問われる時代が来たり、労働集約型の人月ビジネスだけでは頭打ちになる可能性があると見ています。ですから、会社として「チームでやる、請負でやる」という選択肢を増やしていきたいんです。
具体的には、直請け(入札への参加)を見据えた環境構築の前例になりたいと考えています。
特に、官公庁案件の受注にほぼ必須となる入札参加資格やQMS(品質マネジメントシステム)の認証取得といった準備を手伝いたいです。
これらの認証は、JIS規格の基準を満たす品質管理体制やマニュアル整備が必要で、コンサルティングを活用するなど、組織としてしっかり取り組むべき重要な基盤だと認識しています。
加えて、官公庁に対する入札前の営業、提案スキームについても、私の経験を踏まえつつ、若手の営業メンバーの柔軟で新鮮なアイデアを積極的にミックスしていきたいと考えています。
様々な世代・人の視点やノウハウを活かして、お客様の望む期待値を超えられるような事業展開の手助けができるはずです。
国の入札のあり方も変わってきているので、慎重さは忘れず、スピード感を持って1〜2年以内に実績を作りたいと考えています。

経験を活かし、業務拡大へとつなげる志
── 今後、どのようなキャリアを目指し、組織に貢献していきたいですか?
エンジニアとしてはPM路線を主軸に、事業拡大に貢献したいと考えています。
AIの台頭によりエンジニアの在り方が変わる今、チーム単位でプロジェクトを完遂できる『強い体制』を社内に築くことこそが、真の事業拡大だと考えています。
そのための土台作りとして、私の経験を活かせる分野でもある入札や受託に挑戦していきたいです。
PM個人で出せる利益には限界がありますが、組織全体を上手く主導し、請負という選択肢を増やすことで、会社に還元できる価値は劇的に変わるはずです。
慎重さとスピード感を両立させながらこの舵取りを行い、将来的にはマネジメントの面から組織を支えたい。
そして『売上300億請負人』として、会社全体の目標達成にコミットしていくことが、私の使命だと思っています。
── 若手メンバーの育成やチームづくりについては、どのようにお考えですか?
力を入れていきたいです。PMやPLが少ないというALHが抱える課題を乗り越えるには、若手PMの育成は不可欠なミッションだと思っています。
育成のベースとして重視しているのは、コミュニケーションです。話しづらい雰囲気は絶対に作りたくないので、ALHのフランクな風土を活かして心理的安全性を保ち、皆がのびのびと仕事ができる状態を整えたいです。
── 若い人に身に付けてほしい能力はありますか?
若い人には、エンジニアとして技術を習得するだけでなく、プロジェクト全体の構造を理解して運用するという視点を持ってほしいと考えています。
これは、プロジェクトマネジメント(PM)に不可欠な「リソースを考え、運用する力」を養うための思考法です。
例えば、自分がよく言うのは“自分の生活をプロジェクトと捉えてみて”という話です。
不測の事態にどう備え、リソースを配分するか。受動的ではなく、自分の生活を主体的に運用する力。
その延長線上にこそ、今の仕事の面白さがあると思います。
上からの指示に従うことも時には重要ですが、PMとして活躍するためには自分から考えて「できない理由」ではなく「できる理由」を思考して運用する力も欠かせません。
技術者として優秀なだけでなく、この「リソース運用力」を身につけることが、キャリアを一段階上げる上で大切だと考えています。
── 最後に、キャリアの節目を迎えている同世代のPMの方々へ、メッセージをお願いします。
新たな環境に飛び込むことに年齢的な不安がゼロだったわけではありませんが、環境を変えると想像以上に気持ちが切り替わるんです。
自分の子どもでもおかしくない年代の方々と「仕事」をすることで、新たな気づきを得ることがたくさんあります。自分自身いろんな面で「若くありたい!」と思えるようになり、まだまだ成長できるなという自信も持てます。
自分の積み上げてきた経験や知識を組織の成長に反映できることはすごくやりがいがありますし、年齢は気にせずぜひチャレンジしてみてほしいなと思います!
── Mさん、本日はありがとうございました!
AIの進化、DXの加速、企業課題の高度化──
ALHはその“時代の変化”に正面から向き合うため、事業・組織ともにあらゆる変革を進めています。“人を軸にした技術パートナー”として社会により大きな価値を届けるために。











