積み重ねた経験を、次の世代へ。ALHで描く新しいキャリア


ITエンジニアとして通信や業務系システムなど多様な業界で経験を積み、現在は物流業界のDX推進プロジェクトにPLとして携わっているKさん。
40代で「地元・大阪で働きたい」という想いを胸に転職を決意し、ALHへ入社しました。
プロジェクトを進める上で、Kさんが大切にしているのは「最善を探す」という姿勢。
立場や意見の異なるメンバーが集まる現場で、全員が納得できる答えを導き出すことは簡単ではありません。
それでも、培ってきた経験をもとに、チームの前進を支える“最善の一手”を探し続けています。

多様な現場で培った、PMとしての礎
―― 前職ではどのような経験をされていたのでしょうか?
通信系を中心にさまざまな業界のプロジェクトに携わってきました。
キャリアの初期はテスターや開発エンジニアとして経験を積み、
その後リーダーやマネージャーとしてプロジェクト全体の管理にも関わるようになりました。
30代に入る頃には、PLやPMといった役割も任せていただきました。
―― これまで携わってきた主なプロジェクトについて教えてください。
通信・アプリ・業務系システムなど、幅広い分野の案件を経験してきました。
動画配信アプリケーションの開発プロジェクトでは、コンテンツ配信プラットフォームを提供する企業で、エンドユーザー向けサービスを支えるシステム開発に、PMとして参画。
また、経費精算システムの導入支援プロジェクトでは、PL〜PMとして顧客の業務に合わせたカスタマイズやデータ連携の調整を担当しました。
―― これまでで特に印象に残っているプロジェクトはありますか?
若手の頃に携わった、新機種の携帯電話の検証プロジェクトですかね。
特定の通信環境下でのみ発生する通話品質の不具合を発見し、再現条件を突き止めるために何パターンもテストを重ねました。
原因を特定できたときの達成感は今でも覚えています。
市場に出回った製品の品質保証につながったことで、エンジニアとしての責任とやりがいを強く感じました。
余談ですが、当時は通勤に片道二時間半かかっていたことも、印象に残っている一因かもしれません。笑
―― さまざまな分野で経験を積まれてきたのですね。
そうですね。開発時代は通信系のプロジェクトが中心でしたが、マネージャー職に近づくにつれて、扱う業界がどんどん広がっていきました。
エンドユーザーと直接やり取りする機会も多く、常に「現場で実際にそのシステムを使う人の目線を持つこと」を意識していました。実際にこの考え方というか姿勢が今の礎になっているとも思います。

大阪で、自分の経験を活かせる場所を探して
―― その後、転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか?
生まれが関西なので、首都圏で働きながらも「いつかは地元で働きたい」という気持ちがずっと頭の片隅にありました。
大学までは大阪で過ごし、社会人になってから東京に出てきたのですが、40歳を超えた頃に「そろそろ大阪に戻るタイミングかもしれない」と考えるようになりました。
前職は少人数の会社で、コミュニケーションも取りやすく、裁量を持って働けていましたが、評価の仕組みが少し見えづらく、どのようにすれば昇給・評価されるのかがわかりにくい面もありました。
ただ、それが転職の直接的な理由ではなく、 あくまで「地元で働きたい」という想いがきっかけとして大きかったと思います。
結果的に「大阪で自分のキャリアをどう活かしていくか」を考えるようになり、転職活動を始めました。
―― そこでALHを知ってくださったんですね。
はい。大阪で働ける会社を探していた中でALHを知りました。
平均年齢の若さにまず驚きましたね。
数字だけでなく、実際に話を聞いたときの雰囲気からも、活気のある会社だという印象を受けました。
面接では当時大阪事業所の責任者だった方と話す機会があり、そのときに感じたのは「会社としてこれから伸びていくエネルギーがある」ということです。
ちょうど中途採用を本格的に始めたタイミングだったのもあり、「これから経験者が知見を持ち寄って若いメンバーを育てていくフェーズなんだな」と感じました。
―― 成長しようとしている若い組織に惹かれたということですね。
そうですね。今のIT業界って競争が激しくて、中小企業が生き残っていくのは簡単ではないと思うんです。
そんな中で、若い人材を集めることができて、かつ会社として成長を続けようとしている姿勢に魅力を感じました。
「若い組織だからこそ、自分の経験を還元できる余地がある」と思えたのも大きかったです。
―― 実際に入社してみて、現在どのように感じていますか?
単純に風通しがとても良くて、相談事項や連携が密に取れるので仕事がやりやすいです。
また社内SNSやイベントなども盛んで、常に多方面から刺激をもらえるいい風土があると思います。
現状まだ、具体的に「社内」に対してという視点では動けていないのですが、同じチームのメンバーの育成を通じて少しずつ会社全体の成長に貢献できればと思っています。
今後は社内向けにも、自分の経験を伝えていきたいですね。

物流DXの現場で、“最善を探す仕事”を実践する
―― 現在はどのようなプロジェクトに携わっているのでしょうか?
現在は、物流業界のDX推進プロジェクトに参画中です。
主に各システム間のデータ連携を担うインターフェース機能の開発・運用を担当しています。
顧客との調整や進捗管理、課題整理を行いながら、リリース後の保守・運用体制の検討も進めています。
―― 現場ではどのような課題に取り組まれているのでしょうか?
物流業界はシステムだけでなく、人の動きや業務プロセスが密接に絡み合っています。
「システムを導入すればすぐに解決する」という単純な話ではなく、 実際の現場でのオペレーションや、関係部門の連携まで見据えて調整を進めることが重要です。
「現場の課題をデジタルの力で解決する」ことにやりがいを感じる一方で、 システムと運用の両立を図る難しさがありますね。
だからこそ、現場をより深く理解するために自分の足で動くようにしています。
頻繁にお客様のオフィスや倉庫に足を運び、実際の業務フローを見て、コミュニケーションを取り、課題を捉えることを大切にしています。
―― まさに“現場で使えるシステム”を意識されているのですね。
はい。
システムを動かすことがゴールではなく、現場が使いこなせる状態に整えることが重要だと思っています。
だからこそ、関係者全員が納得できる形を模索しながら、最善を探し続けています。
―― 楠田さんにとってリーダーやPL・PMの仕事を一言で表すと?
「最善を探す仕事」です。
プロジェクトにはそれぞれの立場や考え方を持つ人が関わります。
全員が納得する形を作るのは難しいですが、その中でも諦めずに最善を探し続け、メンバーが進むべき道を整えていくことが自分の役割だと感じています。
―― 入社後、環境の変化やご自身の成長はどのように感じていますか?
物流業界への参画は初めてでしたので、最初は業界用語や業務フローの理解に苦労しました。
それでも、少しずつ顧客との会話もスムーズに進められるようになり、今では現場の課題感をより正確に捉えられるようになってきたと思います。
また、ALHは風通しが非常に良く、意見をしっかり聞いてもらえる環境です。
若手中心の組織ということもあり、メンバー同士のコミュニケーションが活発で、
刺激を受ける場面も多いです。
―― チームでの連携面ではどのようなことを意識されていますか?
複数の部門が関わる大規模プロジェクトなので、情報共有や優先順位の擦り合わせが特に重要だと感じています。
そのため、ナレッジ共有や手順の標準化を進め、チーム全体で同じ方向を向けるように意識しています。
プロジェクトを進める上で最も大切なのは、個々の技術力だけでなく、チームとして機能する力だと思っています。

考え方を育て、仕組みを磨く
―― チームの育成やメンバーとの関わりで意識していることはありますか?
一方的に教えるというよりも、リスペクトを持ち、相手の考えを理解することを意識しています。
人の行動には必ず理由があります。
そのため、「なぜそう考えたのか」「どんな背景でその判断をしたのか」を丁寧に聞くようにしています。
行動を導くのではなく、考え方のヒントを与えることで自発的な成長を促すことが理想だと考えています。
―― これからのキャリアについては、どのように考えていますか?
物流DXの現場で働くなかで、システムだけでは解決できない課題が多いと感じています。
システムと運用、そして人の動きをつなぐような改善にこそ価値がある。
技術を通じて現場の困りごとを解決できる存在を目指しています。
今後は、リリースして終わりではなく、「どうすればもっと使いやすくできるか」「どうすれば保守しやすくなるか」といった仕組みそのものをよりよくアップデートしていくことにも挑戦していきたいです。
―― 現場での挑戦に加えて、ALHという環境ではどのようなことを目指していますか?
ALHは部署を超えて意見交換ができる、風通しの良い環境があります。
まだ十分に活用しきれていませんが、今後は自分の経験や知見をもっと積極的に社内に共有していきたいと考えています。
若いメンバーが多く、吸収力の高い人が多いので、自分が関わることで少しでも成長のきっかけを作れたら嬉しいですね。
自分の経験を押しつけるのではなく、「こう考えたらどうだろう」とヒントを渡す、そんな関わり方ができればと思っています。
―― これからALHで実現したいことを教えてください。
まずは、今携わっているプロジェクトをしっかりと形にして、運用・保守フェーズを安定させること。
その上で、現場で見えてきた課題をもとに、より良い仕組みを提案・再設計していける存在を目指したいです。
会社全体としても、まだまだ伸びしろの大きい組織だと思います。
だからこそ、自分の経験を共有しながら、組織の成長にも貢献していけるようにしていきたいです。

経験を活かし、次の世代を支えるキャリアへ。―― ALHとキャリア転職について
―― キャリアの節目を迎えているPM・PL層の方に、メッセージをお願いします。
PM・PLというと「スケジュールを引いて、担当を振り、進捗を追う」 のようなイメージが強いかもしれません。
もちろんそれも大事な要素ですが、
私は「考え方や捉え方をどう育てるか」が、それ以上に大切だと思っています。
- プロジェクトの問題を整理する力。
- 自分のタスクを見積もる力。
- 今の仕事の“意味”を理解する力。
- そして、必要なときに周囲を巻き込む力。
これらはどんな立場の人でも身につけておくことで、仕事がぐっとやりやすくなるものだと思います。
―― 転職を考えている方に向けても、一言お願いします。
転職を考えること自体は、すごく良いことだと思います。
最終的に動くかどうかは別として、 活動してみることで自分の市場価値や、
「自分がどんな仕事をしてきたのか」「何を求められているのか」を知ることができますし、面接の中で、今まで意識していなかった観点に気づけることもあります。
そうした経験は、たとえ今の会社に残る選択をしても、きっとプラスになるはずです。
―― では、ALHはどんな人に向いていると感じますか?
そうですね。
私のように「自分の経験を次の世代に還元したい」「若いメンバーの成長を支えたい」と思う人には、 とても良い環境だと思います。
ALHは若手メンバーが多く、活気があり、 新しい挑戦に対して前向きな空気があります。
経験を活かして次の世代を育てる側に回ることにも、大きなやりがいがあります。
―― Kさん、本日はありがとうございました!
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