【5logs.vol.10】安定志向で銀行員になった僕がITベンチャーに飛び込んだ理由
こんにちは!ブランディングGです。
今回は福岡事業所立ち上げ直後に入社し、現在はFE6の部長として多くのメンバーを束ねるKAZUTOSHIさんにお話を伺ってきました。
自身が残す“log=軌跡の記録・気づき”を紐解き、その人のウラガワにある強さや信念、思考など、見えない哲学をカタチにする、ドキュメンタリーシリーズです。
主人公はALHではたらき、そのキャリアを築いているたくさんの仲間たち。
その多種多様な知識や技術、経験が生み出したlogにフォーカスします。
KAZUTOSHIについて
-本日はよろしくお願いします! まずはALH入社までのキャリアについて教えてください。
生まれも育ちもずっと福岡で、西南学院大学文学部を出て地方銀行に就職しました。当時は銀行なら安定だろうという大手・安定志向から、地銀への就職を決めました。
コミュニケーション力には自信がありましたし、さらに磨いていきたいと思っていたので、職種は営業を希望していました。
ところが、配属先は営業ではなくクレーム対応が多い別部門。徐々に仕事に対して前向きな気持ちを保てなくなってしまいました。
そこで、転職エージェントとして働いていた友人に相談して、太陽光パネルメーカーの営業職に転職したんです。
今度はとても前向きに働くことができ、徐々に結果も残せるようになっていきました。
しかし、入社から1年ほどたった頃、急に九州支店の閉鎖が決まってしまったのです。
大阪の本社へ異動するか辞めるかの二択を迫られることに……。
仕事は好きだったけど地元を離れたくはなかったので、泣く泣く辞めることにしました。2社続けて早期退職になってしまい、当時は「自分は社会不適合者なんじゃないか」と自暴自棄になりかけていました。
-それはつらい……。
急いで次の仕事を探さないといけなくなってしまいました。
これまでの職歴を振り返ると、銀行員の仕事もメーカー営業の仕事も、もちろん汎用的なスキルが身につかないわけではないのですが、他の会社でそのまま通用する部分は多くありません。
そこで次は「転職することになっても身に着けたスキルがそのまま活かせる仕事にしよう!」と考えました。
そうなるとエンジニアだなと。
ただ、私はまったくの未経験だったので、未経験可で研修中も給与をいただける会社なんて、当時福岡にはほとんどありませんでした。
そんな中出会ったのがALHです。
まだ「福岡事業所オフィス」というものがなかったので、面接では貸し会議室に呼ばれて、現在は経営会議メンバーでもあるSHINTAROさんSHOさんと話したことを今でも覚えています。
失うものもなかったし、受け入れてくれるなら飛び込ませてもらおう! と思って入社を決めました。
そこからの福岡事業所の拡大スピードは凄かったですね。1年ほどで100人くらいの規模まで成長していきました。そんな組織に立ち上げ期から参画できたのはとても幸運でした。
ちょっと前まで絶望していたんですけど(笑)。
自分もようやく腰を据えて1つの会社に落ち着くことができ、本当に転職して良かったと思いました。
-タイミングって重要ですよね。ところで営業からいきなり未経験のエンジニアに転向されたわけですが、苦労したことや、逆に前職の経験が役立ったことはありましたか?
ALHは未経験者の育成ノウハウが確立されているので、技術面ではスムーズにオンボーディングすることができました。もちろん配属当初はめちゃくちゃ勉強する必要がありますけど。
前職で鍛えたコミュニケーションスキルはかなり役に立ちましたね!
求められていることを把握したり、プロジェクト先で良好な人間関係を構築したり、そういった対人間な部分ではアドバンテージを感じました。
結果的に、技術的には一番の未熟者だったのですが、コミュニケーションである程度カバーできたと思います。
-初めてのプロジェクトでは好スタートを切ることができたのですね。
はい。その後も多くのプロジェクトを経験させていただきました。
マーケティング分析ツールのテスト、クレジットカードの基幹システム刷新における運用設計、某大手小売販売店グループの流通管理システムのテストなどを経て、3年前から某家電量販店の外部ポイント連携機能の中継基盤システム保守開発ほか諸々を担当し、4人チームのリーダーをしています。
社内では22年9月より部長職として25~30名の部下のマネジメントも担当しています。
-KAZUTOSHIさんのこれまでのご経歴を知ることができました。
それではここから5logsについて伺っていければと思います。1つ目のlogからお願いします。
KAZUTOSHIの“5logs”
log.1 何よりもまず全体像を掴むことに時間をかける
これはメンバー時代から心掛けていることです。
自分やメンバーたちが取り組む業務について、全体像や「そもそもなぜやるのか」という根幹の部分を理解していないと、ただの作業になってしまいます。
全体像や、やる理由をしっかりと理解していれば、選択肢が複数出てきたときにも迷わなくなります。
配下メンバーに仕事を振っていくときも「時間をかけてでもクオリティーを優先すべきところ」「スピード重視で多少妥協しても影響がないところ」を考えながら適切な旗振りができると考えています。
-そのlogにいたったエピソードを教えてください。
ALHに入ってから、最初はテスト中心の案件に参画していた期間が長かったんです。
テストと聞くと「開発スキルが未熟な人が経験を積むために仕方なく行う作業」というマイナスイメージを持つ人もいると思います。私自身もまだ経験が浅いから仕方なく振られていると思っていました。
しかし、テスト要員として入っているプロジェクトの説明会に参加した時のことです。
参画から半年以上経っていたにも関わらず、初めて聞く内容が多く新鮮なものだった上に、「なぜこのシステムを作るのか」といった根幹の話も聞くことができ、そこでようやくプロジェクトの全体像を掴むことができたのです。
プロジェクト理解が深まったおかげで、その後はスムーズな業務遂行ができるようになりました。
余談ですがテストに対するイメージも「顧客のためにどういった挙動をするべきか考え、指摘する一番重要なフェーズ」という認識に変わり、その後開発に携わった際には、テスト経験が非常に活きていることに気付きました。
プロジェクトも業務工程も、全体像ややる理由を知ることから始めましょう。
log.2 お客様の言葉で話す
お客様のイメージしやすい言葉を使って会話することで、仕事を円滑に進めることができると考えています。
-そのlogにいたったエピソードを教えてください。
同じ事柄を指す言葉について、システム開発者側(自分)と顧客側で違う呼び方をするものがありました。お客様のことばで話すことによって、よりイメージがつきやすく、とっつきやすくなった印象があります。以来、顧客の目線で身近なワードを使うことを心掛けています。
エンジニアと仕事するんだからこれくらいわかりますよね? 当然勉強されてますよね? という姿勢で、寄り添わずに専門用語ばかりを並べてはいけません。
log.3 壁にぶつかったら本を読む
エンジニアとしての技術的な話よりは、ビジネスキルやマネジメントスキルが中心ですが、悩みを打開してくれるきっかけは「本」が多いです。
悩みがあったり、精神的に落ち込んだりしたときは、必ず書店へ行って、そのテーマについての本を探して読むようにしています。
ChatGPTに聞いたり、ネット記事を探したりすることもあるのですが、本の方が体系立った信頼性の高い知識を得られると思っています。
大抵のことは、すでに解決策を見つけて誰かが本にしてくれているのです。
-そのlogにいたったエピソードを教えてください。
もともと読書は好きだったのですが、昨年は苦戦続きで、どうにもならない時期がありました。そのときに読んだ『仕事は輝く(著者:犬飼ターボ)』という本が精神面の打開のきっかけになってくれたんです。
他にもALHのマネジメント研修で学んだ「識学」に関する本を読んで、自部署のマネジメントに活かしたりしています。皆さんも自分の支柱となる本を探してみてください。
log.4 人たらしになる
ビジネスパーソンとして、また人生を満足度高く送るために、関わりのある人たちから良く思ってもらうことはとても重要だと考えています。
顧客との関係構築はもちろん、社内で円満な人間関係を構築をすることも、仕事をする上で重要です。
会社とは、チームを組んで1+1=2以上の成果を出すことを求められる場所です。ここぞという時には、仲間に助けてもらいながら大きな成果を出すことができるよう、人たらしであれ。
-そのlogにいたったエピソードを教えてください。
部長職に就任してみて、結局自分一人でできる範囲はたかが知れていると強く感じました。一人ではできない部分、苦手な部分を、グループ長やメンバーがやってくれることを「とても有難い」と感じました。
いざという時に力になってもらえるよう、自分もグループ長やメンバーを信頼し、彼らからも信頼してもらって。強固な関係を築いていきたいと思うようになりました。
log.5 走り続ける(イメージの話でなく物理的に)
私は趣味がランニング・マラソンです。
エンジニアはデスクワークが中心なので運動不足になりがちです。そこで、仕事のパフォーマンスや心身の状態を高く保つために、身体を動かしてバランスを取ることが重要だと考えています。
福岡事業所ランニング部の仲間たちのように、マラソン大会に出るということになれば、単なる健康のための運動にとどまらず、目標を定めて、達成するための計画・実践のサイクルを回す練習にもなります。
レースマネジメントは仕事のマネジメントと通ずる部分が多くあり、定期的な振り返り、プランBに移る決断のタイミングなどは、業務にも活かせる部分があります。
業務のパフォーマンス向上のためにも、マネジメントスキル向上のためにも、みんなマラソンに出よう!!
-そのlogにいたったエピソードを教えてください。
入社以来、毎回福岡マラソンに一緒に走る仲間を募って出走しています。
2019年は大会に向け練習を積んでいる時期にグループ長に就任しました。その後2年間はコロナで開催がなく、2022年は大会前に部長に就任しました。
運動は文字通り「運を動かす」ものだと思いましたよ。
大会出場を決めて練習を始めると、メリハリがついて結果的に仕事もプライベートも充実する気がしているんですよね。皆さんもぜひ運動をして運を動かしましょう!
-5つのlogをお話しいただきありがとうございます。
読書や運動など、取り入れやすい習慣を多く紹介してくださいました。ぜひ皆さんも取り入れてみてほしいと思います!最後にいくつか質問です。
設立当時から福岡事業所を見てきたKAZUTOSHIさんが思う福岡事業所の好きなところは?
皆さん言っていることですが「人」がいいところですね。それに尽きます!
設立当時も、200名を超えた今もその特徴は変わりません。きっと1,000人を超えても変わらないと思います。
-他の事業所の皆さんもそう仰る方が多いです! 続いて、KAZUSTOSHIさんがALHに居続ける理由とは?
短期離職が2度続いて困っていた自分を、未経験で拾ってここまで育ててくれたALHへの「恩返し」がしたいからです。まだまだ返し足りません!
-ALHには200人を超える多くのグループ長がおり、部長への昇格を目指している方も多いと思います。
KAZUTOSHIさんはグループ長から部長に上がり、心境や視座、業務にはどのような変化がありましたか?
グループ長時代は、部下の人数が5名前後だったので、全員と直接コミュ二ケーションをとる機会をもつことができました。しかし、部長になるとそれは難しい。
グループ長を信頼して、伝えるべきことはグループ長を通して伝えてもらう必要が出てきます。グループ長と私で考え方が全然違っては困るので、グループ長とはしっかり目線合わせをする必要があります。これは慣れるまでちょっと苦労しましたし、今も慣れたとは言えず勉強中です。
あとは、部下から個別の事象に関して相談を受けた際のアドバイスの内容が変わりました。
私自身グループ長だったころは今目の前の課題や悩みにどう対処するか一緒に知恵を絞っていたように思います。
今はその経験を数年後に活かすためにどう学びにしていくか、「今大変でも絶対あとで役に立つからから」と数年先を見据えたうえでアドバイスをするようになりました。
これは立場だけでなく経験年数によるところも大きいかも知れませんね。部下からすると、目の前の課題について一緒に悩んでくれない!と思われてしまっているかもしれませんね。
寄り添うグループ長、大局を見る部長ということで、各々が役割を果たせばよいと思っています。
-なるほど!確かに、そこのバランス感覚は重要そうですね。
では最後に、ご自身の今後の目標をお願いします!
1年後の目標としては、一人のエンジニアとして、そしてプロジェクトのリーダーとして、もっとスキルを高めていきたいです。
今のプロジェクトでは、こちらから積極的にお客さんに提案したり、お客さんが気付いてすらいないニーズや課題を指摘したりして、より満足度を高めアップセルを狙っていけるように動いていきたいですね。
3年後や5年後を見据えては、30代半ばを迎えビジネスパーソンとして脂がのってくる時期になるので、より経営的な視点が持てるようになっていたいです。
エンジニアとして、技術者としての視点と、経営サイドの視点のバランス感覚を磨いていきたいです。今はまだエンジニア視点のほうが大きいので。
Vol.10は福岡事業所のKAZUTOSHIさんでした。
前職や前々職では苦戦したものの、ALHで輝ける場所を見つけたKAZUTOSHIさん。
ALHでは彼のように第二新卒から入って、グループ長や部長職に就いているケースが非常に多いです。
プロジェクトリーダーやグループ長、部長など、裁量や責任ある立場に挑戦してみたい方はぜひALHへの挑戦を検討してみてください。
5logsではこのように、ALHの色々なキャリアをもった社員にフォーカスして仕事のヒントを聞き出していきます。このシリーズで取り上げる様々な5logsが、仕事で躓いたり悩んだりしているあなたの「新たな仕事のヒント」になると幸いです。
Vol.11もお楽しみに。