2人あわせて50以上! 資格マスター対談<後編:教材選びと次に狙う資格>
先日公開した『高校受験や大学受験の勉強法は資格試験では通用しない? 受験のプロが詳しく解説します』のシリーズ続編です。
今回は資格保有数30超えのSHIMPEIさんと、エンジニアに関する資格だけで20超えのAKIHISAさんにお集まりいただきました。
次々と資格を取得していく人たちには何か秘密のテクニックや共通点があるのでは?
気になる疑問をぶつけてきたいと思います!
前編をまだご覧になっていない方はぜひこちらをチェック!
教材編
続いて、皆さん気になるであろう教材についてです。資格マスターの2人はどういう基準で教材を選んでいるんでしょうね。
参考書や問題集の選び方
2人が参考書や問題集を選ぶ際の基準について聞かせてください。
僕は本よりWeb上のコンテンツを使用することが多いです。AWSならばCloudLicense、エンジニア系の資格全般ならUdemyなどですね。
ざっと解説に目を通して、わかりやすいと感じたものを選ぶようにしています。
資格の難易度やランクによって表面的な知識だけで合格点に達するものと、周辺知識や背景理解が必要なものがありませんか?
級でわかれている資格では、3級は表面的な知識だけで解ける問題が多く、1級は深い理解がないと解けない問題中心に出題されていると思います。
あと、級が上がるとより実践向きになるので、実際に業務で触れていないと学習ペースが落ちることもあります。
AWS認定資格だとどうですか?
対して末尾にPがついているプロフェッショナルの資格になると、かなり深い知識が求められます。
プロフェッショナル資格は深い理解が必要なんですね。
ちなみに、ALHのAWS認定資格コンプリート者たちの中には、途中から取得ペースがあがって、1~2週間に1つずつプロフェッショナル資格を取っていた方が何人もいますよね。
あの短期間で深い理解は可能なんでしょうか?
プロフェッショナル資格に受かった時って、人に説明できるレベルで理解しているんですか? それとも、選択肢は絞れるけど説明までは難しい状態ですか?
簿記1級のときはどうでしたか?
動画コンテンツはあり?
最近は動画で学習するコンテンツも増えてきました。動画についてはどうですか?
ちなみに2人は予備校の動画授業を受けたことは?
なんと! それはある意味マイノリティかも。
参考書で解説を読んでもわからなかったことが、動画で口頭で説明されるとわかったりしません?
1本1時間ほどの動画なので受けきるのが大変でした。
使った参考書はどうしてる?
ちなみに試験に受かった後は、参考書はどうしてるんですか?
資格の数が多いから全部取っておくとすごい数になりそうですし。
ということはあまり書きこまない?
大学受験も?
AKIHISAさんも綺麗に使うタイプ?
重要なページの角を折ったりもしないんですか?
紙版か電子版だとどちらがいいですか?
書き込んだり折ったりしないなら軽い電子版の方が良かったり?
まとめノートは?
自分専用に要点をまとめた「まとめノート」は作りますか?
今度やってみます。
買った教材の使用を中止したことは?
折角買った学習ツールですが、しっくり来なくて途中で使うのをやめた経験はありますか?
発生頻度は?
フォーマットが一緒でも書いている先生は違う方ですからね。受験でも「このシリーズ世界史はいいけど日本史はダメだ」ということはよくありましたよ。
教材は古本屋で探しても良い?
最終章:素晴らしき資格取得の世界
資格目指すぞって決めてから合格までの日々は「楽しい!」「充実してる!」って感じなんですか?
平日は仕事があるわけですが、疲れてても数時間勉強できるものですか?
あと、勉強後は1時間ほどランニングかウォーキングをします。運動しながら振り返ると良い復習になるんですよ。
そんなに勉強に時間を割くとなると、家事は?
すご……。勉強する場所は?
カフェだと用語がわからず集中が切れてきたタイミングで、周囲の会話が耳に入ってくると聞いてしまうんですよ。
早起きして妻と一緒にカフェでモーニングしながら勉強する時間が好きです。
その時妻も何か勉強中なら一緒に勉強したり、なければ読書してたり。
(ん、惚気か?)
今後狙う資格
そんな資格取得が大好きな2人が次に狙う資格は?
取ることでインパクトがある資格だと、今後の自分の可能性を大きく拡げることに繋がります。
起業も経験しましたし、そのマインドの名残が強いと言いますか……。
直近でその資格を使う仕事に就くためにではなく、未来を見据えて目指してみたいなと。
スケールが大きすぎる( ゚Д゚)。AKIHISAさんはいかがですか?
有名じゃなくても、その資格を取ることで理解できることが増えるなら! という考えです。
ちょうど次に狙っているのがGitHub Actions認定で、認知度は高くないけど自分が理解を深めていきたいCI/CDに関する資格なんです。
目的が具体的なんですね。ちなみに、資格取得中に得た知識のうち何割くらいがその後の業務に活きるイメージですか?
ただ、すぐに使う機会がなかったとしても、一度網羅的に学べること自体が資格取得の魅力だと思っています!
ITエンジニアに必要な基礎知識を「基本情報」や「応用情報」などの資格試験を通じて先に知ることができたおかげで、その後の業務や資格取得もスムーズに進んだと思いますし。
あとがき
2人の話を聞いていたら私も資格をとってみたくなり、取材当日の夜からITパスポートの勉強を開始して、13日後に合格しました!
彼らの言う通り、疲れを忘れて夢中になって勉強してしまいました(笑)。読者の中にも同じように火がついて今日から勉強を開始する方はいらっしゃるでしょうか。
今回1人ではなく2人にインタビューしたのは、人によって趣味や好み、行動習慣が異なるので、しっくり来る勉強法も異なると思ったからです。受験勉強でも同じ部活の先輩1人のアドバイスをそのまま鵜呑みにして失敗することは多いですから。
案の定共通の答えが返ってくることもあれば、まったく正反対の見解を示すこともありました。
この記事を読んでくださった方々の参考になる情報を届けることができたら幸いです。
それにしても2人とも向上心や知的好奇心、コミット力が凄かったですね。
次は早起きは苦手で家事は少しサボっちゃうような、2人とは違うタイプの資格マスターに話を聞いてみたい。
もちろん試験や本にもよると思うんですけど、一冊にまとまっているタイプの本に載っている解説だけでは、必要な知識を十分に身につけることはできない印象です。
関連する話でよく見かける「これ一冊でOK」「1週間で完成」などのキャッチが載っている本も要注意です。
あれは6~7割理解した状態で、仕上げや総復習用に使うのには向いていますが、初めて学ぶ人には合いません。解説が足りな過ぎて使い物にならず、結局買いなおすことになります。