【AIF-C01】AWS Certified AI Practitionerの難易度は?勉強方法・勉強時間・おすすめ教材をAWS資格保持者が解説


生成AIの活用が広がる今、AI・機械学習・生成AIに関する基礎知識を証明できるAWS認定資格「AWS Certified AI Practitioner」が注目を集めています。
一方で、比較的新しい資格であることから、「AWS Certified AI Practitionerはどのくらい難しい?」 「AWSやAIの実務経験がなくても合格できる?」 「どの教材を使って、どのくらい勉強すれば良い?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
AWS Certified AI Practitionerは、AWS認定資格のなかではFoundational、つまり基礎レベルに位置づけられています。ただし、出題範囲にはAI、機械学習、生成AI、基盤モデル、責任あるAI、セキュリティやガバナンスなどが含まれるため、単に「初級資格だから簡単」と考えると、思った以上に難しく感じる可能性があります。
本記事では、試験の概要から難易度、勉強時間、合格に向けた対策方法、おすすめ教材まで、AWS資格取得者の視点や ALH社内の合格者から集めたリアルなデータも交えながらわかりやすく紹介します。
これから受験を検討している方が「何から始めればよいのか」がわかる内容にまとめました。
内容が盛りだくさんなので、目次からぜひ気になるテーマに飛びながらご覧ください。
監修:KANADE
■保有資格
AWS Certified Cloud Practitioner / AWS Certified AI Practitioner / AWS Certified Solutions Architect - Associate / AWS Certified Developer - Associate / AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate / AWS Certified SysOps Administrator - Associate / AWS Certified Data Engineer - Associate / AWS Certified DevOps Engineer - Professional / AWS Certified Solutions Architect - Professional / AWS Certified Security - Specialty / AWS Certified Database - Specialty / AWS Certified Data Analytics - Specialty / AWS Certified Machine Learning - Specialty / AWS Certified SAP on AWS - Specialty / AWS Certified Advanced Networking - Specialty / AWS Authorized Instructors食品業界からIT業界未経験でALHへ入社。AWS環境上で稼働するシステムインフラの設計から運用保守を担当。
運営元:ALH株式会社
ALH株式会社は、AWSパートナーネットワーク(APN)において、以下の認定を取得しているAWSパートナー企業です。◆ AWS 1000 APN Certification Distinction
AWS認定資格の取得数が1,000件を超えたパートナーに与えられる認定◆ AWS Training Partner
AWS公認の研修トレーニングを提供できるパートナー認定◆ AWS Select Tier Services Partner
AWSサービスの構築・運用において一定の実績を持つパートナー認定
1. AWS Certified AI Practitionerとは

AWS Certified AI Practitionerは、AI・機械学習・生成AIに関する基礎知識と、それらをAWS環境で活用するための理解度を証明するAWS認定資格です。
AWS公式では、「AI・機械学習(ML)・生成AIの概念やユースケースに関する知識を実証する資格」と説明されています。
カテゴリはFoundationalに位置づけられており、対象はAIエンジニアや機械学習エンジニアに限りません。ビジネスアナリスト、ITサポート、プロダクトマネージャー、プロジェクトマネージャー、営業職、マーケティング職など、AIを「開発する人」だけでなく、「活用する人」「提案する人」「導入を推進する人」まで幅広く想定されています。
たとえば、生成AIプロジェクトに関わるPM、企画職、営業職、情報システム部門の方にとって、LLM、RAG、基盤モデル、プロンプトエンジニアリング、責任あるAIといった用語を理解していることは、エンジニアとのコミュニケーションや顧客提案を進める上で大きな助けになります。
この資格を学ぶメリットは、AI・生成AIの基礎知識をAWSの文脈に沿って体系的に整理できることです。エンジニアだけでなく、幅広い職種の方にとって、生成AI時代の共通言語を身につける第一歩となるでしょう。
2. AWS Certified AI Practitionerの試験概要
AWS Certified AI Practitionerを受験する前に、まず押さえておきたいのが試験概要です。
AWS公式ページでは、AWS Certified AI Practitionerの試験時間は90分、問題数は65問、費用は100 USD / 15,000円、受験オプションはピアソンVUEテストセンターまたはオンライン監督付き試験、提供言語には日本語が含まれると案内されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | AWS Certified AI Practitioner |
| 試験コード | AIF-C01 |
| レベル | Foundational |
| 試験時間 | 90分 |
| 問題数 | 65問 |
| 受験料 | 100 USD / 15,000円 |
| 合格スコア | 700点 |
| スコア範囲 | 100〜1,000 |
| 受験方法 | テストセンター / オンライン監督付き試験 |
| 日本語受験 | 可能 |
※受験料はAWS公式の試験料金表に基づきます。Foundationalレベルの料金は、USDでは100 USD、JPYでは15,000円と記載されています。税金が適用される場合があり、為替レートなどによって更新される可能性があるため、受験前に必ずAWS公式サイトや申し込み画面で最新情報を確認してください。
合格スコアは700点です。AWS公式試験ガイドでは、試験結果は100〜1,000点の換算スコアで表示され、合格に必要な最低スコアは700点とされています。
ただし、単純に「65問中何問正解すれば合格」と決まっているわけではありません。AWS認定試験では、試験フォームごとの難易度差を調整するため、換算スコアが使われます。そのため、学習時には「何問正解すればよいか」だけを気にするのではなく、出題範囲全体をバランスよく対策することが大切です。
2-1. 出題範囲と配点
AWS Certified AI Practitionerの出題範囲は、以下の5つの分野に分かれています。
| 分野 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1分野 | AIとMLの基礎 | 20% |
| 第2分野 | 生成AIの基礎 | 24% |
| 第3分野 | 基盤モデルの応用 | 28% |
| 第4分野 | 責任あるAIに関するガイドライン | 14% |
| 第5分野 | AIソリューションのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス | 14% |
最も配点が高いのは、基盤モデルの応用の28%です。次に、生成AIの基礎が24%となっています。この2分野だけで試験全体の52%を占めるため、合格を目指すうえでは重点的に対策したい領域です。
一方で、責任あるAIやセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンスも合計28%あります。生成AIを企業で活用する場合、技術だけでなく、データ保護、アクセス制御、バイアス、透明性、説明可能性といった観点も重要になります。
2-2. 日本語で受験できる
AWS Certified AI Practitionerは日本語で受験できます。英語に不安がある方でも挑戦しやすい資格です。
ただし、AI・ML・生成AIの領域では、英語やカタカナの専門用語が多く登場します。たとえば、Generative AI、Foundation Model、LLM、RAG、Embedding、Promptなどは、英語表記でも意味を理解できるようにしておくと安心です。
また、AWS公式の試験前ポリシーでは、ローカライズされた試験に申し込む受験者は、試験中に英語で問題を見る切り替え機能を使えると説明されています。
2-3. 受験方法と申し込み方法
AWS Certified AI Practitionerは、Pearson VUEのテストセンターまたはオンライン監督付き試験で受験できます。申し込みは、AWS認定アカウントから行います。
テストセンター受験は、会場で集中して受験したい方や、自宅の通信環境に不安がある方に向いています。一方、オンライン監督付き試験は、自宅やオフィスから受験したい方に便利です。ただし、オンライン受験ではPC環境、Webカメラ、通信環境、受験スペースの条件を満たす必要があります。
初めてAWS認定試験を受ける方や、オンライン環境に不安がある方は、テストセンター受験を選ぶと安心です。
3. AWS Certified AI Practitionerの難易度
AWS Certified AI Practitionerは、AWS認定資格のなかではFoundationalレベルに分類される基礎資格です。
実際に私が全資格受験した中で比べると、AWS Certified AI Practitionerの難易度は、AWS資格全体のなかでは基礎寄り、目安としては5段階中1.5程度と感じました。
※AWS公式が公表している難易度ではなく、試験範囲や出題内容、実際の受験経験を踏まえた筆者独自の目安です。
AWS公式ページでも、AWS Certified AI PractitionerはAIのフレームワーク、概念、関連するAWSテクノロジーを幅広く扱い、生成AIに重点を置く資格と説明されています。Cloud Practitionerと同じFoundationalレベルではあるものの、AI・ML・生成AIの用語理解が必要になるため、AWSやAIに触れたことがない方にとっては、Cloud Practitionerよりやや難しく感じる可能性があります。
AWS全12資格の難易度一覧は【2026年最新】AWS資格一覧|全12種類の難易度・略称・受験料・取得順を徹底解説をご覧ください。
3-1. Foundationalでも「簡単」とは言い切れない
AWS Certified AI Practitionerは基礎レベルの資格ですが、何も対策せずに合格できる試験ではありません。
出題範囲には、AI、機械学習、生成AI、基盤モデル、RAG、プロンプトエンジニアリング、責任あるAI、セキュリティ、ガバナンスなどが含まれます。特にAI・MLを初めて学ぶ方は、AWSサービス名よりも、AI関連の専門用語でつまずくことがあります。
たとえば、AIとMLの違い、生成AIと従来の機械学習の違い、基盤モデルやLLMの意味、RAGが使われる場面、ハルシネーションのリスク、責任あるAIの考え方などは、試験前に整理しておきたいポイントです。
用語を知っているだけでなく、「どの場面で使うのか」まで理解しておくことが重要 です。
たとえば、RAGは「Retrieval-Augmented Generationの略」と覚えるだけでは不十分です。社内文書やFAQをもとに回答するチャットボットを作る場合に有効な考え方として理解しておくと、ユースケース型の問題にも対応しやすくなります。
3-2. Cloud Practitionerとの違い
AWS Certified AI Practitionerとよく比較される資格が、AWS Certified Cloud Practitionerです。どちらもFoundationalレベルですが、学習範囲は異なります。
| 項目 | Cloud Practitioner | AI Practitioner |
|---|---|---|
| 主なテーマ | AWSクラウド全体の基礎 | AI・ML・生成AIの基礎 |
| 向いている人 | AWSやクラウドを初めて学ぶ人 | AI活用・生成AIに関心がある人 |
| 難しさの方向性 | AWSサービスや料金、責任共有モデルを広く学ぶ | AI・ML・生成AIの用語やユースケースを理解する |
| 職種イメージ | 非エンジニア、営業、PM、IT初学者 | AI活用に関わるIT職、PM、営業、企画職 |
Cloud PractitionerはAWSクラウド全体の基礎を学ぶ資格であり、AI PractitionerはAI・ML・生成AIに焦点を当てた資格です。
「Cloud Practitioner」が「AWSやクラウドの全体像を学ぶ入口」だとすれば、AI Practitionerは「AWS上でAI・ML・生成AIを活用するための入口」です。
AWSそのものを初めて学ぶ方はCloud Practitionerから、生成AIやAI活用への関心が強い方はAI Practitionerから学ぶと、自分の目的に合った学習を進めやすくなります。
3-3. 合格率は公式には公開されていない
AWS Certified AI Practitionerの合格率は、AWS公式では公開されていません。そのため、「合格率は何%です」と断定することはできません。
検索上位の記事や個人の合格体験記では、「短期間で合格できた」「思ったより難しかった」などの感想が紹介されていることがありますが、それらはあくまで個人の経験です。
公式に確認できるのは、合格スコアが700点であることです。合格率を気にしすぎるよりも、出題範囲と配点を確認し、特に配点の高い「基盤モデルの応用」と「生成AIの基礎」を重点的に対策しましょう。
3-4. 【独自調査】ALH社内の合格者のリアルな声
ALHはAWS 1000 APN Certification Distinctionを取得しており、社内にAWS資格保有者が沢山います!
そこで、ALHでAIF-C01に合格したエンジニアにアンケートを実施し、リアルな合格データを集めました。
調査概要:ALH株式会社所属のAIF-C01合格者へのアンケート調査(2026年実施)
合格者の難易度評価の平均は「5段階中1.6」
回答者の難易度評価を集計したところ、平均は5段階中1.6 という結果になりました。
私個人の評価(1.5)とほぼ一致しており、「Foundationalレベルの中でも比較的取り組みやすい資格」 という見方は、客観的にも裏付けられそうです。
また「特に難しい分野はなかった」と回答した方が過半数を占めました。
難所として挙がったのは「AIとMLの基礎」「AIソリューションのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス」など、新しい用語や概念が登場する分野です。
合格者全員が「20時間以内」で合格
もう一つの注目ポイントは、回答者全員が20時間以内の学習で合格 していることです。
| 勉強時間 | 構成比 |
|---|---|
| 〜10時間 | 約4割 |
| 10〜20時間 | 約6割 |
特筆すべきは、「AWSもAI/MLもほぼ未経験」というバックグラウンドの方も、10〜20時間の学習で合格 しているケースがあったことです。AIF-C01は、未経験者でも短期間で合格を狙える資格と言えそうです。
合格者のリアルな声
合格者から寄せられたコメントを一部紹介します。
「ほかのAWS資格と比較して問題文が短い」 (AWS・AI/MLほぼ未経験/10〜20時間で合格)
「Udemyで学習した内容がそのまま出た」 (AWS・AI/MLほぼ未経験/10〜20時間で合格)
「合格する最短ルートは単純に実績のある問題演習に限る。 ハンズオンは合格後にしたほうが効率は良い」 (AI/ML学習経験あり/10〜20時間で合格)
「テスト日程を先に決めて自分を追い込むこと」 (AWS・AI/MLほぼ未経験/10〜20時間で合格)
「詳細を理解することにこだわりすぎず、大枠の理解に努めること」 (AWS実務経験あり/〜10時間で合格)
共通して見えてきたのは、「問題演習中心の学習」「大枠の理解を優先する」 というアプローチです。次章以降の勉強方法でも、このポイントを意識して解説していきます。
4. AWS Certified AI Practitionerの勉強時間
AWS Certified AI Practitionerの勉強時間は、AWSやAI・MLの経験によって大きく変わります。
AWSの基礎知識がある方やIT・AIにある程度触れたことがある方であれば、20〜40時間程度が目安です。一方で、AWSもAIも完全に未経験の場合は、AI・ML・生成AIの基本用語とAWSの基礎をあわせて学ぶ必要があるため、40〜60時間ほど見ておくと安心です。
| 受験者タイプ | 勉強時間の目安 |
|---|---|
| AWS・AIともに未経験 | 40〜60時間 |
| AWS基礎あり・AI未経験 | 25〜40時間 |
| AI・ML基礎あり・AWS未経験 | 25〜40時間 |
| Cloud Practitioner取得済み | 20〜30時間 |
| AWS実務経験+生成AIの利用経験あり | 10〜20時間 |
なお、AWS公式が「合格に必要な勉強時間」を明確に公開している情報は確認できません。そのため、上記は公式発表ではなく、試験範囲や学習負荷を踏まえた目安です。
ちなみに、3-4で紹介したALH社内の合格者アンケートでは、全員が20時間以内で合格 していました。効率的な学習を進めれば、上記の目安より短い時間で到達できる可能性もあります。
4-1. 学習スケジュール例|3パターン
「具体的にどう進めればいいか」のイメージがつかめるよう、バックグラウンド別に3パターンのスケジュール例を紹介します。
短期集中型|2〜3週間(計20〜30時間)
対象:AWS実務経験あり・生成AIの利用経験ありの方
| 週 | 学習内容 |
|---|---|
| Week 1 | 公式試験ガイドPDF読破 + AWS Skill Builderの無料コース受講 |
| Week 2 | 問題集 1〜2周目 + 弱点分野の精読 |
| Week 3 | 問題集3周目 + 公式模擬試験で最終確認 |
すでに基礎知識がある方は、学習時間の半分以上を問題集の演習に充てるイメージで進めると効率的です。
標準型|4〜6週間(計30〜40時間)
対象:AWS経験あり・AI/ML未経験のエンジニア、またはCloud Practitioner取得済みの方
| 週 | 学習内容 |
|---|---|
| Week 1 | 公式試験ガイドPDF読破 + 5分野の全体像把握 |
| Week 2 | AWS Skill Builderの無料コース受講(特に生成AI関連) |
| Week 3 | 書籍 or Udemy動画で体系学習 |
| Week 4 | 問題集1周目(解説を全問読む) |
| Week 5 | 問題集2〜3周目(弱点中心) |
| Week 6 | 公式模擬試験 + 苦手分野の総復習 |
もっとも重要なポイントは、Week 4〜5で問題集を3周こなすこと。生成AI関連(第2・3分野)は配分が大きいので、時間配分を多めに取りましょう。
ゆったり型|6〜8週間(計40〜60時間)
対象:AWS・AIともに未経験の方
| 期間 | 学習内容 |
|---|---|
| 月1 前半 | 公式試験ガイドPDFを読みながら、用語をネット検索で補完 |
| 月1 後半 | AWS Skill Builderの基礎コース(AI/MLの基礎から) |
| 月2 前半 | 入門書を中心に体系学習 |
| 月2 後半 | 問題集1〜2周 + 公式模擬試験 |
ゆったり型では、最初の1か月は「用語に慣れる」ことを優先してください。生成AI・基盤モデル・プロンプトエンジニアリングといった新しい用語を、いきなり試験対策として覚えるのは効率が悪いです。ChatGPTやAmazon Bedrockのコンソールを実際に触ってみるなど、手を動かす体験を挟むと理解が一気に深まります。
4-2. 勉強時間を短縮するコツ
勉強時間を短縮するには、学習する順番が大切です。おすすめの流れは以下です。
- 公式試験ガイドで出題範囲を確認する
- AI・ML・生成AIの基本用語を押さえる
- AWSのAI関連サービスをユースケースで覚える
- AWS Skill Builderや公式練習問題を使う
- 模擬試験で弱点を確認する
- 間違えた分野を重点的に復習する
特に重要なのは、配点の高い分野から学習すること です。AWS Certified AI Practitionerでは、「基盤モデルの応用」が28%、「生成AIの基礎」が24%を占めます。この2分野だけで試験全体の52%です。限られた時間で合格を目指すなら、まずは生成AIと基盤モデルまわりを優先しましょう。
また、ALH社内の合格者からも「テスト日程を先に決めて自分を追い込む」「詳細にこだわりすぎず、大枠の理解に努める」といった、限られた時間で合格を勝ち取るためのアドバイスが寄せられています。完璧主義にならず、合格ラインを意識した学習が短縮の鍵ですね。
5. AWS Certified AI Practitionerの勉強方法・おすすめ教材
AWS Certified AI Practitionerに合格するには、やみくもに問題集を解くよりも、出題範囲を理解したうえで、AI・ML・生成AIの基本用語、AWSサービス、問題演習の順に進めることが重要です。
AWS公式ページでも、AWS Skill BuilderのExam Prep Plan、試験ガイド、公式練習問題、Pretestなどを活用して準備する流れが案内されています。AWSサービス名を暗記するだけでは、ユースケース型の問題に対応しにくくなります。Amazon Bedrock、Amazon SageMaker AI、Amazon Qなどのサービス名だけでなく、「どの課題にどのサービスが向いているのか」まで整理しておきましょう。
5-1. 公式試験ガイドで出題範囲を確認する
最初に確認すべき教材は、AWS公式の試験ガイドです。
試験ガイドには、出題範囲、配点、試験対象者、推奨される知識、試験形式などが整理されています。AWS Certified AI Practitionerでは、AIとMLの基礎、生成AIの基礎、基盤モデルの応用、責任あるAI、AIソリューションのセキュリティ・ガバナンスが出題範囲に含まれます。
試験ガイドを読む目的は、細かい知識をすべて覚えることではありません。まずは「何が試験範囲で、どこに重点を置いて学習すべきか」を把握することです。
5-2. AI・ML・生成AIの基本用語を押さえる
次に、AI・ML・生成AIの基本用語を整理します。この試験では、AWSサービスの知識だけでなく、AIや機械学習の基本概念も問われます。
最低限、以下のような用語は説明できるようにしておきましょう。
| 用語 | 理解しておきたいポイント |
|---|---|
| AI | 人間の知的活動をコンピュータで再現する広い概念 |
| ML | データからパターンを学習し、予測や分類を行う手法 |
| 深層学習 | ニューラルネットワークを用いた機械学習の一種 |
| 生成AI | テキスト、画像、音声、コードなどを生成するAI |
| LLM | テキスト生成や要約、翻訳などに使われる大規模言語モデル |
| 基盤モデル | 大量データで事前学習され、さまざまな用途に応用できるモデル |
| RAG | 外部情報を検索し、生成AIの回答に活用する手法 |
| ハルシネーション | AIが事実と異なる内容をもっともらしく生成する現象 |
| 責任あるAI | AIを安全、公平、透明性のある形で使うための考え方 |
用語を覚えるときは、ユースケースとセットで理解する のがおすすめです。
たとえば、RAGは「社内文書をもとに回答するチャットボットを作りたいときに使う考え方」、ハルシネーションは「生成AIの回答をそのまま業務利用する際に注意すべきリスク」として理解すると、問題文の意図を読み取りやすくなります。
5-3. AWSのAI関連サービスをユースケースで覚える
AWS Certified AI Practitionerでは、AI・ML・生成AIをAWS上でどのように活用するかが問われます。代表的なサービスは、以下のように整理できます。
| ユースケース | 関連しやすいAWSサービス・技術 |
|---|---|
| 基盤モデルを使って生成AIアプリケーションを作りたい | Amazon Bedrock |
| 機械学習モデルを構築・トレーニング・デプロイしたい | Amazon SageMaker AI |
| 業務や開発を生成AIで支援したい | Amazon Q |
| 社内文書をもとに回答するチャットボットを作りたい | RAG / Amazon Bedrock |
| テキストの感情やキーフレーズを分析したい | Amazon Comprehend |
| 音声をテキスト化したい | Amazon Transcribe |
| 多言語対応をしたい | Amazon Translate |
| 画像や動画を分析したい | Amazon Rekognition |
試験対策では、サービス名を単体で覚えるのではなく、「どのような課題に使うサービスか」を意識して整理しましょう。
5-4. AWS Skill Builderと公式教材を活用する
AWS Skill Builderは、AWSが提供しているオンライン学習サービスです。AWS Certified AI Practitionerの対策では、まずAWS Skill BuilderのExam Prepや公式練習問題を確認するのがおすすめです。公式教材を使うことで、試験範囲から大きく外れずに学習を進めやすくなります。
AWS Skill Builderのメリットは、AWS公式の情報をもとに学べることです。一方で、初学者には用語が難しく感じる場合もあります。その場合は、参考書や動画教材を組み合わせると理解しやすくなります。
5-5. おすすめの参考書・問題集・模擬試験
体系的に知識を積み上げたい方には、公式教材に加えて、参考書や問題集、模擬試験を活用するのがおすすめです。私自身がチェックした中で、信頼性が高いと感じた教材を紹介します。
なお、ALH社内の合格者アンケートでは、多くの方が問題集サイトを活用 しており、「実績のある問題演習が最短ルート」という声が多数寄せられました。教材選びの参考にしてみてください。
◆おすすめ参考書
| 書籍名 | 特徴 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| AWS認定資格試験テキスト AWS認定AIプラクティショナー | 公式試験ガイドに沿って、AIF-C01の試験範囲を体系的に学びやすい参考書 | 最初の1冊として、試験範囲の全体像をつかむ |
| AWS認定AIプラクティショナー 合格対策テキスト+問題集 | テキストと問題集が1冊にまとまったオールインワン型の教材 | インプットと簡単なアウトプットを1冊で進めたい方に向いている |
| AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書 | AWS全般を扱う入門書。AI系サービスだけでなく、AWSの基本用語も確認しやすい | AWSの基礎に不安がある方の補助教材として使う |
参考書は、AI・ML・生成AIの用語やAWSサービスの位置づけを体系的に整理するのに向いています。
一方で、参考書を読むだけでは試験形式に慣れにくいため、後半では問題集や模擬試験も組み合わせましょう。
◆おすすめ問題集・模擬試験
| 教材名 | 特徴 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| AWS Skill Builder Official Practice Question Set: AWS Certified AI Practitioner | AWS公式の練習問題。出題形式や問われ方を確認しやすい | 最初の確認用、または試験前の最終チェックに使う |
| AWS Skill Builder Exam Prep: AWS Certified AI Practitioner | AWS公式の試験準備コース。試験範囲の全体像を確認しながら学習できる | 公式試験ガイドとあわせて、学習の軸として使う |
| UdemyのAIF-C01対応問題集 | 問題数が多く、演習量を確保しやすい。講座によって解説の詳しさや更新頻度に差がある | 問題演習量を増やしたい場合に活用する |
| CloudTech | 日本語でAWS資格対策を進めやすい学習サービス。AIF問題300問、全問ランダムモードでの模擬試験演習、AIアシスト学習機能などが利用可能 | 日本語で問題演習を多めにこなしたい方に向いている |
まず確認したいのは、AWS公式の教材です。
Official Practice Question Setは、AWS公式が提供する練習問題で、AIF-C01の出題形式や問われ方を確認するのに役立ちます。問題数は多くありませんが、試験前の最終チェックとしても活用しやすい教材です。
次に、Exam Prep: AWS Certified AI Practitionerを使うと、試験範囲の全体像を確認しながら学習できます。公式試験ガイドとあわせて使うことで、「どの分野を重点的に学ぶべきか」を整理しやすくなります。
問題演習量を増やしたい場合は、UdemyのAIF-C01対応問題集も選択肢になります。講座によって問題数や解説の詳しさ、更新頻度に差があるため、購入前にAIF-C01対応であること、最終更新日、レビュー内容を確認しましょう。Udemyはセール時に価格が大きく下がることもあるため、急ぎでなければセール時期を狙うのもおすすめです。
そして私が特におすすめするのが、CloudTechです。
CloudTechでは、AIF問題300問、全問ランダムモードでの模擬試験演習があります。
加えて、AIアシスト学習機能があるので気になる点をAIに聞き、サイト内で解決できるので、便利さを感じました!
5-6. 問題集・模擬試験でアウトプットする
インプットがある程度進んだら、問題集や模擬試験でアウトプットを行いましょう。
問題演習で意識したいのは、正解したかどうかだけではありません。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 正解理由を説明する | なぜその選択肢が正しいのかを言語化する |
| 不正解理由を確認する | 他の選択肢がなぜ違うのかを理解する |
| 弱点分野を記録する | 間違えた問題を分野別に整理し、重点的に復習する |
たとえば、Amazon BedrockとAmazon SageMaker AIの違いで迷った場合は、それぞれのサービスの役割を整理し直します。RAGに関する問題で間違えた場合は、検索拡張生成、埋め込み、ベクトル検索、ナレッジベースの関係を確認しましょう。
6. AWS Certified AI Practitionerはどんな人におすすめ?
AWS Certified AI Practitionerは、AI・ML・生成AIの基礎をAWSの文脈で学びたい人におすすめの資格です。特に、以下のような方に向いています。
| おすすめの人 | 理由 |
|---|---|
| 生成AIやAI活用に関わるIT職 | AWSのAI関連サービスを体系的に理解できる |
| PM・企画職・営業職 | AI活用の共通言語を身につけられる |
| Cloud Practitioner取得済みの人 | AWS基礎の次にAI領域へ広げやすい |
| AI・MLを基礎から学びたい初学者 | AI、ML、生成AI、責任あるAIを整理できる |
| 情報システム部門 | 生成AI導入時のセキュリティやガバナンス理解に役立つ |
AWS Certified AI Practitionerは、AIモデルを本格的に開発・実装する力を証明する資格ではありません。あくまで、AI・ML・生成AIの概念やユースケース、AWSの関連サービスを理解するための基礎資格です。
そのため、すでにMLエンジニアとして実務経験がある方にとっては、内容が基礎的に感じられる可能性があります。一方で、AWS上のAIサービスを広く整理したい方や、AIプロジェクトに関わるビジネス職の方には、学習効果を感じやすい資格です。
また、AIF-C01はエンジニアだけの資格ではなく、生成AI時代における非エンジニア層の共通言語としても活用しやすい資格です。
ALHでは、資格取得を支援する制度を整え、生成AI関連スキルを持つ人材のキャリア形成をサポートしています。AWS Certified AI Practitionerの取得にも、制度が活用されています。
6-1. 取得後に目指す資格【2026年最新】
AWS Certified AI Practitionerを取得した後は、目指す方向によって次の資格が変わります。
◆ 2026年の重要な変更点
- 2026年3月31日:AWS Certified Machine Learning - Specialty(MLS-C01)が受験終了
- 2026年4月14日:AWS Certified Generative AI Developer - Professional(AIP-C01)が正式リリース(GA)
長年AI/MLのスペシャリスト認定として親しまれたMLS-C01は廃止され、代わりに生成AIに特化したProfessional認定が新設されました。AI/ML分野でFoundational→Associate→Professionalの3階層がすべて揃ったため、ステップアップが明確に見えるようになっています。
| 目指す方向性 | おすすめロードマップ |
|---|---|
| AWS初心者・クラウド基礎を固めたい | Cloud Practitioner → AI Practitioner → Solutions Architect - Associate |
| クラウドエンジニア | AI Practitioner → Solutions Architect - Associate → Professional系資格 |
| データ・AIエンジニア | AI Practitioner → Data Engineer - Associate → Machine Learning Engineer - Associate → Generative AI Developer - Professional 🆕 |
| MLエンジニア | AI Practitioner → Machine Learning Engineer - Associate → MLOps・SageMaker実務 |
| 生成AI開発者 | AI Practitioner → Machine Learning Engineer - Associate → Generative AI Developer - Professional 🆕 |
| ビジネス職・PM | Cloud Practitioner → AI Practitioner → 業務活用・提案力強化 |
なお、AWS認定には「上位資格に合格すると関連する下位資格も自動的に更新される」プログラムがあります。AWS Certified AI Practitionerの有効期間は3年間ですが、3年以内に上位資格(Machine Learning Engineer - Associateなど)を取得すれば、再認定試験を別途受ける必要なく保有し続けることができます。
AWS資格全体の取得順やロードマップは、【2026年最新】AWS資格一覧|全12種類の難易度・略称・受験料・取得順を徹底解説で詳しく解説しています。
7. AWS Certified AI Practitionerに関するよくある質問
7-1. AWS Certified AI Practitionerの合格率は?
AWS Certified AI Practitionerの合格率は、AWS公式では公開されていません。そのため、「合格率は何%です」と断定することはできません。公式に確認できるのは、合格スコアが700点であることです。
7-2. AWS Certified AI Practitionerの合格点は?
合格スコアは700点です。試験結果は100〜1,000点の換算スコアで表示されます。単純に「65問中何問正解すれば合格」と決まっているわけではないため、出題範囲全体をバランスよく対策しましょう。
7-3. 問題数は何問ですか?
問題数は65問、試験時間は90分です。なお、AWS公式試験ガイドでは、試験にはスコアに影響する50問と、スコアに影響しない15問が含まれると説明されています。採点対象外の問題は受験者には見分けられないため、すべての問題に回答することが大切です。
7-4. 日本語で受験できますか?
日本語で受験できます。ただし、AI・ML・生成AI領域では英語やカタカナの専門用語が多く登場します。LLM、RAG、Foundation Model、Prompt、Embeddingなど、主要な英語表現には慣れておくと安心です。
7-5. 受験料はいくらですか?
AWS Certified AI Practitionerの受験料は100 USD / 15,000円です。AWS公式の試験料金表では、Foundationalレベルの試験料金として、USDは100 USD、JPYは15,000円と記載されています。
ただし、税金が適用される場合があり、試験価格は為替レートなどにより更新される可能性があります。受験前には必ずAWS公式サイトや申し込み画面で最新情報を確認してください。
7-6. 未経験でも合格できますか?
未経験でも合格を目指すことは可能です。ただし、AWSもAIも完全に未経験の場合は、クラウドの基礎とAI・ML・生成AIの基本用語をあわせて学ぶ必要があります。20〜40時間で対策できる方もいますが、完全未経験者は40〜60時間ほど見ておくと安心です。
なお、ALH社内の合格者アンケートでは、AWS・AIともにほぼ未経験のメンバーも10〜20時間で合格していました。問題演習中心の効率的な学習で、短期間合格も十分に可能です。
7-7. 有効期限はありますか?
AWS Certified AI Practitionerの有効期間は3年間です。AI・生成AI領域は技術の変化が速いため、資格取得後もAWS公式情報やサービスアップデートを継続的に確認していくことが大切です。
7-8. 公式の過去問はありますか?
AWS公式が、実際の本試験問題を「過去問」として公開している情報は確認できません。代わりに、AWS公式の練習問題やAWS Skill Builderの試験対策コンテンツを活用しましょう。
8. まとめ
AWS Certified AI Practitionerは、AI・機械学習・生成AIの基礎を、AWSの文脈で整理できる資格です。
実際に受験してみると、AWSの高度な設計力や実装力が問われるというよりも、「AIや生成AIの基本を理解し、どのような場面でAWSのAIサービスを活用できるか」を確認する試験という印象です。
そのため、AWSエンジニアにとっては、Amazon BedrockやAmazon SageMaker AI、Amazon Qなど、これからの案件で関わる機会が増えそうなAI関連サービスを整理するよいきっかけになります。すでにAWSを触っている方であっても、生成AIや責任あるAI、基盤モデルの考え方を体系的に学べる点は大きなメリットです。
一方で、AWSやAIに初めて触れる方にとっては、最初は少し聞き慣れない言葉が多いかもしれません。LLM、RAG、基盤モデル、プロンプト、ハルシネーションなど、普段の業務で使わない用語も出てきます。ただ、ひとつずつ意味と使いどころを押さえていけば、決して手が届かない資格ではありません。
受験に向けては、まず公式試験ガイドで出題範囲を確認し、AI・ML・生成AIの基本用語を押さえるところから始めるのがおすすめです。そのうえで、AWS Skill Builderや公式練習問題を使って、試験で問われる考え方に慣れていきましょう。
AIF-C01は、AIを専門に開発する人だけの資格ではありません。これからAWS上で生成AIを活用したいエンジニア、AIプロジェクトに関わるPMや営業・企画職、そして「AIについてきちんと基礎から学んでおきたい」と感じている初学者にとって、最初の一歩としてちょうどよい資格だと思います。
生成AIは、今後さらに多くの業務やシステムに入り込んでいくはずです。だからこそ、AIとAWSの共通言語を身につけておくことは、これからのキャリアや業務の幅を広げるうえでも大きな力になります。
AWS Certified AI Practitionerは、その入口としておすすめできる資格です。まずは気負いすぎず、試験ガイドを開くところから始めてみてください。




















