テクノロジー

【ALH Developers vol.9】開発エンジニアおすすめの資格・勉強方法

著者近影
土屋 亮介


みなさん こんにちは!
DSUの土屋です。

私は中途採用面接の責任者をしているのですが、採用面接をしている中でよく「事前に学習しておくと良いことは?おすすめの学習方法は?役立つ資格は?」という質問を頂きます。

ということで「ALH Developers vol.9」では、*AWS案件参画中の宮原さんと*Reactなどのプロジェクトを経験している松田さんにインタビュー!
ご自身のキャリアを踏まえながら、おすすめの学習方法や資格についてお話を聞いてみました!

*AWSとは:「Amazon Web Service」の略で、Amazonが提供するクラウドサービスの総称。
*Reactとは:Meta(旧Facebook)社が開発した、Webサイト上のユーザインタフェイスパーツを構成するためのJavaScriptライブラリ。

みやはらゆうま

宮原悠真(みやはらゆうま)
ALH株式会社 Development Scale Unit(通称:DSU)所属。
業界未経験から中途入社し、開発エンジニアとして勤務。
最近Switchのリングフィットアドベンチャーにどハマり中。

まつだじゅんぺい

松田惇平(まつだじゅんぺい)
ALH株式会社 Development Scale Unit (通称:DSU)所属。
業界未経験から中途入社し、フロントエンジニアとして勤務。
お酒を飲むために日々カロリー消費に躍起になっている。

土屋
本日はよろしくお願いします!
宮原
お願いします!
松田
お願いします~!

エンジニアになった経緯や事前の学習は?

土屋:まずはお二人の入社前のエピソードをお伺いしていこうかなと思います。
お二人ともIT業界未経験で開発エンジニアとして入社されていると思うんですが、ITエンジニアに興味をもったきっかけってなんだったんですか?

松田:自分は結婚式場のサービススタッフをやっていたんですけど、ブライダル業界は業界として縮小傾向になっていたため、まずは伸びているIT業界の職に就こうと思っていました。
そのIT業界の中で、未経験でも採用している企業があり、なおかつその後も技術力を身につけることがキャリアアップに直結する最たる選択肢がエンジニアでした。
かな?

宮原:私はファミレスの店長をやっていました!
一番最初は「ITエンジニアになりたい!」ではなく、とりあえず土日休みなど「休みが固定化している仕事に就きたい!」と思って職を探してました(笑)
IT業界に興味を持ったのは、先輩店長がシフト表や売上表などをExcelで全部自動化していたのを見て感動したのが最初のきっかけだったと思います。(それがマクロというのは後で知りました(笑))

土屋:それぞれ背景が様々で面白いですね(笑)
やっぱり異業種からの転職なので、エンジニアになるために事前に学習していたことってあったんですか?

松田:そういう意味だとあんまりやってなかったかもしれません(笑)
当時は確か2次面接まであって、2次面接前に*Javaの課題が出ていたのでそれをがっつり取り組んだって感じですね!

宮原:私もそこまでがっつりやってたわけじゃないんですけど、研修でJavaを使うことは事前に聞いていたので参考書は買って予習してましたね!

土屋:その参考書の学習って、結果的に役立ったと思います?

宮原:「事前学習したから分かる」も多少ありましたけど、どちらかといえば研修を進めることで「ざっくりだった知識が腑に落ちる」ことが多かったです。
学んだことがそのまま活きるというよりは、「事前に学んでおいた点の知識が、研修を通じて線になっていく」っていう感覚ですかね!

土屋:自分も研修生当時はその感覚ありました!すごく大切ですよね!!

*:Javaとは:プログラミング言語で、Googleが開発に用いている「Google三大言語(Java、C++、Python)」の1つ。

Reactやフロントエンドの面白いところは?

土屋:では続いて松田さんのお話を聞かせてください!
松田さんはキャリア当初から現在に至るまでReact案件の期間が長い印象なのですが、はじめはどんなところで苦労されました?

松田:ALHの入社後研修は基本的にJavaが中心なので、*JavaScriptに慣れることに苦労しましたね。

土屋:確かにバックエンドとフロントエンドだと考え方が異なるので学習コスト高そうですよね。
Reactに関しても苦労されました?

松田:実はプロジェクト参画時にReactに関する導入資料を用意して頂いていたので、それを参考にReactの大枠を理解することが出来たんですよね。
もちろんそれだけじゃ足りないので、プロジェクトでは簡単な画面の実装を、自宅では参考書を買って実際に環境構築から学ぶ、というスタイルで技術を身に着けていきましたが。
それ以降は、プロジェクトで実装した内容を自宅で再現して復習したり、簡単なアプリ開発、Reactの仕様が変わった際はプロジェクトの先輩におすすめして頂いた参考書で学び直し、再度アプリ開発を行うといったような学習をしていました。

土屋:具体的にありがとうございます!
やっぱり業務時間だけじゃなくて、業務外の時間を使って学習することも重要ですよね。

松田:そうですね。
あとは初学者が苦労するポイントとしてあるあるかもしれないんですが、「設計書を読む」ということに苦労した記憶があります。
どの資料にどんな情報が記載されているのか、そもそもどんな情報がインプットされていれば自分はコーディングできるのか、といったところが理解できていなかったため、ひたすらいろんな資料を見た覚えがあります(笑)

土屋:確かに!土屋も初めはそうでしたね…!
「このドキュメントにはこういうことが書いてある」というのが理解できてからは、かなり楽しいんですけどね(笑)
じゃあ逆に、どんなところがフロントエンドの醍醐味だと思いますか?

松田フロント開発ではコーディングしたものが画面に表示される点が一番の醍醐味だと思います!
当たり前なんですが、やっぱりバックエンドって目に見えて表示されないものなので、そこと比較すると表示されるだけでも面白みがあるなと思います。
あとはデベロッパーツールを使えばいろんなサイトやWebアプリの作りを見れるので、学習するソースがごろごろ転がっているのも面白いところです。
Reactに関してで言うと、View部分とロジック部分を一つのファイルで表現できるので、直感的に製造できるところが便利で楽しいかなって思いますね!

土屋:たしかに、実際に公開されているwebサイトのソースが見れるのはフロントエンドだけですよね!
じゃあ最近も色んなwebサイトを見て勉強を続けているんですか?

松田:最近ではFirebaseを使ってアプリ開発してますね!
とても簡単なので、自宅で楽しく学習できる点も魅力の一つだと思います。

土屋:学習のモチベを継続させやすいっていうとメリットもあるんですね!それはデカイ!
*JavaScriptとは:Webブラウザ上で動作するプログラミング言語

「ハモトラ」で学びの幅を広げよう! vol.3 React

2020.8.25
▲過去にReactの学習コンテンツも作成いただいています!

AWSに興味を持ったきっかけは?

土屋:ここからはお二人のエンジニアキャリアについてお話を聞いていこうと思います!
宮原さんといえば*AWS SAAを持っていたり、現在もAWS案件で上流から携わっているかと思いますが、そもそもAWSに興味をもったきっかけは何だったんですか?

宮原「ALHでAWSを推していくぞ!」という話を聞いたのがきっかけだったと思います。
その時の私は「クラウド上にサーバーが簡単に置けて設定とかも簡単に出来てすぐ使えるんだー。へぇー」というくらいの印象しか持っていませんでした(笑)
ただ当時参画していたプロジェクトに、気持ち的にもだいぶ慣れてきたタイミングだったので、新しいことにチャレンジしたいという想いもありました。
そういう状況もあって、これを機にAWSを学んでみようと思い去年の1月ごろから資格取得のための勉強を始めました。

土屋:学習の中で苦労したことはありますか?

宮原:私の基礎知識が足りないこともあり、ネットワーク関連の範囲はかなり苦労しましたね。
参考書によくある章末問題を解く際は正解を選べるのに、模擬問題だと「これが正解か?いやこっちか…まさかどっちも正解…?」と混乱することが多々ありました。

土屋:初めて模擬試験解く時ってドキドキしますよね(笑)

宮原:そうなんですよね(笑)
自分の苦手な分野は、ハンズオン可能なUdemyを使用して実際に触ってみたり、Excelなどでサービスの流れを自分なりに図にしてみるなど、工夫してました。
特に図を作成する際、誰かに説明する前提で作成してみると参考書をひたすら読むよりも腑に落ちたと思います。

土屋:学習方法も工夫されてたんですね!それ以外に、モチベーション維持する工夫とかしてました?

宮原:万人受けするやり方か分かりませんが「今日中に第●●章までやったら美味しいもの食べよう!」や「終わったら今日は映画観よう!」など自分へのご褒美スタイルで学習してました(笑)

土屋:なるほど!適度な休憩や気分転換は重要ですね!
ちなみに、資格って実業務で役立ってるなって感じます?正直な意見を聞いてみたいです(笑)

宮原正直なところ、資格があるから業務できるってわけではないですね!(笑)
まさに今の業務で感じているところなんですが、「各AWSのサービスを理解している」ことと、「それを実際に業務で活用する」には大きな違いがあります。
どんな用途で使うサービスなのかは資格で勉強したから何となく分かりますが、いざ「なんでこのサービスを使う必要があるの?」「このサービスを使用することで何のメリット・デメリットがあるの?」など聞かれるとハッキリ答えられないことが多く、まだまだ勉強不足だと日々感じています(笑)
でも逆に言えばそれは資格取得の為に勉強したからこそそう考えられるのであって、資格取得自体は無駄にはなっていないのだと今は思っています。

土屋:深いですね!資格を取ったからといって実務に直結するわけじゃないけれど、基礎を学ぶこともちゃんと自分の力になっているんですね。

*AWS SAAとは:「AWS Certified Solutions Architect - Associate」の略で、AWSに関する専門知識を問うAWS認定資格のうちの1つ。

今後の目標

土屋:本日はとても参考になるお話が聞けて、土屋個人としても刺激になりました!!
お二人の今後の目標とかあればお伺いしたいです!

松田2、3年後には、プロジェクトにおいてフロントエンドのリーダークラスで業務が行えることが今の目標です。
今の段階では、使用ライブラリの選定や環境構築などの工程はまだ自信をもってできるとは言えないので、「Reactなら任せてくれ!」と言えるようになりたいと思っています。
それ以降ははっきりとした目標はありませんが、フルスタックのようにサーバー側の知識もありますよと言えるようになれればなと思います。

宮原身近な目標ですが、現在の業務でAWSを幅広く使用する為、まずは少しでも多くのことを吸収したい。というのが一番です。
自分に知識が身に付いてきたら、ゆくゆくは人に教える立場としてアウトプットしていけるようになりたいと考えています。
まずは日々勉強!!(笑)

土屋:お二人とも素敵な目標があって素晴らしいですね!!
最後に皆さんに向けて一言お願いします!

松田個人的に思うことは、エンジニアとして仕事をする上で一番大事なことは、技術力よりも対人能力だと思っています。
プロジェクトのメンバーと円滑にコミュニケーションが取れることで、先輩から多くのことを学べたり、様々なタスクを経験するチャンスが増えるからです。

エンジニア就職・転職を考えられている方は、今いる環境でも対人能力を磨くチャンスはたくさんあると思うので、すべての時間を大切に過ごして将来に活かして欲しいです。

宮原:「自分は前職が違うからIT系の転職は無理だ」などは全く関係ないと思っています。実際私が前職でパソコンを触ることよりも、レジを触ることの方が多かったですし(笑)
最初は分からないことだらけでも業務を通じて日々勉強することで、ある日突然自分が成長していると実感出来る瞬間が来ると思います!
それが来た時もっと仕事が楽しくなると思うので、焦らずに楽しくやりましょう!!

ハーモナイズ
ALH Developers vol.9はいかがでしたでしょうか?
IT未経験でもエンジニアに挑戦できるALHで一緒に働いてみませんか?

土屋 亮介(つちや りょうすけ)
Development Scale Unit(通称:DSU)所属。
開発エンジニア、ミドルマネジメントメンバー、研修講師を経て、現在はDSUの中途採用責任者として採用業務に従事。
座右の銘:知行合一。

この記事を書いた人

著者近影

土屋 亮介 (つちや りょうすけ)

Development Scale Unit(通称:DSU)所属。
開発エンジニア、ミドルマネジメントメンバー、研修講師を経て、現在はDSUの中途採用責任者として採用業務に従事。
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