【エンジニア1年目の歩き方 #05】クライアントから信頼されるエンジニアに必要なこと
エンジニア未経験で入社した社員の軌跡を追う「エンジニア1年目の歩きかた」
第5弾は大阪事業所 Osaka Unit 3のUMIさんです!
自動車のテスターから未経験でITエンジニアの世界へ飛び込み、現在は3名のメンバーをもつプレイングマネージャーを務めています。
そんなUMIさんの入社から現在までの軌跡を振り返っていきます。
UMI
大阪事業所の真面目担当。案件業務の傍ら大阪事業所の新オフィス設立プロジェクトも推進。
ポップでキュートなITエンジニアを目指して日々奮闘中。好きなエディタはVim、好きなソフトウェアはEmacs。
ALHに入社する前
ー本日はよろしくお願いいたします! 早速ですが、まずはエンジニアという仕事に興味を持った理由を教えてください。
ITエンジニアはPC一つで仕事ができる、そこに惹かれたからです。
新卒で入った会社では、自動車の部品やシステムが正常に動くかを評価、および検証する仕事をしていました。
自動車のテストは色々な工具や専用機器などが必要ですが、ITエンジニアはPCさえあれば、それ以外に特別なツールはいらないじゃないですか。
ローコストで無限大のモノづくりができる、そんな可能性の拡がり方に魅力を感じました。
ーロマンを感じる素敵な表現ですね! ITエンジニアの仕事ができる企業の中でALHが気になったのはなぜですか?
前職では関東勤務だったのですが、元々生まれも育ちも関西なので、西に戻りたかったんです。
そこで関西の求人を見ていたら、ALHの大阪事業所の求人募集を見つけまして。
組織の立ち上げフェーズから関われるのは面白そうだなと思い応募しました。
ー確かに当時(2021年)は立ち上げて間もない頃ですよね。ALHに対するイメージはいかがでしたか?
オシャレなオフィスやハイカラなサイトが、他社と比べて印象的でしたね。華やかな雰囲気の会社だなと思いました。
ここまで人にフォーカスした採用サイトを用意している会社って、当時同業種ではあまりなくて、ALHは人を大切にしている会社なんだろうなという印象を受けましたね。
研修期間の歩き方
ー入社後はどのような印象を受けましたか? ギャップなどはありましたか?
応募時はそこまで意識していなかったのですが、ALHは東証一部(当時)上場企業であるSHIFTのグループ会社です。
そのため、コンプライアンスやビジネスマナーなど、技術以外の研修もとても充実していて、さすがだなあと思いました。
技術研修については、ついていけるか不安でかなり身構えてしまって。入社前に自主学習をして臨んだのですがですが、そこまでしなくても大丈夫でした。
完全未経験で飛び込んでもついていけるので、読者の皆さんは安心してください(笑)。
ー確かに。ESGや顧客満足度に関する研修も定期的にあるのはすごいですよね。技術研修ではどのようなことを学びましたか?
SQLの基本操作、Javaでのバッチ処理作成、Javaのフレームワークを使用したWebアプリケーションの作成などです。
当時はコロナ禍でフルリモートの研修でした。(※23年現在はリモートと出社のハイブリッド)
フルリモート研修で困ったことはありましたか?
まったくなかったですね。むしろ周囲の目を気にせず焦らずに取り組めたので良かったです。分からないことはコーチに聞けばすぐに回答してもらえましたし。
ちなみに、フルリモートと言っても月一回は出社日があったので、そこで同期とご飯に行きましたよ。
ー研修中にやって良かったと思う行動はありますか?
研修生とコーチのグループチャットで、積極的に質問をするようにしていたことです。
これにはいくつか狙いがありました。
一つは、問題が解決せず手づまりな状況下でも質問することで、作業を「進めている」という実感を持ち、モチベーションの低下を防ぐこと。
もう一つは、オープンな場で質問することで、同じ疑問を持っているかもしれない同期の質問工数とコーチの解答負担を減らすこと。
ちなみに当時は大阪事業所が立ち上がって間もないころということもあって、質問にはMattyさんが答えてくれていました。
今思うとかなり贅沢な環境でしたね。
ー研修にはどのようなマインドで向き合っていましたか?
(今でもそう思っていますが)自分たちが行っているのはプログラミングであり、魔法ではありません。
エラーには必ず原因があります。
なので、プログラムが正常に動くか否かは"自分がエラーの原因を見つけられるかにかかっている"ということを念頭においていました。
初プロジェクト参画時の歩き方
初めて参画したのは、某量販店のポイント付与システムのポイント基盤にテストコードを実装するというプロジェクトでした。
ALHからは事業所をまたいで、大阪・横浜・福岡から3人ずつ参画した規模の大きい案件でした。
ただ、この案件は参画後2か月で完了したので、自分の中ではその次に参画した案件のほうが印象に残っています。
ー2番目に配属された案件についてもぜひお聞きしたいです。
某劇団の認証基盤の実装を担当しました。チケットやグッズ購入などの各種サービスを利用するための認証をするものです。
認証とは要はログインのことで、認証基盤は同じログインID・パスワードで複数のサービスへのログインを実現するものです。
よく新しいサービスに登録するときにGoogleやFacebookのアカウントで認証しますか? という画面が表示されることがありますよね? あれです。
この案件は全員大阪事業所のメンバーで、オンサイト(クライアント先に出社する勤務形態)でした。
余談ですが、私の印象だと大阪事業所のメンバーはオンサイト好きが多いかも知れません。
一緒に参画している同僚や、クライアントの方ともコミュニケーションを取る機会が増えますし、案件の割合で見ても東京と比べるとオンサイトが多いようです。
ーオンサイト、オフサイトそれぞれの魅力がありますよね。当時の案件先でやって良かったと思う行動はありますか?
煮詰まったときはこまめに気分転換をするようにしていました。参画先のオフィスが結構な高層階でして、窓から見える景色が綺麗だったんですよ。
なので、景色を眺めて頭をスッキリさせるようにしていましたね。
タバコ休憩みたいなものですが、綺麗な景色を眺めるって健康的で良くないですか? (笑)
ー羨ましい環境です。当時は仕事にどのような気持ち、マインドで向き合っていましたか?
当たり前なことなのですが、仕事に手を抜かないことを心掛けていました。雑な仕事をしていると思われたくなかったんですよね。
当時はまだ仕事のレベルの高さで評価されるのは難しかったので、せめて丁寧な仕事をしようと思っていました。
例えばJavaScript上では、シングルクォーテーションとダブルクォーテーションが混在していても特に問題はなくプログラムは動くのですが、私は必ず統一するようにしていました。
ー一気に力や知識がついたと思う時期や、きっかけ、そのときのご自身の行動について教えてください。
オフショア開発の機能をいきなり引き継ぎなしで改修する依頼をされたことがあって、その時にだいぶ鍛えられたと思います。
違う会社のベトナム人の方が書いたコードを引き継ぎなしで「あとよろしく!」って(笑)。
プログラミング言語は世界共通とはいえ、国が違えば癖はあるし、言葉が通じないから質問もできないわけです。
これはどこに影響しているんだ? なんでこの書き方をしているんだ? と一つずつ調査するところから始めて、なんとかミッションを達成しました。
この経験を経てかなりタフになりましたね!
配属半年~1年目の歩き方
ーどんな案件に配属されて、どんな仕事をしましたか?
某百貨店でスマホアプリを利用するための認証基盤の案件に参画していました。
ー当時の案件先で、やって良かったと思う行動はありますか?
自分から仕事を取りに行くようにしていました。
この案件のPM(プロジェクトマネージャー)はあまり細かく指示を出すタイプではなく、誰がどこまでを担当するか厳密な指定はしないことが多かったんです。
なので、MTG後に自分から「これは私が担当しようと思います」と申し出たり、先にたたきを作ってレビュー依頼を出したりして、自分から仕事を取りにいくようにしていました。
ー一気に力や知識がついたと思う時期や、きっかけ、そのときのご自身の行動について教えてください。
シーケンスの整理やAPI仕様書といった基本設計をしたときです。
「使用する認証規格の仕様に準拠」「要求仕様との兼ね合い」「(APIなので)画面側の使い勝手」など、意識しなければいけないことが多く、かなり悩みました。
頭の中だけで考えているとなかなか作業が進まないので、紙やドキュメントに書いて整理するなど、手を動かして思考を整理することを意識しました。
この経験は一皮剥けるきっかけになったと思っています。
現在の歩き方
ーUMIさんは案件先での増員獲得に成功するなど、クライアントから信頼を得ていると伺っています(Mattyさん情報)。その秘訣を教えてください。
そんなタレコミが入っているんですね(笑)。
信頼していただけた理由としては、新人の頃から丁寧な仕事を心掛けてきたことや、報連相をしっかりと行ってきたことが挙げられると思います。
クライアントとはSlackでコミュニケーションをとっていたのですが、リリース完了や機能実装完了の報告は迅速に行っていましたし、大きな動きがない日でも1日1~2件は何らかのやりとりをするようにしていました。
また、先方から投稿があった際はきちんとリアクションを返していました。
あとは、無理だと思える依頼や指示が来たときに「無理です、できません」とぶっきらぼうに返すのではなく、追加でかかる工数や代案などを冷静にお伝えするようにしていました。
そういった丁寧なコミュニケーション・報連相の積み重ねで少しずつ信頼していただけたのだと思います。
ー新人エンジニアの方にぜひ読んでほしい内容が盛りだくさんですね!
増員獲得に繋がった秘訣をもう少しお願いします。
そうですね、強いて挙げるなら、相談を受けられるポジションにいること、でしょうか。
増員の提案は私からクライアントに持ちかけているわけではありません。
順調にプロジェクトが進めばさらに人手が必要になるのは当然なので、そのときに相談相手として選んでもらえるかどうかだと思います。
私の場合はサブリーダー的なポジションにいたので、声をかけていただくことができました。
ー信頼獲得を積み重ねた先にポジションがあり、ポジションがあったから機会を獲得できたわけですね。そんなUMIさん、2022年9月からグループ長としてマネジメントにも挑戦されています。マネジメント者になってみて感じた大変さややりがいについて教えて下さい。
もともと入社を決めた理由も組織づくりの経験を積みたかったからなので、自分から手を挙げて挑戦する機会をいただきました。
現在は3名のマネジメントを担当しています。
メンバーとは違う案件に参画しているので、進捗や悩みなどを汲み取るのは少々大変です。
とはいえ、たまにしか会わないからこそ話しやすいということもありますし、勤務地が別々であることはデメリットばかりとは考えていません。
私の場合はマイクロマネジメントで細かく見るというよりは、メンバーたちを信じて割と好きにやってもらっています。それが正解なのかはまだわかりません。
自分が管掌するチームも大阪事業所自体も、これからどうなっていくのか、どうなっていくべきなのか、正解を誰も知らないので難しいけど面白いですよ!
大阪事業所の未来の話が出ましたね。事業所責任者や部長だけでなく、グループ長も今後の方針決定に関われるのですか?
グループ長はもちろん、それこそいちメンバーであっても大阪事業所をどうしていきたいか、ガンガン意見や行動を求められますよ! そこが気に入っています。
最後に
ー改めて、セカンドキャリアとしてITエンジニアを選んでみていかがでしたか?
良かったです、幸せです。もっと早くめぐり合いたかったとすら思いますね。機械よりプログラミングのほうが自分には合っていました。
前職は正直面白いと思えることが少なかったですが、今は毎日が面白いです。
ALHのカルチャーも気に入っています。
大阪事業所の規模が大きくなってきて、旧オフィスから現オフィスに移る移設プロジェクトが立ち上がった時も「やりたいです!」と手を挙げたらやらせてもらえましたし。本当に色々と経験を積ませてもらえる環境ですよ。
ーちなみにそのプロジェクトではどのようなことを担当されたのですか?
一言でこれ! と言えないのですが、新オフィス候補の内見をしたり、事業所責任者のTAKESHIさんが思い付きで言ったアイデアを資料にまとめたり、色々やってました!
ー想像がつきます(笑)。最後に、これからITエンジニアをめざす人にアドバイスをお願いします。
ITエンジニアになると決めたのなら、あなたには「がんばる」という選択肢しかありません。
特に未経験、異業種から挑戦するなら「覚悟」を決める必要があります。今までとまったく違う仕事に就くのだから、普通に考えたら無謀なことなわけです。
それを実行するのだから、覚悟を決めてほしい、覚悟を決めたらあとは前に進むだけですよ、ということです。
覚悟をもって臨む人は大歓迎だし、全力でサポートします!
Vol.5は大阪事業所 Osaka Unit 3のUMIさんでした。
丁寧な仕事、こまめな報連相が実を結んでいるUMIさん。インタビュー中もびっくりするくらい謙虚で、成功体験を聞き出すのに苦労したほどです(笑)。
そんなUMIさんだからこそ、クライアントから信頼を獲得できたのでしょう。
エンジニア1年目の歩き方ではこのように、IT未経験からエンジニアとして活躍している仲間たちの等身大の経験談をお届けしていきます。
エンジニアに挑戦することへの不安が少しでも解消されたら嬉しいです。
vol.06もお楽しみに✨