社員インタビュー

世界一のドラマー、飲食会のGAFA、次に見つけた夢はALHで……

著者近影
KOHEI

AWS認定資格を約3か月ですべて制覇し、社内SNSで話題となったRINさん。

入社時の自己紹介を見るとバンドマン兼プロのドラマーを経て、小さなラーメン屋を仲間とともに年商10億に育てたとか。

どんな人物なのか気になり過ぎる!ということで、突撃取材を敢行してきました。

プロドラマーとして世界一をめざした青年時代

-今日はよろしくお願いします。早速これまでの経歴から伺っていきたいのですが、もともとは音楽業界を志していたそうですね。

こちらこそよろしくお願いします。
そうですね、X JAPANのYOSHIKIさんに憧れたことがきっかけで、中1からドラムを始めたんです。

そのまま中高ずっとバンド活動に打ち込み続けて、気付けばプロを目指すほどにハマっていました。

-早速高いコミット力を発揮されていますね。

学校と寝食以外はずっとドラムを叩いてたと思います(笑)。進路選択では大学受験をする友人が多い中、音楽の専門学校への進学を決断しました。
ただ、うちは裕福な家庭ではなかったので、特待生制度がある学校を選んで、授業料半額免除を狙いました。

-専門学校の特待生はどのような基準で決まるんでしょうか?

実技です! 無事実技試験で免除を勝ち取りました。

-実技で授業料免除になるってすごいですね。

アルバイトをしながら夢を追う日々

専門学生時代、そして卒業後もひたすらバンド活動に励み、インディーズデビューや有名アーティストのLIVEのサポート出演などもしていました。

-音楽活動だけで食べていけたんですか?

いえいえ。もちろんアルバイトをしていました。色々経験しましたが、特に印象深いのはラーメン屋と投資用ワンルームマンション等の営業です。

-毛色の違う業種ですね。それぞれどのような経験をされたんでしょうか?

ラーメンは「焼きあご塩らー麺たかはし」ってご存じですか?

-まだ食べたことはないんですが、気になってました!

ありがとうございます!
今は国内に10店舗、香港にも1店舗出しているのですが、私がアルバイトとして働き始めた2015年当時は新宿の1店舗のみでした。

このラーメン屋とはのちのち深く深く関わっていくことになるのですが、それは後ほど。

ラーメン屋のアルバイトだけでも生活はできたのですが、ある時ふとがっつり稼いでみたくなって……金融商品の営業に業務委託として挑戦してみたんです。

まだ20歳そこそこなのでお客様からの信頼を獲得するのに苦労することもあったんですが、3カ月本気で取り組んだら少しずつ結果がでるようになっていきました。

-プロドラマーから結果を出す営業マンに……さぞ努力されたんでしょうね。

先輩のやり方を真似たり、行動量で勝負したり、若手としてやれることは一通りやりました!
そしたら社長が私の頑張りを認めてくれて、「社員にならないか?」と声をかけてくれたんです。

ちょうどドラマーとして壁にぶち当たっていた時期でもあったので、正直心が揺らぎました。

付き合いの長い同世代のドラマーに、Mrs. GREEN APPLEの元メンバー山中さん(高校の同級生でもある)やNovelbrightのネギくんがいて……波に乗って名前が売れ始める人と自分との「運や縁、アーティスト性」といった差を少しずつ感じ始めていたんです。

ラーメン屋で見つけた新しい夢、そして葛藤

そんなこんなで悩んでいるうちにラーメン屋のアルバイトも3年目を迎え、どうしたらもっとお店を良くして行けるのかが見えてくるようになっていました。

髙橋社長にも積極的に改善提案などをしていたら、ある時真剣な表情で呼び出されて、「私はこの焼きあご塩らー麺たかはしを年商100億の一大ビジネスに育てたいと思っています。一緒に目指してくれませんか?」と、かなり熱い言葉で誘ってくれたのです。

焼きあご塩らー麺たかはしHPより

世界で通用するドラマーになる夢を諦めるなら、同じくらい大きな夢を追いかけたい。そう思っていたので、「飲食業界のGAFAにしましょう!」と、お誘いをお受けすることにしました。

社名はヒカリッチアソシエイツというのですが、ヒカリッチにはアルバイト~社員期間あわせて約8年お世話になりました。

平のアルバイトから始まり、夜間帯責任者、正社員登用、店長、エリアマネージャー、人材開発課長(新設)、経営企画室長(新設)と、本当に色々な役割や業務を経験させていただきました。

どれほど感謝しても足りないくらい。私にとって大切な経験です。

-具体的にはどのようなことをされてきたのですか?

エリアマネージャーの時は店長育成、会社規模が大きくなって人材開発課を立ち上げてからはアルバイトや新入社員が一人前になるまでのカリキュラムの設計などを担当していました。

経営企画では部長会議や社員総会の運営、人事評価制度設計、会社のリブランディングなど、担当範囲は多岐に渡りました。

リブランディングでは飲食店を経営する会社から、”飲食+食品事業会社”へと進化していくタイミングで、企業理念などを刷新し、且つ従業員に浸透させるミッションを背負っていました。

-かなり重要な役割を任されていたんですね。ご自身も役員などの経営側に回ることは考えなかったのですか?

考えましたよ。

考えましたし、社長もそういった展開を視野に入れられていたのかも知れません。

でも……。

(目に涙が浮かんでる)

髙橋社長と自分の決定的な違い

髙橋社長は「焼きあご塩らー麺たかはし」を1から作っていったんですよね。

私も一緒に会社を成長させてきた自負はあったし、接客サービスや人材育成に関しては誰にも負けないという意識でやってきました。

でも、それはすでに髙橋社長が土台を作ったうえでのこと。

自分と社長は同じにはならない。

自分も1から何かを生み出してみたい!

そんな想いが少しずつ大きくなってしまい、辞める前の1年間は何度も何度も時間を貰って、話し合いを重ねてきました。

具体的にどういうビジネスで起業したいといった明確なビジョンがあったわけでもないので、しばらくは悶々とした日々を過ごしていましたよ。

PCひとつで何かを生み出す「エンジニア」という仕事

そんな中、ふと思い出したのが営業の職場で一緒になっていたマーケターや社長の姿。MacBook1つで成果をあげる彼らはスマートで印象的だったんですよね。

今思うと見えないところで泥臭い努力をたくさん重ねていたんだと思いますが、とにかくその時は彼らがスマートでかっこよく見えていたんです。

PC1つで稼ぐ仕事……ITエンジニアだ! と思ってすぐにプログラミングスクールに申し込みました。

自分でHPが作れるようになるという、総額100万円の「Webデベロッパーツールコース」なるもので、HTML、CSS、PHP、JavaScript、フォトショップ、イラストレーターの基礎を一通り教わりました。

そこでプログラミングの面白さを知り、講座にはないPythonやVBAを独学で勉強して、業務に活かせないかと、売上予測やデータ分析などを試してみたところ、しっくりくるものがありました。

ITエンジニアとして「自分で何かソリューションを提供できるようになりたい、サービスを開発したい!」と思うようになっていったのです。

いつかは起業したい、でもその前にエンジニアとしてのスキルを身に着けたい

自分の中でようやく答えが出たのです。

自分の決意を伝えたところ、髙橋社長や仲間たちも最後は快く送り出してくれました。

ALHとの出会い

決め手は「企業理念」

ALHと出会う前に、すでに入社意思をほぼ固めていた会社があったんです。でもプログラミングスクールの方に紹介されたウェビナーへの参加がきっかけで、ALHに入ることに。

-どういった点に惹かれたのでしょうか?

若くて明るい人が多い会社なんだなーというのが第一印象だったのですが、ミッションやコアバリューなどの理念を大切にしている点がとても好印象でした。

私もヒカリッチで理念の策定や浸透を担当していたからかもしれませんね。

ウェビナーの後にコーポレートサイトを見てみたら、やはり理念を大切にしていることが伝わってきたし、CANTABILEの記事からも理念が社員に浸透していることが感じ取れました。

人物を見てくれる会社なんだ

-コーポレートサイトに注目していただいたんですね。その後の選考ではどのような印象を持たれましたか?

一次面接の担当は当時ALHに入社して間もないNAOKIさんでした。

面接がある程度進んだところで、「彼自身まだ入社したてであること」、「中途採用の面接官も今の職場が初めてであること」などを包み隠さず話してくれたんですよ。

それを聞いて、この方は経験値ではなく人物重視で採用されて、今こうして私の面接官を担当してくれているんだろうなと直感で思ったんです。

人物重視の採用や、包み隠さず話してくれる高い透明性がとても好印象でした。

その後の最終面接は人事本部長のGENKIさんで、「将来的には起業やサービス開発をしてみたい」という想いをストレートにぶつけてみました。

-GENKIさんはなんて?

それ全部うちでできるよって。

確かにこの規模の会社なら社内起業とか、自社サービスの立ち上げもできるなと思いました。

元人材開発課長から見たALHの研修

-さて、ここからはALH入社後のお話を伺っていきます。まずは入社後研修について、元人材開発課長の経験も踏まえて、鋭い意見をお願いします。

業種が違うので、なかなか鋭い意見は難しいかもしれませんが(笑)。

飲食業界はある程度事前に仕事のイメージがつくと思うんですけど、エンジニアの仕事は中に入ってみないとイメージできないですよね。その点で、ALHの研修は素晴らしいと思いました。

-と言いますと?

実際に現役エンジニアとして勤務経験のある先輩がコーチを務めてくれることと、カリキュラムの後半でチーム開発があること。この2点がとても良いと思います。

1つ目については、実際にALHのエンジニアとして活躍経験のある方に教わりながら質問できるので、自分の今後の業務についてもイメージしやすかったですね。

2つ目は、エンジニアはチームで作業に当たることも多いので、この経験はとても重要。1人で黙々と作業することだけが仕事ではなく、仕事のゴールやタスクを共通認識化・言語化すること、コミュニケーションで認識のずれを極力減らすこと、そして何より人と共に仕事をする「仕事の楽しさ」を見つけだすことができる良い機会だと思います

プログラミングスクールでは客同士という都合上チーム開発は経験させにくいんですよね。

練習としてチーム開発に挑戦できる機会は本当に貴重ですよ!

エンジニアデビュー時に意識したこと

-初めてのプロジェクト先では、どのようなことを心がけて業務にあたったのでしょうか?

新米エンジニアとして一つ一つの業務に丁寧に取り組むのは当然として、あとはひたすらコミュニケーションをとるようにしていました。

ALHか他社かを問わず、気付いたら話しかけていましたね。

その結果、歓送迎会や、リリース後のお疲れ様会などでは大体幹事を任せてもらっていました。

やっぱり親しくなって楽しく働きたいじゃないですか。それに、コミュニケーションラインができている状態とそうでない状態とでは、仕事のし易さが大きく変わってきます。

仕事に対して常に前向きになれる環境づくりも業務というか、やるべきことの1つだと思っています。

あとは、仕事観というより自分の癖なのかもしれませんが、相手の想像や期待値を上回りたい!って思うことが多いです。

「(まだ無理かもしれないけど)できそうならやってみてほしい」といったニュアンスで指示が来たら絶好のチャンス! 相手が驚くくらいのクオリティでアウトプットを出すことが、信頼や評価に繋がっていくと思っています。

そういえば、当時のプロジェクト先でとてもお世話になっていた先輩に「AWS認定資格制覇を目指している」という話をしたら、「もし後2カ月で達成したら一生飲み会奢る券あげるよ」と言われたんです。

「言いましたね!」ということで、無事コンプリートを達成して一生奢ってもらってるところです💛

He is "人たらし”

AWS認定資格を約2カ月でコンプリート

-取るほうも凄いし、有言実行で奢り続ける先輩の男気も凄いですね!
AWS認定資格コンプリートの話が出たので、詳しく聞きたいです。

ALH内でも、ちょうどAWS認定資格コンプリートを推奨していた時期で、期間内にすべてとると良いことがあったんですよ。

それで、残り2カ月を切った時点であと11個とらないといけなかったのですが、ピンチはチャンスと言いますか「これで全冠したらおいしいかも?!」と思って、一気にとりました。

-社内SNSでも取得報告がかなり話題になっていましたね。驚愕の取得ペースですが、一体どんな生活を送っていたんですか?

毎日終業後に3時間と土日は終日、加えて隙間時間は大体勉強していました。でも日々のお酒は欠かせなかったので、お酒の時間は「隙間」ではなく必要な時間扱いでした(笑)。

ですので、総じてそこまで人間離れした生活ではなかったと思います。

-大変な期間でしたね。 ご家族の反応は?

彼女と同棲中なのですが、「寝る・飲む」以外の時間はほとんど勉強にあてていたので、かなり迷惑をかけてしまったと思います。

優しく見守ってくれていたのですが、多分色々と思うところはあったのでは(汗)。

-優しい彼女さんですね(笑)。勉強するうえで工夫していたことは?

気になることがでてきても、試験範囲から外れている場合は調べないで我慢するようにしていました。知識欲を抑えるのは意外と辛かったです。

<社内SNSに投稿されたRINさんの体験談の一部を引用掲載>

クラウドライセンスで問題を解き、各資格がどのようなことを求めているかざっくり理解し、不明点は公式ドキュメントもしくはGPTで調べました。
短時間での学習で注意すべきと感じたのは、深掘りしすぎないことで、例えばSAPはアーキテクトのプロを求められている試験なので、それ以外で深掘りしたい事はしたくても敢えて我慢するといったことも重要でした(目標達成 > 知的欲求)。

また、理解を深めるには、いかにリアルに想像するかで例えばANSはオンプレとクラウド間の問題が多く、且つクラウドにおいても複数のリージョンやAZ、VPCに跨ったアーキテクチャを問われるかと思います。
その際、パッと読んで分かればいいですが、そうもいかないので実際に記載されている事を可能な限りイメージする(自分は手でジェスチャーみたいなしながらイメージを膨らませる)ことが理解度を高める有効な手段の1つでした(実際にアーキテクチャ設計する際には可視化は必須かと思いますので、書くのもありですが、時間がない方は手を使うのおすすめです)。

-AWS認定資格をコンプリートしたことで仕事にはどのような影響がありましたか?

今参画している案件ではAWSの知識をかなり使っています。
増員が決まっていて、来月から5人中4人がAWS認定資格コンプリート者になるんですよ(笑)。

-そんな豪華な面子大集合のプロジェクトがあるんですね! 認定資格は沢山ありますが、どの資格の知識を使うことが多いんですか?

満遍なく全部使っている印象です。

今は要件整理・要件定義のフェーズで、開発として参画しているので技術検証タスク(PoC)がメインですが、レビュータスクとして例えば基盤側のアーキテクチャ設計やアクセスルートなどのレビューを行ったりしています。先輩エンジニアの皆さんたちにくらいついていきながら限界に挑戦しています。

新米エンジニアとして食わず嫌いせずに楽しむ

-最後にRINさんの今後の目標について教えてください。

入社前は3年後や5年後のプランをガチガチに固めていたんですよ。

でも今は自分の興味あることをとことん追求したいと思っています。

エンジニアになる道を選んだ理由が「世の中の負を解決する何かを1から生み出したい」からで、その土台となるスキルであるプログラミングは絶対に上達しないといけない。

そのために、まずは四六時中考えてしまうくらいプログラミングを「好きになること」がとても大事だと思っています。

今はありがたいことに、その状態になっているので、引き続き夢中でいたい。

今の案件にも夢中になっているし、それ以前から生成AIが大好きでずっと課金ユーザーですし、コードを書くのが本当に楽しくてコードオタクにもなっています。

言語としてはTypeScript(JS)にハマっていたり、元々Pythonは慣れているなどありますし、AWSも全資格を保有しているので1つの強み分野かもしれませんが、具体的にこれを武器にしていくとかはまだ決めていません。

今はとにかくとことん自分の本能のままに、技術や人との出会いを楽しみながら向き合い、「ALHの自分にしかできない"なにか"」を見つけ出すフェーズだと思っています。

プロのドラマーになったり、1店舗しかなかったラーメン屋を仲間とともに年商10億の規模に育てたり、20代ですでに大きな結果を2つも出しているRINさん。

ALHでは入社後早々にAWS認定資格をコンプリートしており、何か大きなことを成し遂げそうな気配を漂わせ始めています。

取材後の雑談では、もっとエンジニアとしての腕を磨いた上で自社サービスを開発したいとしきりに仰っていました。

新しい動きがあれば続報記事を出したいと思います!(笑)

この記事を書いた人

著者近影

KOHEI

ALH株式会社 採用戦略部 ブランディングチーム所属。
進学情報誌の編集者→検索サイトの編集者・ライター・ちょっとWebディレクター

リモートワークOKの環境になってから体調がとてもいい感じ。 このライターの他の記事を見る

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